空気を読むのが上手くなるほど、疲れていく
子どもの頃は、「大人になればもっと自由になれる」と思っていた。
でも実際に社会人になって感じたのは、“自由”より先に“空気を読む力”が必要になるということだった。
学生の頃は、嫌なことがあれば顔に出ていたし、好き嫌いも今より素直だった気がする。
でも社会人になってからは、「今この場で何を言うべきか」を考えることが増えた。
誰にどう返事をするか。
どこまで冗談を言っていいか。
どのくらい気を遣えばいいか。
波風を立てないように、その場に合わせることが少しずつ上手くなっていった。
もちろん、それは大事なことだと思う。
仕事をする以上、周りと上手くやっていく必要はあるし、空気を読む力がある人の方が社会では生きやすい。
でも最近、“気を遣えること”と“疲れないこと”は別なんだと感じる。
ちゃんと空気を読めている日ほど、家に帰ると何もしたくなくなる。
仕事で特別嫌なことがあったわけじゃない。
怒られたわけでもない。
それなのに、どっと疲れる日がある。
多分、自分で思っている以上に、“周りに合わせる”ことにエネルギーを使っている。
私は昔から、人と関わること自体は嫌いじゃない。
むしろ楽しく話すのは好きな方だと思う。
でも、「嫌われないように」とか、「ちゃんとして見られなきゃ」と考えながら過ごしていると、気づかないうちに疲れてしまう。
特に社会人になってからは、“普通”でいることへのプレッシャーを感じることが増えた。
ちゃんと働くこと。
ちゃんとした大人でいること。
周りから変に思われないこと。
私は地方出身だからか、周囲の目を気にする感覚が昔から強い。
「普通に働いて、普通に結婚する」
みたいな人生像から外れることに、どこか怖さがある。
だから本当は自由な働き方に憧れていても、“ちゃんと正社員でいなきゃ”と思ってしまう。
でも、その“ちゃんと”に苦しくなる時もある。
SNSを見ても、みんな上手に生きているように見える。
仕事も、美容も、恋愛も、人間関係も。
でも実際は、みんなそれぞれ疲れているのかもしれない。
最近は、「空気を読むのが上手い人ほど、実は疲れているのかもしれない」と思うようになった。
私自身、まだ上手く生きられている感じはしない。
それでも毎日、周りに合わせながら、自分なりにちゃんと生きようとしている。
