無職、暑いときには冷たいもの?
先日、「暑い時こそあえて熱いものを楽しもう」などと熱弁を振るっていた無職です。
猛暑の毎日に熱い体験をぶつけるのも悪くはないのですが……いや、前言撤回させてください。暑い時に冷たさを求めるのは、人間の本能としてあまりにも自然なことです。
素直になりましょう。無理なものは無理です。 連日の暑さで自律神経が狂い、私の情緒も少々ブレ気味なのかもしれません。
というわけで今回は、自分の欲望に素直になり「とにかく冷たさを貪る」ことに方向転換して取り組んだ様子をご報告します。ブレブレの無職の観察日記として、よかったら参考に(あるいは反面教師に)してください。
1. うだる暑さを抜け、即座に「アイスコーヒー」を頼む
外出先でうだるような熱気に晒され、命からがら辿り着いた喫茶店。
店員さんが水とメニューを置き、踵を返そうとしたその瞬間、私はメニューを開きもせずに呼び止めます。
「(キンキンに冷えた)アイスコーヒーをください!」
メニューを吟味する余裕すらありません。運ばれてきたグラスの結露を愛でつつ、ストローで一気に流し込む。急上昇していた体温が、体の内側からスッと鎮まっていく快感は何物にも代えがたいものがあります。
そして家に帰り着いたら、即座にグラスへ氷を限界まで詰め込み、キンキンに冷えたハイボールを作る。喉を鳴らして飲み干し、五臓六腑に冷たさが染み渡る感覚を楽しむ――これが大人の正しい夏のやり過ごし方です。
2. あえて「夏限定の冷やしラーメン」をすする
暑い日に汗をかきながら熱いラーメンを食べるのも一興……などと言っていた時期が私にもありました。ですが、せっかくお店が「期間限定」で冷やし中華や冷やしラーメンを出してくれているのです。頼まない手はありません。
スープ一口目から広がる冷たさと出汁の旨味。熱せられた身体がスーッと冷やされていくのを感じながら、限定メニューを味わう。職人の「暑い夏を快適に乗り切ってほしい」という配慮に素直に乗っかることこそ、大人の分別というものです。
3. 極寒の北海道が舞台の「寒い小説」を読む
最近の読書トレンドが推理小説に偏っている私は、今回、北海道の宗谷岬で起こる殺人事件を描いた小説を選びました。
猛暑の部屋にいながら、ページをめくれば広がるのは地吹雪と極寒の雪景色、そして寒さによって完全に孤立した絶望的な状況。流石に「身も心も凍りつく」とまではいきませんが、視覚的な情報から脳を錯覚させ、かなりの冷却効果(涼しい気分)を得ることができました。
4. 冬の東京が舞台の「寒い映画」を見る
同じくミステリー熱が高まっているため、過去に観た映画『容疑者Xの献身』を再訪しました。
描かれているのは、冷え冷えとした東京の冬の空気感。画面越しに伝わってくるリアルな都会の寒さを見るだけで、室内の体感温度が1〜2度下がった気がします。
……まあ、容疑者のあまりにも切ない献身的な愛には、思わず胸が熱くなってしまったのですが。
5. 混沌の「屋外プール」で冷や汗をかく
これは最近の密かなマイブームです。
理想を言えば、山から引いた冷えた天然の湧き水プールで、「ひゃ〜冷たい!」などと一人ではしゃぎながら爽やかに泳ぎたいところ。ですが、残念ながら私の生活圏内にそんな楽園はありません。
現実は、水道水を引き込み、循環させ、直射日光で生ぬるく熱せられたスパのような屋外プールです。しかもシーズンの後半に入って、水は程よく濁っていて先が全く見えません。
もはやスイミングというより、「濁り湯の中で周囲の人と衝突しないように泳ぐゲーム」です。
思わぬ角度から迫ってくる見知らぬ人と急接近し、別の意味で「ヒヤッ」とさせられる場面も多々ありますが、それも含めて実にスリリングな冷却体験となっています。
現場からは以上です。 熱いのも冷たいのも、どっちつかずな無職の夏はまだまだ続きます。皆様も熱中症にはくれぐれもお気をつけください。
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