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『ディストピア・サバイバル・ガイド』(小鳥遊書房) 5章 ルッキズムディストピア

ルッキズムとは見た目・容姿を根拠とした差別である。が、実は単なる「見た目」は存在せず、性別人種階級といった属性が「見た目」を構成しているのでは、という指摘がある。

他方で「イケメンは得」(自分の容姿は損をしている)といった漠然とした見た目差別の感覚もある。【ストーリーガイド】は映画『アグリーズ』をとりあげる。世の中の争いは醜いが故に生じ、アグリーからプリティへと転換手術を受けるのが当たり前な世界の話。スマホとインスタグラムのメタファー。

「人を見た目で差別してはいけない」という現代の道徳は、見た目への執着を亢進させる。テクノロジーによって容姿を好きにデザインできる時、それは医療なのか美容なのか。思うままに美をデザインできる社会はユートピアなのか、それともディストピアなのか。

【探求ガイド】は菅浩江『誰に見しょとて』/山口真美『自分の顔が好きですか?』/明和政子『ヒトの発達の謎を解く』。『誰に見しょとて』は、美容(コスメティック)と医療(メディカル)の複合体コズメティックが登場する連作短編集。皮膚は人間と世界の境界線。皮膚への介入は人間性の変容。

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