「doda」の読み方の由来、誰も知らないから入社7年目の私が調査してみた
こんにちは、はたらくしおり編集部の西村です。
突然なのですが、皆さんは「doda」の読み方はご存じでしょうか?
ドーダ? ドゥーダ? デューダ?
…正解は「デューダ」です。
SNSで「dodaはなぜドゥーダでなくデューダなの?」と読み方を疑問に思ってくださる方をよく目にします。かくいう私も、今年で入社して7年目になりますが、回答できません。
そこで、今回は「doda」という名前や読み方の由来を調べるべく、社内で調査してみました!
まずは周囲の人に聞き込みを開始
入社7年目。立派な中堅になって、会社のほとんどのことをスラスラ答えられる。そんな姿を想像していました。まさか、自分がかかわっているサービス名の由来や、読み方の理由を知らないなんて――――――。
もしかして私だけ?? そう思い、まずは私の同期に聞いてみました。
西村:「doda」という名前や読み方の由来って知ってる?なんでドーダやドゥーダではなく、デューダなのかとか…
Hさん:デューダなのかドゥーダなのか疑問を持ったことがなかった。
Yさん:dodaの意味? 分からないなぁ。
Kさん:おしゃれだからじゃない?
まずは私だけが知らないわけではないようで一安心。同期が知らないなら、先輩なら知っているかな? そう思って聞いてみました。
Oさん:入社してからdodaがデューダと読むことを知った…。由来は分からない。
Tさん:長年この会社にいるけど、え、なんだろう??
意外とみんな知らないのかもしれない…。周囲への調査では限界を感じました。
そんな時は歴史を探ってみるとヒントになりそうですよね。ということで、dodaの歴史を少し調べてみることにしました。
37年前、突然DODAが生まれた

まずdodaを運営する弊社パーソルキャリア(株)は、(株)学生援護会という会社から始まりました。もともとは「学生タイムズ」という機関新聞を発行していたよう。そこから、アルバイト情報誌「アルバイトニュース速報(an)」を発行。
そして、1989年に転職専門の情報誌としてDODA※が創刊されたそうです(引用元:パーソルグループ 就職・転職サービスページ)。
※DODAは2018年にリブランディングをして、ロゴが大文字から小文字に変わり、現在のdodaになっています
今は2026年なので、37年前ですね。
沿革から何かヒントを得られると思ったものの、転職専門誌としてDODAが突如現れた形になってしまい、沿革からは探れませんでした…。
そして、DODAが生まれたのは37年前となると、当時を知る人はいるのだろうか…。もちろん入社7年目の私は、見当もつきません。
そこで、偉い人に話を聞きに行くことにしました。
偉い人に質問するも、口をそろえて「〇〇さんに聞いたほうがいい」
ベテランの先輩にDODA創刊当時を知っていそうな人を教えてもらい、話を聞くことにしました。
話を聞いたのは、
執行役員で、dodaエージェントサービスの事業部長
dodaのデータ系部門の部長
2012年当時のdoda編集長(今はグループ会社の本部長)
え、偉い人すぎる・・・・・!!!
ただ、ここでためらっていたら、永遠になぞは解けないまま…。
伺いたい内容を整理して、チャットで質問をしてみました。

3名にチャットを送り、なんて返ってくるかな~~とそわそわ。すると、3名から同じ答えが返ってきました。
「原野さんに聞くとよいですよ」
「原野さんが知っていると思います」
「原野さんが詳しいです」
―――――――原野さんって???
調べてみると、原野 司郎(はらの しろう)さんという人で、弊社の元取締役のよう。
もっともっと偉い、雲の上の存在だ・・・・・・!!!

