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何回説明しても伝わらない|働き方|キャリア|リーダー|管理職|マネジメント|組織開発|コミュニケーション|メンバー育成|チームビルディング|女性リーダー|1on1|伝え方|職場

まず、私の恥ずかしい失敗談から始めさせてほしい。

リクルートで管理職をしていたとき、チームの雰囲気は悪くなかった。 メンバーとの関係も良好だったと思う。

でも、業績が積み上がらない時期があった。

チームにはKPIがあって、行動量・スピード・行動の質を分解して、 ゴールに向けた施策を考えてメンバーに伝えていた。

メンバーは「わかりました」と言う。
「やりました」とも言う。なのに、数字が上がってこない。

当時の私がやっていたことといえば、「いつまでに、どれくらいの量をやりましょう」というメッセージを繰り返すことだった。

気づいていなかったことがある。

リーダーや管理職が抑えるべき構造

「やりました」のレベル感が、人によってバラバラだったこと。 納得感が低いメンバーほど、行動のスピードが遅かったこと。 そういうことを全然ケアできていなかった。

伝えたつもりが、伝わっていなかった。 理解したつもりが、腹落ちしていなかった。 納得できていないから、本当の意味では動けていなかった。

「わかりました」は、必ずしも「わかった」じゃない。 それに気づくのに、ずいぶん時間がかかった。

今、私は年間300以上の管理職セッションをしている。そこで毎回のように聞くのが、冒頭の悩みだ。

「何度言っても伝わらない」 「わかったと言うのに、動かない」

私がセッションで目指していることは、成果を出すことだけじゃない。 仕事が楽しくなること。マネジメントが好きになること。

管理職は、人の人生に深く関わる仕事だと思っている。 だからこそ、消耗したまま続けてほしくない。

伝え方をちょっと変えるだけで、驚くほど自分がラクになる。
その方法を、自分の失敗談も含めて伝えたくてこれを書いた。

他の記事で私の失敗談もじゃんじゃん公開しています。
今の私があるのは、当時のメンバーのおかげです。感謝。

あなたは今、こんなことを思っていないだろうか。

「何度言っても、わかってもらえない」 「また同じことを説明している」 「このメンバー、本当に聞いているのか」

その消耗、ずっと続けなくていい。

コミュニケーションを変えると、何が起きるか


「伝わらない」を繰り返すとき、多くの人は相手を変えようとする。もっと丁寧に。もっとわかりやすく。もっと何度も。

でも実は、変えるのは相手じゃない。自分のアプローチだ。

そしてこれは、相手のためにやることじゃない。 自分がラクになるために、やることだ。

自分のコミュニケーションを少し変えるだけで、驚くほどすんなり伝わる瞬間がある。「あれ、この人こんなに動ける人だったっけ」と思う瞬間が、必ず来る。

「伝わらない」には、タイプがある

相手によって、伝わる言葉は違う。 伝わるタイミングも、頻度も、切り口も、全部違う。

それを知らずに同じやり方を繰り返すのは、違う鍵で同じドアを開けようとしているようなものだ。

Aタイプ|前提がズレている人

悪意はない。ただ、育ってきた環境や経験が違いすぎる。あなたの言葉を聞きながら、無意識に自分の文脈に翻訳している。「わかりました」の中身が、全然違うことがある。

→ まず「どんな風に理解したか」を確認することから始める。「当たり前」を疑い、前提をひとつひとつ共有していく。こちらが言い切るのではなく、相手が言葉にできているかを確かめることが大事だ。

Bタイプ|納得していない人

頭ではわかっている。でも動かない。感情や損得、プライドが邪魔をしている。「理解」はできても、「納得」のスイッチが入っていない。

→ 論理より先に、感情の側に入る。「どんな気持ちで聞いていますか?」「何が引っかかっていますか?」相手の価値観のどこに触れているのかを丁寧に聞くと、背景にある怖さや不安が見えてくる。そこが解けたとき、人は動き出す。

Cタイプ|変わることが怖い人

今のやり方で、何とかやってこられた。変化を受け入れることが、「今までを否定される」感覚になっている。

→ 今までのやり方を、まず認める。そのうえで、変化を「否定」ではなく「メリット」「スキルの進化」として言語化し直す。「あなたにとって何がいいのか」が伝わったとき、人は初めて動こうとする。

Dタイプ|言葉が合っていない人

同じ内容でも、言葉をひとつ変えるだけで驚くほど伝わることがある。問題は「何を言うか」より「どう切り取るか」だ。

→ 言い方を変えるのではなく、切り口を変える。「報告してください」より「教えてください」。「改善してほしい」より「一緒に考えたい」。たった一言の違いが、相手の受け取り方をがらりと変えることがある。

自分のために、変える

「そこまでやらないといけないの?」 そう思う気持ち、すごくわかる。

でも考えてみてほしい。 何度説明しても伝わらないストレスと、一度アプローチを変えるコスト、どっちが重いだろうか。

変えるのは、相手のためじゃない。 自分がもう消耗しないために、やることだ。

伝え方を変えると、世界が変わる。 それは大げさじゃなくて、本当のことだと私は思っている。

\おまけ/ これ、子育てにも全く同じです

何度言っても片付けない子ども。 何度言っても宿題をやらない子ども。

「なんでわからないの」と繰り返す前に、この子は今どのタイプだろう、と考えてみる。

怖いから動けないのか。そもそも前提が違うのか。言葉が合っていないだけなのか。切り口をひとつ変えるだけで、「え、急に素直になった」が起きたりする。

子どもも、メンバーも、人間は同じだ。 コミュニケーションを変えると、あなたの周りが変わる。


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