「読書について」を読んだ

わずか150ページほど。それでも読書が好きな自分に本当に好きかを問うには充分すぎる内容だった。

今回紹介したい本は「読書について」という本。

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先日、インフルエンザに感染したときに、スマホを見る元気などなかったから読んだ。もともとこの本を買ったのは知人が勧めてくれたからでこの読書についていかにも何か教えてくれそうなタイトルに惹かれて購入した。

通販で購入したのだが、まず届いて1番先に驚いたのは、その本の薄さなぜか150ページほどしかなく、これまで読んできた本の中でも1番と言っていいほど薄い。そして、読書についての読み方や本の選び方など、教えてくれるハウツー本だと思っていたらその予想は早く表紙に裏切られることになる。

読書とは、他人にものを考えてもらうことである。1日を多読に費やす勤勉な人間はしだいに自分でものを考える力を失って行く

なんだって、なんと挑戦的な見出しなんだ。わずかな怒りよりも、これからどんなことを語ってくれるんだろうという期待感に駆られた。

特に印象に残ったフレーズを下記に抜粋して紹介する。

・怒りを欠くものは、知性を欠く。知性は必ずある種の鋭さを生む。鋭き感覚は生活においても、芸術、文学においても、密かな非難と侮蔑を呼び起こす、幾多の事柄に日々に必ず出会う。この感情こそ、愚かな模倣を静止するものである。

・本を読む我々は他人の考えた過程を反復的にたどりに過ぎない。習字の練習をする生徒が、先生の鉛筆書きの線をペンでたどるようなものである。

自分はこれまで大学生が読むべき本何選!とか就活におすすめの本はこれ!といった本や、いわゆる自己啓発、ハウツー系を多く読んできた。しかし今振り返ってみると、こうした本では自分が何かを知った気になっただけで、実際は何も変わっていなかったんじゃないかということを思い知らされた。確かに読んだだけで満足になっている。著者が、それまでに身に付けてきたスキルや経験をなぞっただけでそこから何かを生み出したり、それを上回るような何かを考えついた事は1度もない。

しかし、何世代にもわたって、何百年にもわたって語り継がれる本は、私たちに何か考えるヒントやきっかけを与えてくれる。こういう問題があるけど、あなたはどう思うとか私はこういう風に考えるけど、あなたは?とか、ただ読んでいるようで、自分たちに何か挑戦状を叩きつけられてるような気になる。今回の本は、まさにそれだった。あなたにとって読書とはなんですか?本当に好き読書していますか?読書している自分と見られたくて読書していませんか?と。

書かれたのは、だいぶ昔のはずが現在のSNSの発展で、比較や嫉妬が容易にできてしまう。世の中にも充分すぎるくらいのメッセージが、そこにはあった。素晴らしい本はいつの時代にも強烈な気づきを与えてくれる。

たった150ページ、読書が好きなあなたにも、これから本を読みたいと思っているあなたにも心からおすすめしたい1冊。ぜひ手に取って欲しい。

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