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怒りんぼうと黙りんぼう、どちらも不正解な話!?

ビジネスシーンの
コミュニケーションで
感情をあらわにして、
怒る人がいる。

そして逆に、黙り込む人がいる。

コンフリクトマネジメントについて、

以前、「開発と営業は水と油」
記事でも触れたが…

そのどちらも正解とは言えない。

議論が熱くなると、怒り返す人。
逆に、黙り込んでしまう人。

今回は、そんな怒りんぼうと黙りんぼう。
分断された議論を、どう未来へ導くのか。

そんなテーマについて、考えてみたい!


止まらない、怒りんぼう

まず、怒りんぼうさんについて。

僕もそうなのだけど、
つい、怒ってしまうことがある。

そんな時。

自分が腹を立てているなら、

「私はなぜ、こんなに腹が立つのか?」

相手が怒っているなら、

「この人はなぜ、こんなに熱くなっているのか?」

その要因について、
冷静に考えなければいけない。

そして、知っておきたい事がある。

人が怒る時というのは、
「防衛本能」であるという事。

怒りはもともと、
命や領地、仲間を守るために発達した、
「戦うか、逃げるかのスイッチ」だ。

でも現代人の怒りの多くは、
身体ではなく——

「人格・自尊心・自分の領域」が侵された時に発する。

たとえば、約束を守らず、
締切を破られたとき。

単に業務が遅れるだけでなく、

「自分との信頼や約束、
 立場を軽んじられた」

つまり、自分の存在が
過小に評価され、
脅かされたと感じて、
怒りのスイッチが入る。

本来、バカにされるなんて、
痛くも痒くもないはずなのに、
腹が立つのは、そゆことだ。

それを理解せずに、
怒りを沈めるのは、難しい。

心を閉ざす、黙りんぼう

次に、黙りんぼうについて話そう。

『令和の虎』に出演した時の僕のように、
敵前逃亡、黙り込んでしまう時がある。

冷静さや勇気という言葉では、
決して片付けられない感情の変化が、
その人の心の中で起きている。

黙り込んでしまう事も、立派な「防衛本能」だ。

心理学的には、
「闘争・逃走・凍結反応」のうちの、
「凍結反応」と「危険回避」の組み合わせ。

黙る・硬直する人の内側には、
「これ以上、自分の心や評価を傷つけたくない」
という自己防衛が、強く働いている。

  • これ以上何か言ったら、もっとバカにされるかもしれない。

  • 誤解されれば、仕事や信用に大きなダメージになるかもしれない。

たとえば、他人から
「浅い」「準備不足だ」と
厳しく指摘され続けると、

怒りよりも大きな、
「恥ずかしさ」「自己否定」「恐れ」
が、一気に膨らむ。

この時、脳は
「何か言えば、さらに傷が広がる」
と判断し、
言葉や身体の動きを止めることで、
自尊心のダメージを、
食い止めようとする。

  • 相手のペースや空気感が、戦闘モードに近い。

  • 権力構造的に「反論した側が悪く見えやすい」場。

こういう場面では、
「正論を返す」「感情をぶつける」ことが、
長期的な信用やビジネスにとって、
リスクだと直感する。

その結果、「今は飲み込む」「静観する」を無意識に選び、
身体的には「硬直」「黙る」という形で現れる。

そう考えると、僕も反省すべき点は多い。

会議で、社長が強い口調で詰めてくるとき、
本音では言いたいことがあっても、
「下手に言い返したら、関係が決定的に悪化する」
「場が崩壊する」

と予測されると、多くの人は沈黙を選ぶ。

これは単なる弱さではなく、
「場と関係性を守る」ための防衛でもある。

議論には、最低限の「心理的安全性」と、
「相手へのリスペクト」がないと、
言葉を繰り出す事自体が、自爆行為になる。

心理的安全性が低い場では、
こんな認知が生まれる。

  • 何を言っても、どうせ否定される。

  • 未完成なアイデアや弱みを出したら、鬼の首を取ったように、指摘の材料にされる。

  • 相手は「理解」より「論破・ジャッジ」を目的にしている。

