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性に芽生えた時期②

”あれっ、私って意外と純粋?”

前回の続き。
小学校高学年にして、大人の性行為とは、を知識として
頭に取り入れることができた。

そして、中学校に入ってからも自慰行為は止まらなかった。

頭ではずっと”えっちとはどんなものだろう”という興味はあった。


そこで、中学一年の頃、初めて彼氏という名の存在ができる。
彼は身長が高く、バスケがとても上手だった。

おそらく、一目惚れというものに近いかもしれない。
同じ教室にいるだけで心臓が波打つ感覚や、
廊下を歩いていても遠くから彼の姿を見ると
ニヤけていた。確実に隠しきれずにニヤけていた。

中学の恋というものはとてもとてもかわいい。
周りの友達が彼に”おいもが好きみたいだよ”と伝えて
何気なくプッシュしてくれる。

クラスで私と彼がいると、なんとなく
クラス全体で応援して、いや、面白がって
くっつけさせようとするあの空気感は今でもはがゆい。

そして、授業中先生が黒板に何かを書いている間に
彼に手紙を渡した。
”気になってます。というか、好きです”と。


後から聞いた話だが、それを受け取った彼は
好きとか、付き合うとかよく分からず、ただ気持ちだけ
書いてあったからどうしていいか分からなかった、と。


失態だ。付き合いましょうという言葉を書けばよかった。
しかし、彼もまんざらでもなく?意識してくれて、
二人は両思いだね、付き合ってるねの空気感になった。


彼は中学2年になった時、転校してしまった。


それまでは、バレンタインにチョコを渡したり、
ホワイトデーにお返しをもらったり。

チャリンコで2ケツした。
これが彼との最短距離だった。
チャリンコの後ろに乗って見る彼の背中。

もう引っ越すことが分かってた時だった。
あぁ、この背中を見ることはもうないのかな、
そう思ったら、すごく心が痛くなった。
掴んでいた彼の服を更に強く握った。


あれからもう25年。
彼はとても純粋で優しかった。
そして今でも優しい。

照れくさく渡してくれたチョコレート
今でもスーパーで見かけると彼を思い出す。


あの時感じた好きという感情、
彼を見ると高まる胸の鼓動、
今思えば、すごく幸せだった。

彼を見るだけで幸せだった。
それだけで毎日が笑顔で満ち溢れていた。


この頃は、私もまだ純粋だったんだと思う。

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