夫はお母さん?
昨日、夫は在宅勤務でした。私はいつも通り出社し、少し残業をして帰宅すると、台所には温かいスープの匂いが漂っていました。
トマトとキャベツと鶏肉のスープ、そして鮭。
私が「ブロッコリーと鮭で簡単に済ませよう」と思っていた夕食は、夫の手によって、いつの間にか“きちんとした食卓”になっていました。
二人で食事をし、休日に買っておいたドーナツを半分こして、ゆっくりと夜を過ごしました。
私はもっちゅりん(みたらし)のみたらしをほっぺたにつけながら食べていて、「すぐお風呂に入るからこれで良いんじゃ」と言いながら、子どもみたいに楽しんでいました。
そのあとお風呂に入り、洗濯をして、22時半には布団に入りました。
一人暮らしの頃には想像できなかった、ゆとりがあります。
夫は、私の生活の隙間をそっと埋めてくれます。
服がしわしわだった日には、アイロンをかけてくれました。
今日も食後にダラダラしていると、「お風呂に入ってきなさい」と声をかけてくれました。
私が「これからえんぼっほはかっぱえびせんタイムです」と言うと、「後にしなさい」と返ってきました。
そのやり取りが、どこか親子の会話のようで、思わず笑ってしまいました。
どこへ行くにも迎えに来てくれたり、見送りをしてくれたりしますし、私の世話を焼くことが、彼の自然な習慣になっているのかもしれません。
むしろ、夫の趣味は私の世話を焼くことなのではないかと思うほどです。
そして、夫はなぜか周りから評判が良いです。
私が「夫と結婚する」と言うと、「良かったねえ」「見る目あるねえ」と褒められます。
一方で、夫が「私と結婚する」と言っても、同じようには言われません。
私は時々、悪い発言をしてしまいます。
例えば、夫がお土産で買ってきたものを食べて批判してしまうことがあります。
すると夫は私のことを「カスえんぼ」と言います。
その話をすると、「あんな穏やかで優しい旦那さんがそんなこと言うなんて、何やらかしてるんですか」と言われます。
本当に不思議です。
結婚前に夫が言った「まだ結婚もしとらんのに子供がいるようじゃ」という言葉を、ふと胸の中で思い返します。
あのときの冗談は、案外、今の私たちの形を予言していたのかもしれません。
