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性に芽生えた時期③


中学2〜3年になると、ころころと彼氏が変わるようになった。
好きになるのも早いし、飽きるのも早い。

いろんな人の良いところを見つけるとすぐに
心臓がキュンとなってた。


その頃から、私の性への欲求が徐々に出始める。


当時は携帯を持っていなかったので、
家にあったデカいパソコンで友達とメールをするようになった。
友達とは普段話せないことやたわいのない会話を
長文で送り合って楽しんでいた。

そこで、インターネットが使えるという事を知る。
当時はネットの規制も甘かった為、サイトで男の人とやり取りができた。
いわゆるメル友である。
当時mixiも出始め、顔を知らない人とやり取りするのが楽しかった。

性行為はしたことあるか?
自分ではするの?


その質問だけで、自分の体の下半身がうずいているのが分かった。
それだけで自慰行為をするには充分だった。


ネットの世界でしか醜態をさらせなかった。

学校にいる私はやんちゃをする子の隣にいるポジションで、
その子から「今日倉庫の裏でしたんだけどさ〜」とか
「あの子とあいつがついにしたらしいよ」とか
そういう情報が常に耳に入ってくる所にいた。

私は聞き役でもあった為よくそんな情報を聞いては
”妄想”という名の世界へ足を運んでいた。


実際付き合った彼氏とは、どうだったのか。

彼はすごくすごくシャイで、顔を合わせるのがやっと。
私も一緒に帰って小学校の校庭で座って話すだけで満足だった。
一緒に帰る日は話す事をメモして話題が尽きないようにしたり。


手を繋いだ。
前日にメールで「明日、手を繋ごう」と送られてきた。
もう顔が真っ赤になるほど心臓が飛び出そうで、
当日の授業なんて頭に入ってくるわけがなかった。


手を繋いだ瞬間、お互い照れて言葉も出ない。
ちょっと伸びたセーターと彼の素肌が触れる感触。

それからまもなく最初で最後となったキスもした。
「目閉じて」と目線を合わせて言う彼を見ると
たまらなく可愛かった。


唇が合わさったのは時間にして1秒。
顔を見ることができず彼の胸にうずくまる私を
優しく包み込んでくれた彼には最大限の感謝を伝えたい。


もちろん、私が自慰行為をしていることや、
いろんな妄想をしていることは誰にも言えなかった。
現実には現実の純粋な私がいたから。



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