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ワーママ管理職が部下にやりがちなこと

ワーママ管理職は、毎日とにかく忙しい。

朝は子どもの支度に追われ、出社すれば会議、判断、調整、部下からの相談。帰宅後は夕食、宿題、寝かしつけ、翌日の準備。

その中で、仕事でも家庭でも責任を果たそうとしている人は、本当に素晴らしいと思います。ただ、その忙しさと前向きさゆえに、部下のしんどさに気づきにくくなることがあります。

先日、ある企業の若手女性社員の方とお話する機会がありました。
尊敬するのは、唯一の女性管理職である上司。

小学生のお子さんがいながらバリバリ働いている。
頭の回転も速い。
いつもテキパキ仕事をこなしている。

自分もあんな風になりたい、けどその上司には本音は話せない。

それはどうしてでしょうか?


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1.部下のネガティブな気持ちに寄り添いにくい

冒頭でご紹介した20代の女性は、昔からずっと自分に自信が持てないと話してくれました。

社会に出てからも、周りからどう見られているか、きちんと評価されているかを気にしながら仕事をしてきたそうです。

人前で話すことも得意ではない。それでも、任されたプレゼンは何とか頑張っている。周囲から見れば、きちんと仕事ができているように見える。

でも本人の中には、いつも不安がある。

「本当にこれでいいのかな」
「周りからどう思われているのだろう」
「もっと堂々とできる人になりたい」
「でも、自分には自信がない」

そんな気持ちを抱えながら、毎日仕事に向き合っているようでした。

彼女には、憧れている社内では唯一の女性管理職である上司がいました。その上司のように、自分もいつか昇進していきたい。もっと責任ある仕事にも挑戦してみたい。

でも、その一方で、自信がない。前に進みたい気持ちと、不安な気持ちの間で、ずっと揺れているようでした。

毎週、その憧れの上司との1on1面談があるそうです。

私は彼女に、
「一度、その不安を上司に相談してみてもいいかもしれませんね。きっと理解を示してくれるかもしれませんよ」
と伝えました。

すると彼女は、少し困ったようにこう言いました。

「私の上司は、超がつくほどポジティブな方なんです。だから、私がそんな話をしても、きっと『大丈夫、大丈夫!ちゃんと仕事もできているし、気にしない方がいいよ』と言われちゃうと思います」

その言葉を聞いたとき、私は少しハッとしました。

たしかに、女性管理職としてバリバリ活躍されている方は、これまでさまざまな壁を乗り越えてきた方が多いです。

仕事でも家庭でも、限られた時間の中で成果を出し、周囲の期待に応え、時には自分を奮い立たせながら前に進んできた。

だからこそ、ちょっとしたことでは動じない強さがあります。
切り替える力もあります。「悩んでいるより、まず動こう」と考える前向きさもあります。

それは、管理職として大きな強みです。

ただ、その前向きさがあるからこそ、部下の不安や迷いに気づきにくくなることもあるのかもしれません。

部下が勇気を出して不安を話したとき、上司としては励ましているつもりで、

「大丈夫だよ」
「気にしなくていいよ」
「ちゃんとできているよ」
「もっと自信を持って」

と声をかける。

もちろん、それは優しさから出た言葉です。部下を否定したいわけではありません。

でも、部下の側からすると、まだ不安を十分に受け止めてもらえていない状態で励まされると、少し置いていかれたように感じることがあります。

「私はまだ大丈夫だと思えていないのに」
「気にしないようにできないから苦しいのに」
「ちゃんとできていると言われても、自分ではそう思えないのに」

そんなふうに感じてしまうこともあるのです。

ポジティブな言葉は、とても大切です。
でも、部下の心がまだそこまで追いついていないときには、励ましよりも先に必要なものがあります。

それは、まず不安をそのまま受け止めてもらうことです。

「そう感じていたんだね」
「人前で話す前は、どんなところが一番不安になる?」
「周りからはできているように見えても、本人の中では苦しいこともあるよね」
「今、一番引っかかっているのはどこ?」

このように、すぐに励ますのではなく、まず部下の現在地を確認する。

それだけで、部下は「分かってもらえた」と感じやすくなります。

ワーママ管理職は、毎日とても忙しいです。
仕事でも家庭でも、次々に判断し、動き、前に進めなければならないことがたくさんあります。

だからこそ、部下のネガティブな気持ちにじっくり寄り添う余裕がなくなることもあると思います。でも、部下は必ずしも、すぐに正解や励ましを求めているわけではありません。

まずは、自分の不安を言葉にできる場所がほしい。
できない自分を責められずに、立ち止まれる時間がほしい。

そう感じていることもあります。

部下のネガティブな気持ちに寄り添うことは、甘やかすことではありません。むしろ、その気持ちを受け止めたうえで、次の一歩に進めるように支えることです。

前向きに引っ張る力は、管理職にとって大切です。でも同じくらい、部下が立ち止まっている場所まで一度降りていく力も大切なのだと思います。

2.頑張ってきた人ほど「自分基準」になりやすい

ワーママ管理職は、自分自身がいろいろな制約を乗り越えてそのポジションに就いています。

  • 時間がない中で成果を出してきた

  • 子どもの体調不良にも対応してきた

  • 周囲に迷惑をかけないように先回りしてきた

  • 弱音を吐かずにやってきた

  • 前向きに切り替えてきた

だからこそ、部下にも無意識に、

私も大変だったけどやってきた
これくらいならできるはず
悩むより動いた方が早い
落ち込んでいる時間がもったいない
まずはやってみようよ

と思ってしまうことがあります。

自分が乗り越えた経験は強みになる一方で、部下を見るときの“ものさし”にもなってしまう。

これが、良い時もあれば、部下との距離を遠ざける要因になるのです。

3.伝えたいこと

これまでお伝えしたことは、私自身にも当てはまることだったりもします。

子供がくよくよししていると、その気持ちを受け止める前に励ましの言葉をかけてしまい反省するのです。

余裕がない時こそ、励ましという次のステップへと急がず、まずは目の前にいる人の気持ちを受け止めること。

それが、もしかすると最大の励ましになるのかもしれないと思うのです。

子育ても部下育ても、人の心を見ることは同じと感じる今日この頃です。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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