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『ディストピア・サバイバル・ガイド』(小鳥遊書房) 10章 マインドアップロード・ディストピア

マインドアップロードとは脳の神経活動を電子的にコンピューター上に再現すること。死んだ人のデータをインプットし甦らせる「死者AI」でもある。美空ひばりや手塚治虫の死者AIはニュースにもなった。

甦らせる方からしたら死んだ人と会いたいのかもしれないが、甦らせる方から事態を見ると、過去の自分を含む他者の欲望のために今の自分の(デジタルな)生が設計されているのは「地獄」とも言える。コンピューター上で身体がなくても健康な自我を保つには、データを調整する必要もあるだろう。

【ストーリーガイド】は柴田勝家「走馬灯のセトリは考えておいて」。『世にも奇妙な物語』でドラマ化され話題になった。データとして甦らせるのは依頼主本人ではなく、依頼主が中の人を務めたバーチャルアイドルというひねりが聞いている。

【探求ガイド】グレッグ・イーガン『順列都市』『ゼンデギ』/西式豊『そして、よみがえる世界。』/ 逸木裕『世界の終わりのためのミステリ』/平野啓一郎『ドーン』『本心』/ウォーリー・フィスター『トランセンデンス』/『アップロード』/上田早夕里「楽園」/ピーター・スコット—モーガン『NEO HUMAN』。注目のガジェット。

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