『ディストピア・サバイバル・ガイド』(小鳥遊書房)第1章 健康ディストピア
健康であることの価値を否定する人は少ないと思うが、健康であろうとするために「○○をしろ」「○○はするな」といった相反するメッセージを受け取ることはないだろうか。健康でなければならないと思いすぎるのも、また健康によくないだろう。
健康であるためにどうすればよいか? というのから一歩引いて、健康とは一体どのような状態で、それが自分と社会に何をもたらすのか? を考えてみた。【ストーリーガイド】でとりあげたのはアニメ『PSYCHO-PASS』第一期。シビュラシステムは人々の精神状態を数値化する。
精神状態は「サイコパス」として表現されるが、それが悪化すると潜在犯として社会から隔離され矯正施設に送られる。このような社会では、不健康であることはスティグマになるし、それを避けるために、不健康になりそうな行動・思考は慎重に避けられる。フィジカルな制限が思考も制限する。
【探求ガイド】 伊藤計劃『ハーモニー』/ユーリ・ツェー『メトーデ』/マルコ・ブランミッラ『デモリションマン』/カバナス&イルーズ『ハッピークラシー』を紹介。個人的には『デモリションマン』がPSYCHO-PASS的で傑作。デモリションマンの先見性は、今でも(今だからより)有効。
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