Nokiaさん
MWCの常連であるNOKIAさんですが、まずは、プレスとアナリスト向けのカンファレンスを予習として学んでおきました
プレスとアナリスト向けのカンファレンス
動画の尺が1時間45分強ありますので、お時間のない方は、以下ダイジェストを読みながら、「Hall 3から」の章へ進んでください
尺は長いのですが、凄く勉強になりました。特に各部門の責任者が後半登壇して、話をされます。
(見た目は株主公開っぽいのですが、トークを聞きならが、日本企業でも、このように登壇できるようになると、カッコいいのになあ、と思いました)
「インテリジェンスの接続」が始まる:Nokiaさんが提示したAIネイティブ・ネットワークの全貌
ネットワークの「主役」が変わった日
通信ネットワークの歴史は、常にその時代を支配する「ワークロード(負荷)」によって定義されてきました
かつてネットワークは「音声(Voice)」を運ぶために設計され、次に「データ(Data)」、そして「ビデオ(Video)」へと主役が移り変わるたびに、インフラはその姿を劇的に変えてきました
そして今、直面しているのが「AI」です
現在、年間1.3兆回ものAIセッションが発生し、1日あたり100兆個のトークンがやり取りされています
現在のAIトラフィックの多くは人間とマシンの対話(チャットなど)による「人間主導型」ですが、真の爆発はマシンとマシンが直接つながる「M2M(Machine-to-Machine)」がスケールした時に起こります
2026年はパラダイムシフトが本格化する「Day Zero(初日)」なのです
「キネティック・トークン」:物理世界を動かすAIの衝撃
これまでの生成AIは、主に画面の中のデジタル空間に限定されてきましたが、今、工場、倉庫、物流、ドローンといった「物理世界」へ、「物理的AI(Physical AI)」に広がってきました
ここで鍵となるのが、「キネティック・トークン(Kinetic Tokens)」という概念で、従来のトークンは情報のやり取りでしたが、キネティック・トークンは「物理的な動作」を伴います
物理的AIを制御するためには、単なるデータの送受信ではなく、ミリ秒単位での「時空の整合性(Space-time coherency)」という、これまでの通信にはなかった極めて厳しい基準が求められます
「ブラックボックス」から「ガラスボックス」へ
従来のネットワークは、内部構造が閉じられた「ブラックボックス」モデルで運用されてきましたが、AIが自律的に判断を下し、物理的なロボットや車両を動かす時代において、この曖昧さは許容されません。AIネイティブなネットワークには、プログラム可能で、何が起きているかを監査できる「ガラスボックス」モデルへの移行が不可欠です。
従来のモデル(ブラックボックス)
静的で固定的なポリシー管理
クローズドなAPI、ベンダーロックイン
人間による手動のプロビジョニング
AIネイティブモデル(ガラスボックス)
プログラム可能な動的アーキテクチャ
監査可能な信頼(Auditable Trust):セキュリティと透明性の担保
ゼロタッチ・オペレーション:「デジタル・ツイン」を活用した自律制御
「ガラスボックス」化することで、万が一モデルが侵害されても、即座に検知・修正が可能で、自動運転車や救急現場のAR利用など、生命に関わる用途において絶対的な条件となります
ネットワークは「インテリジェンスの実行プラットフォーム」へ
ネットワークの役割は、データを運ぶだけの「土管(パイプ)」からコンピューティングと通信が融合した「プラットフォーム」へと進化します
これを象徴するのが「AI Grid(AIグリッド)」という構想
従来のクラウドはユーザーが計算リソースに合わせる形でしたが、AI Gridでは「計算リソース(コンピューティング)がデータのある場所へと移動」します
この変革を推進しているのが、130以上のメンバーが参加する「AI RAN Alliance」で、Executive MembersとGeneral Membersは以下の通りです
・Executive Members

ソフトバンクさんが入っています
・General Members

富士通グループの1finityさんが入っています

富士通さんが入っています

NECさん、Rakutenシンフォニーさんが入っています

Toyotaさん、UTokyo(東京大学)さんが入っています
ネットワークは「ビット(通信)」と「トークン(AI処理)」を同時に処理するインフラへと生まれ変わります
また、国内のノードでデータを処理する「ソブリンAI(Sovereign AI)」の実現も重要で、国家安全保障やプライバシーに関わる機密データを、主権を保ったまま安全にAI処理することが可能になります
5Ninesから「確実な接続(Deterministic Connectivity)」へ
通信業界では長年「5Nines(ファイブナインと読み、99.999%の稼働率を意味します)」が信頼性の指標でした
しかし、物理的AIの時代には、統計的な平均値ではなく、常に一定のパフォーマンスを保証する「確実性」が重要になります
Nokiaさんは、ロボットの群れを制御する例を挙げ、ジッター(遅延の揺らぎ)の排除の重要性を説いています
ビデオ会議で10ミリ秒のジッターが発生しても、画面が少し「カクつく(ピクセル化する)」だけで済みますが、高速で動作するロボットにとって、その10ミリ秒は「物理的な衝突事故」を意味します
これを防ぐには、RAN、トランスポート、コアの全ドメインが一体となって機能する「ドメインのシンフォニー」、つまり統一された実行プラットフォームとしての「確実な接続」が不可欠となります
戦略なき実行は「幻覚」に過ぎない
AIネイティブ・ネットワークへの移行は、単なるスペックの向上ではなく、業界全体の構造改革ということです
Nokiaさんは、2026年に初の商用トライアルを開始し、2027年には商用リリースの提供を予定しており、今まさに始まっているロードマップです
Hall 3から見えたNokiaさんの進化
プレスとアナリスト向けのカンファレンスの予習を踏まえて、いよいよバーシャルツアーで向かいます
—「通信」は“コスト”から“価値”へ変わる—
Nokiaさんのブースは今年もHall 3(ネットワークインフラの中核エリア)に位置していました

真っすぐに進むと右手に見えてきます

「ネットワークは収益を生む」
会場内での幹部スピーチで繰り返されていたのが、「Networks must evolve into platforms that generate value」というメッセージ
これまで通信は、 つなぐためのインフラコストとしての存在でしたが、Nokiaさんは明確に「ネットワーク=価値を生むプラットフォーム」と再定義しました!
「通信はAI時代のOSになる」
NOKIAさんは、つなぐだけのインフラから価値を生むプラットフォームへ、そして、AIを支える“見えないOS”へ、という強力なメッセージを発信しました
MWCでは、CEOのジャスティス ホタードさんが登壇

Nokia LinkedIn投稿まとめ
会期前日までの予告



インタビュアーのCathy Hacklさん
会期中 DAY1~DAY3、Day4(Final Day) 社の告知って感じ




会期中のブースでの担当者インタビュー
インタビュアーはレポーターのNina Ålanderさん









上記以外にも、LinkedInへの投稿はなされており、CEOの登壇、スピーカーの事前紹介、ブース紹介、ブース内でテーマに沿ったインタビュー
と大変学ぶことの多いNOKIAさんの投稿事例でした!
