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ドラえもん・コロコロ問題 ~ファクトベースでまとめてみる~

前回の記事を読まれたファンから強い口調で断定したりするのは違うというお叱りの声をいただいた。確かに雰囲気に飲まれ冷静なことを書いては居なかったので、できるだけファクトベースでお話したいと思います。

コロコロ部数の推移

まず、コロコロコミックの印刷証明はどうなってるのかと思って雑誌協会のホームページを探ってみると、秋元編集長時代はコロナ禍のピーク時は四半期ごとに数万部単位で落としていたが、コロナ禍が落ち着いたら9割程度で安定していたのが、更迭されたらしいと書かれた益江編集長時代は2/3に部数を落としています。

コロコロの印刷照明付き部数(日本雑誌協会より引用)

もっとも、2025年7月~2025年9月期の206,667部を持ち直してはいるけど、直近の26年1月~3月期は21万部で、いくら少子化と言っても部数の責任を問われても仕方ないなとは思う数字です。

実際2024年に就任した11代目コロコロ編集長である益江宏典氏の現在の肩書は元編集長として博報堂教育財団のサイトに記載されていますが、今年6月のコロコロをもった写真がつい最近掲載されているわけで、何かしらの引責ならこんな写真載せるのかなと思うのです。

とはいえ、そのくらいもわからないくらいのサイコパス集団だろと反論されたらこれまでの所業をみたら完全に否定できない気もしないではないですが。

減るドラ情報

そして、2025年頃にはドラえもん情報が減っているという情報があります。

Xのコロコロ公式アカウントも確かに検索すると2025年頃から急減している事実があるし、公式サイトもその頃から雑誌のドラ特集の宣伝が中心になってきていて、新・海底鬼岩城は11月の試写会の告知と雑誌の付録の宣伝だけではあります。

部数低下とドラ情報の提供頻度の要因の推定

ただ、ドラ情報が減った原因も部数が急減した原因もおそらく根っこは共通していると思うのです。それは情報の直送化。

ご存知の通り、コロコロは最新のホビー情報が漫画とともに大きな柱になってるのですが、以前はメディアを持たず、雑誌を介在して流通させた情報が、ニンテンドーダイレクトに代表されるように最新のホビー情報がおもちゃ会社やゲーム会社から直送される時代になっています。

ドラえもん情報だって、藤子プロが直接Xアカウントや公式サイトを持っており、コロコロを介在させなくてもより新鮮な情報がダイレクトに送られます。もちろん、会社に都合がいい情報ばかりですが、コロコロだって不都合な情報なんてありませんからなにも変わりません。

紙の雑誌も発行するが、極端に言えば矜持として発行しているにすぎず、むしろ主戦場は電子書籍や海外の売上だったり、これは昔からですが、メディアミックスから得られる収益が中心というビジネスモデルになりつつあるのです。

ビジネスモデルの転換を急がざるを得ない

2024年9月頃にこういう記事がありまして、コロコロのブレない方針を評価する記事です。

「ここ20年くらいで、『週刊少年ジャンプ』に載る漫画は明らかにきれいで、画力の高い漫画家の作品が多くなった。その一方で、下ネタを扱い、荒い絵柄の漫画が消えていきました。現在、『ジャンプ』は女性読者も多いと聞きます。絵がきれいになると女性には受けますし、メディアミックスもしやすく、外国人に人気の高い漫画は生まれるでしょう。しかし、肝心の“少年”たちの支持がどこまで広がっているのかが気になります」

以上のように長年の柱だったホビー情報には頼れなくなってきてるわけで、漫画を育てないといけない。漫画部門を伸ばすには部数ではなく電書や海外にウケなければならないけど、関連漫画で一番海外に受けてるのはドラえもんくらいしかないという実情もあって、紙面改革は待ったなしの状況です。

そして、ドラえもんの総集編から始まった雑誌であり、ドラえもんこそコロコロの柱であるということは、少なくとも対外的には昨年末においても言及しています。(【ディレクターズカット版】「月刊 コロコロコミック」益江宏典編集長が登場! #103を参照)