ドキドキしながら、原野さんへの取材をすることを決めました。
「doda」ってなんでデューダなんですか?
西村:dodaはなんでデューダと読むんですか? そもそも由来はなんですか?(ドキドキ)
原野さん:doda(デューダ)は、音の響きで決めた完全な造語です。
西村(音の響きで決めた造語なの!? そんなふうにサービス名を決めていいんですか‥?)
原野さん:ネーミングには時代背景も影響しています。バブル絶頂期の1989年に「DODA」が転職情報誌として創刊されました。

当時、企業の採用意欲は旺盛でしたが、世間では転職は後ろめたいもの、周囲にも相談しにくいものという意識が強かったんです。
そうそう、DODA創刊当時に宣伝企画担当だった天利 仁司(あまり ひとし)さん※もお呼びしたので教えてもらいましょう。※天利さん:現在はパーソル総合研究所 エキスパート
天利さん:当時DO(~する)という言い方がよく使われていたんですね。当時の転職の印象もあいまって、何か新しいことに向けて動き出すという印象も伝えられるのでは? とDOを含む名前を考えたのもあり、DODAになりました。
原野さん:DODAには日本語の「どーだ」という意味も込められています。先ほどの転職は良くないもの、という印象の中で、「どーだ! 転職して良かったぞ」と、転職する人を勇気づける意味で、約200種類のネーミング候補の中から選ばれたのがDODAだったんです。
西村(なるほど…? いや、納得できるような、できないような…)
それが、なんで「デューダ」という読み方になったんですか?
天利さん:「DODA」という名前が決まった時には、まだ読み方が決まっていなかったんですね。DODA(ドーダ)と呼ぶのは直接的すぎるので、どんな読み方が良いかを検討する中で、ドーダ/ドォーダ/ドゥーダなど、様々な発音を出していく中で、耳に残る響きがある「デューダ」という読み方に最終的に決めました。
原野さん:現在はない感覚だと思いますが、バブル絶頂期には、意味がよく分からなくても勢いがある感覚的な表現が輝く時代だったんです。
創刊当時のDODAに、ウムラウト記号がついていた理由は?
西村:当時のDODAの雑誌には、ドイツ語のウムラウト記号※が入っていたと聞きました。これはなぜですか?
※ウムラウト記号とは、ゲルマン語派のいくつかの言語において見られる母音交替現象、またはそれによって変化した母音を示すためのダイアクリティカルマーク(発音区別符号)で、ラテン文字の母音字の上部に付される横並びの2点「¨」のこと。ä, ö, üなどと記される。
天利さん:実は、最初からウムラウト記号を入れようとしていた訳ではないんです。求人情報誌として目を引きつつも、シンプルな表紙にしたいという考えがあり、この写真のように「ロゴを横向きに配置するデザイン」が採用されたのがきっかけでした。当時としては珍しかったんですよ。

天利さん:雑誌売り場では、雑誌名を上部に配置するのが一般的でした。ただDODAはあえてその常識を外し、白い表紙にロゴを大きく置くデザインにしました。
その代わり、毎週変わる帯の色で変化をつけていたんです。帯と白い表紙をつなぐデザイン上の工夫として、「O」の中央に逆三角形(▼)のモチーフを入れました。その結果、「O」の上に記号がついたように見えるデザインになり、それが転じてウムラウト記号付きの「DÖDA」のような表現につながりました。

西村:なるほど! ウムラウト記号には表紙デザインが関係していたんですね。
天利さん:そうです。後に、DODAの名称が浸透したので、読みやすいようにウムラウト記号を取り、今のdodaにつながります。
dodaはスウェーデン語が由来?
西村:dodaの由来を調べていたら、スウェーデン語が由来するのでは? という話をWikipediaで見ました。これって本当ですか?
原野さん:それは、誤りですね。DODAは造語なので、スウェーデン語をはじめ、何か特定の外国語を由来にしてつけられた名前ではありません。
当時、DODAとあわせて展開していた「SALIDA」というサービス名がありました。SALIDAはスペイン語で「出口」や「出発」を意味する言葉なんです。なので、「SALIDAが外国語だから、DODAもどこかの外国語なのではないか」と推測されたのかもしれませんね。
まとめ
軽い気持ちでdodaの名前や呼び方の由来を調査してみたら、とても面白い話を聞くことができました。まさか、37年前のバブル絶頂期に、転職をポジティブに感じてもらおうという想いを込めて「DODA」という造語が出来上がり、音の響きで「デューダ」へ読み方が決まったなんて。調査を始める前は考えてもみませんでした。
dodaへ込められた想いや当時の空気感を想像できて、歴史を感じますね。これで私も社会人7年目の中堅として、後世に引き継いでいくことができます。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!SNSで気にかけてくださっていた方への回答となっていれば嬉しいです。
