編集人の京都の朝をぶらぶら◉8月の朝、公園の片隅で平和を思う
8月の朝。
訪ねたのは、京都•西陣にある辰巳公園です。

ブランコがあって、ベンチがあって。
朝の光のなか、静かな時間が流れています。
その公園の片隅に、一基の石碑が立っています。

「空爆被災を記録する碑」。
昭和20年(1945)6月26日の昼ごろ、この西陣の一帯が空襲を受けました。
およそ300戸の家屋が被害を受け、43人が犠牲になりました。
京都にも、戦争はありました。

石碑には、その日の被害が刻まれています。
数字の一つひとつに、それぞれの暮らしがあったはずです。
それから81年。

犬を散歩する人がいる。
ここには、いつもの朝があります。
こんな何気ない日常が続くことを、平和と呼ぶのかもしれません。
8月。
広島、長崎の原爆の日、そして終戦の日を迎えます。
京都では、ときどき、
「先の戦争は応仁の乱」
なんて言葉を耳にします。
冗談なのは、わかっています。
でも、この小さな石碑の前に立つと、
その無邪気さが少し怖くなります。
京都にも、81年前の戦争はありました。
亡くなった人がいました。
もう、やめませんか。
「先の戦争は応仁の乱」と言うのは。
