【対話でわかる】経審(経営事項審査)の全体像とP点アップの基礎知識!プロが教える「最初の着手ポイント」とは?

「自社もそろそろ公共工事の入札にチャレンジしたい」
「社長から経審の点数(P点)を上げろと言われたけれど、何から手を付ければいいのか分からない…」
建設会社の経営者様や実務担当者様から、このようなご相談をいただくことがよくあります。ネットで調べても「X1」「Y点」「総合評定値」といった専門用語ばかりで、難解に感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、公共工事への参入を目指す**「二代目社長」と、経審実務を熟知した「ガテン系行政書士」**の対話形式で、経審の基本的な仕組みからP点アップのリアルなポイントまでを分かりやすく解説します!
「とりあえず受審しているだけ」から「戦略的に点数を伸ばす」ための最初の一歩として、ぜひ参考にしてみてください。

二代目社長:
ガテン系行政書士さん、はじめまして! 父親から会社を引き継ぐことになった建設会社の二代目です。
実は今度、うちの会社でも公共工事の入札に参加したいと思って調べてみたんですが……ネットを見ても「P点」とか「Y点」とか専門用語ばかりで頭が痛くなってしまって。
そもそも、なぜ経審を受ける必要があるのでしょうか? 普通の建設業許可があるだけじゃ、公共工事の入札には参加できないんですか?

ガテン系行政書士:
おっしゃる通り、建設業許可があるだけでは公共工事の入札には参加できません。
入札に参加するためには、各自治体に入札参加資格審査申請、通称「指名願い」を提出する必要があります。そして、この指名願いを提出するためには、原則として「経審を受審していること」が必須条件になるのです。

二代目社長:
なるほど……! 自治体へ指名願いを出すための“必須チケット”が経審というわけですね。
自治体は、経審の「何」を見て会社を判断しているのでしょうか? よく聞く「P点(総合評定値)」との関係も教えてください。

ガテン系行政書士:
自治体は、経審の各受審業種の総合評定値(P点)はもちろん、その中に含まれる財務点や技術点、社会性等の審査項目点を見ています。「この業者に公共物の工事を任せても問題ないのか」という判断材料が、経審の点数として現れているわけです。

二代目社長:
なるほど、会社の「健康診断&体力測定」みたいなものですね。
そのP点の高さによって、入札でどんな違いが出てくるのでしょうか? 社長(親父)からも「とにかく点数を上げろ」と言われているのですが……。

ガテン系行政書士:
そのあたりの取扱いは各自治体によって全く異なるものになってきます。ただし格付け(ランク分け)がある自治体や、足切り点を設けている自治体が多いので、点数が高い方が請負金額の高い工事の入札に参加できる資格が与えられる可能性は高くなると言えます。

二代目社長:
点数が高いほど、大きな規模の工事に応札できるチャンスが増えるかもしれない、ということですね。
ちなみに、そのP点ってどんな要素の組み合わせで計算されているのでしょうか?

ガテン系行政書士:
P点は主に以下のような指標の組み合わせで決まります。

・X_1(完成工事高): 完成工事高に関する点数です。過去2年から3年の請負金額の実績が反映されます。

・X_2(経営規模): 自己資本額や平均利益などに関する点数です。

・Y(経営状況分析): 財務点です。実は、ここが苦手な行政書士が非常に多い印象があります。

・Z(技術力・実績): 技術者に関することと、元請の完成工事高を評価する項目です。その会社の専門的な工事に関する実績を示す指標と言えます。

・W(社会性等): その会社がどれだけ社会性に優れているか、従業員に優しいかを示す指標です。
二代目社長:
ガテン系行政書士さん、「Y点(財務点)が苦手な行政書士が多い」とおっしゃっていたのがすごく気になります……!
素人考えだと「とにかく利益が出ていれば高くなるんでしょう?」と思ってしまうのですが、実際は何を見られているのでしょうか?

ガテン系行政書士:
実は単に「儲かっているか」だけじゃないのが、Y点の面白いところなんです。
一言でいうと、Y点は**「無駄な肉がない、ドカンと倒れないキレのある会社体質かどうか」**を8つの指標で採点しています。具体的には、こんなところが見られています。

〇 しっかり稼げているか: 売上だけでなく、現場でちゃんと「粗利」を残せているか

〇 無駄な資産を抱えていないか: 使っていない設備やお金を寝かせず、効率よく会社を回せているか

〇 借入金と利益のバランス: 無理な借金がなく、手元の資金繰りに余裕があるか


二代目社長:
なるほど……! 単に売上や規模が大きいだけでなく、**「現場の稼ぐ力と、引き締まった経営ができているか」**を数字でチェックされているわけですね。
ここが得意な行政書士に頼むと、一体何が変わるのでしょうか?

ガテン系行政書士:
得意な行政書士は、この計算のクセ(「粗利が大きい方が点数が伸びる」「余計な総資本は圧縮した方が良い」など)を完全に頭に叩き込んでいます。
だからこそ、決算書が出る前の「仮決算」の段階から税理士さんとガッツリ打ち合わせをして、**「法律の枠組みの中で、一番P点が高くなる決算書の魅せ方」**を戦略的に仕込んでいくことができるんです。

二代目社長:
なるほど、決算の段階から一緒に戦略を練ってくれるわけですね!
最後に、これから自社のP点を本気で上げていきたい建設会社が「まず最初に着手すべきこと」と「相談する行政書士を選ぶポイント」を教えていただけますか?

ガテン系行政書士:
最初に着手すべきことは、W点の加点項目の取りこぼしが無いかということを精査していくのがいいと思います。
また行政書士を選ぶポイントですが、「Y点について相談したい」と言ってみるのが一番手っ取り早いかと思います。私の感覚としては、Y点をフォローできる行政書士は、他の点数もフォローできている可能性が高いと思います。

いかがでしたでしょうか?
「とりあえず受審しているだけ」から「戦略的にP点を伸ばす」へ切り替えることで、狙える工事の規模は大きく変わります。
次回以降の有料記事では、今回触れた**「行政書士しか知らないY点(財務)の具体的な攻略ロジック」や「W点で点数を落とさないための完全チェックリスト」**など、自社で試算・実践できるシミュレーションノウハウを直球解説していきます!

経審(経営事項審査)に関するご質問大募集!

「二代目社長」と「ガテン系行政書士」の対話をお読みいただき、ありがとうございます。
今回の内容は経審の「全体像」でしたが、実際に自社の点数を計算してみようとすると、
「うちの会社のこの資格、Z点で加点になるの?」
「W点の『建退共への加入』って、具体的にどういう書類が必要?」
「Y点の計算ロジック、もっと詳しく知りたい!」
といった、より具体的で専門的な疑問が湧いてくるはずです。
そこで本noteでは、読者の皆様からの経審に関するご質問をコメント欄にて大募集します!
いただいたご質問は、今後の無料記事での対話テーマとして採用させていただいたり、Q&Aにて私「ガテン系行政書士」が実務目線で回答させていただきます。
「こんな初歩的なことを聞いてもいいのかな?」と難しく考える必要は一切ありません! 皆様のリアルな疑問が、他の建設業者様の助けにもなります。
個別のご相談に関しても、まずは難しいことは考えず、コメント欄へどうぞお気軽にメッセージをお寄せください!
(※ご相談内容によって個別対応が必要となる場合は、事前に料金等のご案内をいたしますのでご安心ください)

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