書評:青木理『情報隠蔽国家』(河出書房新社)すごい密度の本だ。喩えて言うなら、黒光りのする鋼製チョコレートの詰合せ。短めのルポと連載コラムからなる一冊だが、軽くなどなく、恐るべき密度を誇り、どれもこれも美味いが、その味は極めて苦い。重ねて喩えれば、この時代の日本をそのまま封印したような、重く暗い宝石箱。まず…