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たった一人のあなたへ。暗闇の底で息をしている、あなたへ届けたい言葉

今、この文章を目にしているあなたへ。

もしかしたらあなたは今、静かな部屋の中で、誰にも言えない痛みを

一人で抱え込んでいるのかもしれません。

息をするのさえ苦しくて、胸の奥がぎゅっと締め付けられるような夜を過ごしているのかもしれません。

信じていた人に裏切られた悲しさ。

自分の限界を超えて走り続け、ついに心が壊れてしまった絶望感。

周りの人はうまく生きているように見えるのに、自分だけが置き去りにされ、

真っ暗な穴の底に落ちてしまったような感覚。

その苦しみを、私は痛いほど知っています。

なぜなら、私自身がかつて、自ら命を絶とうとした人間だからです。

社会の荒波に揉まれ、信じていた奴に利用され、心も体もボロボロになりました。

定年後に働き始めた施設で、ある日突然、頭の中が真っ白になり、パニックを起こしました。

何もできなくなった私は、自分という人間の存在そのものを消してしまいたくなったのです。

一命を取り留めたものの、待っていたのは閉鎖病棟への措置入院でした。

ベッドの上に身体を拘束され、天井を見つめるだけの1ヶ月。

絶望という名の分厚い雲が頭の中を支配し、苦しみから逃れる術はありませんでした。

「なぜ自分は生き残ってしまったのだろう」と、絶望の波が何度も押し寄せては私を呑み込みました。

あなたはいま、そんな暗闇の中にいませんか。

「もう頑張れない」「誰も自分の苦しみをわかってくれない」と、自分を責めていませんか。

もしそうなら、まずこれだけは伝えさせてください。

あなたが今日まで生き抜いてきたことは、それだけで奇跡です。

何もできなくてもいい。

前を向けなくてもいい。

ただ息をしているだけで、あなたは今日という日を命がけで戦い抜いたのです。

そんなどん底の、何もかもを失った場所で、私はひとつの小さな事実に気がつきました。

かつての私は、もっとお金があれば、もっと人に認められればと、

幸せのハードルを勝手に高く上げていました。

だからこそ、それが崩れ去ったときに耐えられなくなったのです。

けれど、一度すべてを失い、死の淵から戻ってきたとき、

私の「幸せのライン」は一番低い場所に落ちていました。


朝、まぶたを開けたときに差し込む光。

一杯の温かいお茶が、ゆっくりと喉を通っていく感覚。

ただ「生きている」という、かつては当たり前すぎて素通りしていたことが、

震えるほど愛おしく、美しいものに見えました。

幸せのハードルを地面にまで下げたとき、

世界は最初からそこにあった優しさで満ちていたことに気づいたのです。

そこから私は、「人生を面白がる」という生き方を選びました。

どん底まで落ちたのなら、ここから先、何が起きてもすべては「儲けもの」の人生です。

感謝とは、単なる受け身の感情ではありません。

いま目の前にある景色を肯定し、

ボロボロになった自分を「よく生きてきたね」と抱きしめる、とても力強いエネルギーです。

生きてさえいれば、人はいつからだって、何度だってやり直すことができます。

だから、どうか自分を責めないでください。

「もっとしっかりしなければ」「早く立ち上がらなければ」と、

傷ついた心をさらに追い詰めないでください。

無理に上を向く必要なんて、どこにもありません。

今日を生き延びた。そのことだけで、あなたの今日は100点満点です。

今夜はただ、あたたかいお布団に入って、今日まで耐えてくれた自分の心と身体を、

ほんの少しだけ労ってあげてください。

どん底を知り、絶望の底で拘束されていた私が言える確信があります。

幸せは、どこか遠くに探しに行くものではありません。

いま、あなたが苦しい息を吐き出している、その胸の中に残っている小さな光に気づくことです。

この文章が、暗闇の中で震えるあなたの心に届けばと願っています。

あなたが生きている今日という日に、心からの敬意と、温かい抱擁を込めて。


この記事は、私しか分からない波瀾万丈な人生経験を元に、あなたへ、心を込めて綴りました。

   Photo & philosophy donchan

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