LA VITA ACCANTO / 隣り合わせの人生(イタリア映画祭2025東京)
マルコ・トゥッリオ・ジョルダーナ監督の映画芸術に対する狂気を感じました。ヴィチェンツァの街がまるでヴィスコンティの『べニスに死す』のように見えました。

ピアノ演奏シーンはレベッカもエルミニアも実際に演奏しています。相当の腕前です。そこまで音楽芸術に対して妥協をしない姿勢がこの映画そのものを第七芸術のレベルに引き上げています。

ストーリーも死の影が濃厚に漂うヴィチェンツァの街の構造的な成り立ちを上手く利用した設計。そこに2つの死を介在させることでラストの希望へと繋げていく意図はわかるんですが、ちょっとあっさり過ぎでしたね。

マリアのダイアリーの絵を描いたのがマルコ・ベロッキオだったのには驚きました。イタリア映画において心の暗部の描写を得意とするベロッキオならではです。オズヴァルド(パオロ・ピエロボン)のキャラクターだけは謎のままでした。

いいなと思ったら応援しよう!
いただいたチップはA24製作の映画を観るためだけに使わせていただきます。