見出し画像

麦倉あゆみの物語(完結)

これまでのあらすじ

 ヒロインの麦倉あゆみは、学生時代、コロナの蔓延中に自分の体を開発、縄の味も覚えてしまう。卒業し就職した商社系の会社で彼(鷺宮誉司)と出会う。体調を崩したあゆみを彼が見舞ったことで関係は進み、やがてお互いに性癖を確認しあうことができ、初めてのクリスマスに二人は縄プレイ、そして結ばれる。恋の悦びの一年を経て、節目の3年目が明ける…
いよいよ完結いたします。
R18、18禁ですので非該当者は必ずご退室ください。

Chap.9 未来に続く物語(終章)

 年が明けるとすぐ、私は会社の総務部長さんに退職を申し出ました。「えぇ?、すっかりうちになじんでたじゃないの?どうしちゃったの?」と相変わらずの軽い感じ。驚かれましたが、話を聞いてくれ、「花業界ねぇ、例の遅霜事件もあったしね、あの時は助かったよ」、「いえ、うちの親戚も新しいルートができて喜んでましたから」。引き留めてくれるのは嬉しいですが、既に転職先との段取りも進めている、とお話しし、では3月末で、という方向が決まりました。
 転職先は、大学時代のバイト先だった花屋さん。「麦倉さんは働き者だから嬉しいわ」。

 春爛漫。もう「周りの社員たち」の煩わしさからも解放され、彼も気持ちが楽になったようで、私のアパートに来てくれる日も増えました。つまりそれは、エッチの回数も増えたってこと!
 彼の念願だった裸エプロンも叶えてあげることにしました。「もう、しょおがないにゃあ♡」。大学生の時AVで見てたそれを、まさか私が、しかもワクワクして再現することになるとは!

全体画像はpAInterにあります

 それで、困ったことになりました。「あの時」の私の声が大きくて周囲の部屋に聞こえてしまう…

 不動産事業の実践にもなるから、と変な理由で彼にもそそのかされ、引越しを決定。スケジュールを考えると、10月宅建試験、9月試験勉強、8月バカンス♡…7月しかありません、急げ急げ!
 結局彼の力も借りて、今よりもっと街中にある2DKの中古賃貸マンションに決定。ここは彼のお屋敷にも近く、「いろいろ」便利。7月18日の金曜日、汗だくになって新居への移転を終えました。この日は急に天気が回復して梅雨明けの報道、私たちの前途を祝福してくれているようでした。
 シャワーで汗を流した後、「あー疲れた」とダブルベッドに身体を投げ出す彼。私もそばに添い寝。と、すぐに彼はガバっと起きてベッドの下をのぞき込む。
私も上体を起こし、「どうしたの?」
笑いながら彼、「いや、縄が隠してあるんじゃないかと思ってさ」
「んもーう!」
私は軽く足でキックするしぐさをしながら彼に覆いかぶさる、耳元に「たかしさん、本当にありがと」とささやく。
彼は再びゆっくりと自分の体を起こし、私の両肩を持って正面を向いて座らせ、あらたまって言いました。
「あゆみ、僕と結婚してくれ」
私は一気に血が上ってカーッとなるのがわかりました。恥ずかしくて下を向き、そして次の瞬間、もうどうしようもない笑顔で、
そんなの、とうの昔にわかってるよーだ!」と言いながらぶつかるように彼に体を預けました。

 その夜私たちが、昼の疲れも忘れて思いっきり燃えたのは言うまでもありません。まず一緒に新居のお風呂に入り初め、リビングのソファで乾杯、テレビを見たりしていちゃいちゃしているうちに最初の合体。私がまだ絶頂から冷めやらぬ中、彼は裸のままの私をどっこいしょと持ち上げて抱きかかえます。
 そして…私はいま、彼の両腕で抱きかかえられ持ち上げられたまま、ベッドルームに移動しています。のっしのっしとした歩みに合わせて体全体が揺れるので、この幸せから転げ落ちないように、両手で彼の首やたくましい肩にしっかりしがみついて…。(end)


最後までお読みくださり、ありがとうございました。次回は執筆後記をお届けします。

いいなと思ったら応援しよう!