しかしながら、今の騒動の最後の引き金になった二重掲載事件の紙面を見るとタイトルのサイズや煽りが違っててちゃんと編集されてる事がわかります。

編集部がどういう意図でタイトルを選んでいるのかはわかりませんし、ドラえもんルームという会社にある学習誌管轄の別部署(コロコロは第二コミック局所属)が「これ載せて」というお話をただ載せてるだけなのかもしれませんが、全く同じ原稿を載せたわけではないわけで、誰も二重掲載を指摘せず漫然と作業していたというわけで、確かにカチンとこないはずはない。

藤子プロは小学館に「必ずしも」依存して経営していない

今回登記簿を見てみたのですが、少なくとも4年前から取締役は先生の子女の3姉妹だけで経営されていたり、原作絵を使ったり、2016年よりI'm Doraemonシリーズという藤子プロとサンリオがコラボしたシリーズがあり、「株式会社サンリオは株式会社藤子・F・不二雄プロとのライセンス契約により」という文言があり、小学館が直接絡んでいません。(当時のプレスリリース

また、藤子ミュージアムも小プロが絡んでおらず、ドラえもんのぬいぐるみには小プロの証紙が貼っていません。

サンリオの証紙が貼られた I'm Doraemonシリーズ

アニメの版権とすると、小学館・テレビ朝日・ADKエモーション・シンエイ動画で山分けになるようで、藤子プロも独自の販路を開拓しているようです。

他方で、5月29日発売の小学一年生の7~8月合併号には思いっきりドラえもんが表紙に載っていたり、付録にはしっかりドラえもん。藤子プロによるドラえもんの新作漫画すらあります。めばえやマミーブックにもドラえもんが載ってますが、もともと幼児向けはアンパンマンが強いので影が薄い。

他方、ドラえもんはてんコミ45巻だけと思われがちですが、他にも学習マンガや絵本など膨大な出版量があるわけでこれを他社が代替できるとも思えないし、もしやるとしたらドラのための月刊誌創刊するレベルですが、今の御時世で今更児童漫画雑誌を創刊する会社があるとはも思えない。

事実関係まとめ

というわけで現時点で解ってるファクトはこうなります。

  • コロコロコミックが同じ原稿を掲載した

  • その直後から作品の再掲載が終了したり、コロコロの背表紙からドラえもんが消えたり、アニメのクレジットからドラえもんが消えた。

  • 重複掲載時の編集長の益江宏典氏は編集長を現在は退任(理由は不明)

    • 益江氏は昨年末の東京FMのポッドキャストに出演した際にはドラがコロコロのルーツであると力説

    • 益江体制時には部数は30万部から20万部に低迷

  • 藤子プロは小学館から派遣された取締役がおらず、現状は藤本家だけで経営されてる。

  • I'm Doraemonなどの小学館が絡まない藤子プロ独自版権シリーズがある。

  • 小学館の児童雑誌に情報は掲載されている。

解っているファクトを整理すればこれくらいなのですが、改めて整理すると、ドラえもんというコンテンツが巨大さが故にコンテンツの全容把握は非常に難しいということが改めて解ったし、コロコロというのは卒業する雑誌が故にイメージだけで語られてる向きがあるということと、こうなった原因はコロコロ編集部と(小学館とではない)、長年のボタンの掛け違いが溜まりに溜まったんじゃないかという気はする。

ただ、あること無いことここまで拡散したら小学館も藤子プロも黙殺じゃなくちゃんとした公式見解を出すべきじゃないかと思うし、そもそもドラえもんが消えた理由なんかが「編集部の方針」で済ませるような話じゃないと思うのですが。

ただ、どうもライター何一つ裏取ってないことを言うのって誰も口割らないから怒らせて言説引き出すためなんだろしとも思うし、出たら出たでお互い食い違うこと言い出しそうな気はしないのではないのですが…。

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