こう感じているとき、
人は「守りに徹する」しかなくなり、
沈黙・硬直・笑ってごまかす、といった、
非建設的な反応が出やすくなる。

逆に、相手へのリスペクトと
信頼があるときは——

  • この人は、ズレていても、ちゃんと話を聞いてくれる

  • 間違っても、人格を否定されない

という安心が生まれ、
建設的な議論のために、言葉を使える。

黙り込む癖には、
「過去の失敗経験」も、強く影響する。

  • 昔、強く言い返して、場を壊した。

  • 正直に話したら、ひどく嘲笑された、炎上した。

  • 家庭や職場で、感情や意見を出すと叱られる環境だった。

こうした経験があると、
「対立=危険」「反論=さらに傷つく」
という学習が蓄積され、
脳は自動的に「黙る」「固まる」を、選びやすくなる。

どちらも、正解じゃない

コンフリクトマネジメントにおいて、
相手を論破する事も、
自分の意見を殺して、
相手の言いなりになる事も、
決して正解ではない。

双方の理解を深め、
共に同じゴールを目指す関係を築く事。

それが、強大な相手であればあるほど、
味方になった時の戦力は、計り知れない。

力や実績のある人ほど、プライドがある。

だからこそ。

怒りんぼうのあなたも、
黙りんぼうのあなたも、
敵対する意見を持つ相手と分かり合い、
問題を乗り越えた時のリターンは
絶大である事を知って欲しい。

もちろん世の中には
話しても分かり合えない人がいる。
それでも可能な努力はすべきだ!

先人からの処方箋

僕らの悩みは、人間関係や
コミュニケーションの悩みが
90%と言われている。

僕自身も、忘れかけていた事がある。

僕はこのコミュニケーションの解決策に、
ずっとずっと前に、出会っていた。

いつも大切にして、
スマホにメモを残している、
大切な言葉たち。

その全文を、ここに記す。
ぜひ、みなさんも実践して欲しい。


デールカーネギー著『人を動かす』より。

人を動かす3原則

  1. 盗人にも五分の理を認める

  2. 重要感を持たせる

  3. 相手の立場に身を置く

人に好かれる6原則

  1. 誠実な関心を寄せる

  2. 笑顔を忘れない

  3. 名前を覚える

  4. 聞き手に回る

  5. 関心のありかを見抜く

  6. 心からほめる

人を説得する12原則

  1. 議論を避ける

  2. 誤りを指摘しない

  3. 誤りを認める

  4. 穏やかに話す

  5. イエスと答えられる問題を選ぶ

  6. しゃべらせる

  7. 思いつかせる

  8. 人の身になる

  9. 同情を寄せる

  10. 美しい心情に呼びかける

  11. 演出を加えた伝え方

  12. 対抗意識を刺激する

人を変える9原則

  1. まず褒める

  2. 遠回しに注意を与える

  3. 自分の過ちを話す

  4. 命令をしない

  5. 顔をつぶさない

  6. わずかなことでも褒める

  7. 期待をかける

  8. 激励する

  9. 喜んで協力させる

最後に

これらのメモにある事を、
全て行動できたなら——
どんな聖人君子なのだろうか?

僕だって、そんな出来た人間じゃない。

でも、かなり高い次元まで体現して、
海よりも広く、深い心で相手を思い、
相手を信頼し、受け入れていく…

もはやそれは、"愛"なのかも知れないw

先日、亡くなられた美輪明宏さんが、
最期に残された言葉が、胸をうつ。

「こんな世の中を生き抜く武器は、愛の言葉しかありません。
 この世のすべての問題を解く鍵は、愛です。
 愛があれば戦争なんか起こりません」

美輪明宏

相手に得をさせ、自分だけは損をする…
そんな事は、許しがたい。

でも、全ての解決策は、
愛と利他の精神でしかない。

そんな風に、
考えさせられた
今日この頃だ。

では、また!

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