【ハナミズキ】から学ぶ他者の幸せ
無償の愛(プロローグ)
私たちは、毎日の生活の中で、それぞれが自分の未来の幸せを願いながら、働き、日々を過ごしています。
恋愛においても、好きな人ができ、心を奪われることもあります。
「ハナミズキ」は、2001年に米中枢同時テロが発生したとき、現地に住む男性の友人と彼の恋人の幸せを願い、作られた曲になります。
これから私があなたへお話しするのは、花の由来ではなく、他人の幸せを祈る心について、ご説明させて頂きます。
私は、この曲を聴くと、亡くなった多くの方々の命の尊さと、予測だにしなかった悲劇を想い出します。
私たちは、自分の幸せばかりを願ってしまう
誰でも、自分が幸せになりたい。
病気が治ってほしい。
仕事がうまくいってほしい。
恋人と結ばれたい。
それは、ごく自然な願いです。
しかし、人は時として、自分の願いだけに心を奪われ、周囲の苦しみに気づけなくなることがあります。
私は、うつ病で苦しみ、人生のどん底を経験した頃、自分のことで精一杯でした。
「明日を生きるだけで精一杯。」
そんな毎日でした。
だからこそ今、少しだけ視点を変えることの大切さを知りました。
世界では、今日も誰かが大切な人を失っている
私たちは、ごく普通の朝を迎えます。
コーヒーを飲み、
仕事へ向かい、
家族と笑い合い、「また明日ね。」と言って別れます。
でも、その「また明日」が訪れなかった人もいます。
テロ。
戦争。
事故。
災害。
病気。
誰も朝起きた時には、自分の人生が今日終わるとは思っていません。
だから私は、ひとりの命は数字ではなく、宇宙に一つしかない存在だと思っています。
ニュースでは、「○○人死亡」という数字になります。
けれど、その一人ひとりには、
愛した人がいて、夢があり、家族があり、笑顔がありました。
数字ではなく、
人生だったのです。
私が学んだ「視点を変える」ということ
私は以前、物事を自分の立場からしか見られない時期がありました。
「あの人は冷たい。」
「どうして分かってくれない。」
そう思うこともありました。
しかし、人生経験を重ねるにつれ、「相手にも事情がある。」ということを学びました。
介護の仕事でも、認知症の方が怒るのには理由がありました。
苦しんでいる人には、苦しむ理由があります。
人は見えている部分だけで判断すると、本当に大切なものを見失います。
視点を変えるだけで、世界は驚くほど優しく見えてくるのです。
ハナミズキが教えてくれたもの
「君と好きな人が百年続きますように。」
この歌詞は、自分が幸せになることではありません。
あなたの幸せを願っています。
私は、この一節を聴くたび、人間が持つ一番美しい心とは、誰かの幸せを願えることなのではないかと思います。
見返りはいらない。
評価もいらない。
ただ、「幸せでいてほしい。」そう願える心。
それが、本当の愛なのかもしれません。
おわりに(エピローグ)
人生は、思い通りにならないことの方が多いでしょう。
悲しみもあります。
別れもあります。
突然、大切な人を失うこともあります。
だからこそ、今日という一日を大切に生きたい。
そして、自分だけではなく、誰か一人の幸せを願える人でありたい。
それが巡り巡って、きっと、この世界を少しだけ優しくするのだと私は信じています。
「君と好きな人が百年続きますように。」
世界中の誰かを思いやる、人間の優しさそのものなのだと、私は思うのです。
私たちは、自分の人生を生きています。
ap bank fes
ap bankは、音楽家の小林武史と、Mr.Childrenの櫻井和寿に、坂本龍一氏を加えた3名が拠出した資金をもとに、2003年に設立されました。
サステナブルということを大きな指標に据えながら、自然エネルギーや環境保全活動している方々への融資から始まり、野外音楽イベントap bank fesの開催、復興支援活動など様々な活動を行っています。
私は、改めて人々の幸せを願います。
それは、特別なことではありません。
今日を生きる誰かが、明日も笑顔でいられることを願うことです。
私たちの人生は、誰かの幸せを願えた瞬間に、もっと豊かな人生へと変わっていくのではないでしょうか。
Photo & philosophy donchan
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