狼たちの決着と夜明け【餓狼伝説 City of the Wolves】

感想です。ネタバレもやんわり含みます。
●アーケードモード
お話を楽しめたので全キャラED観た。
餓狼完結編だった。26年待ったファンに向けてしっかりお話しをたたみにきた。
KOF15もシュンエイ編2作目にして締めたし、「次があるかわからないし…」といった事情も勘ぐってしまうが、
餓狼に関しては完全に話途中の打ち切り状態だったので、ちゃんと今回でストーリーはひと区切りつけようという意気込みを感じた。
格ゲーのED なんて知ってても知らなくてもいいよ、次もあるかも、ないかも?みたいな雰囲気をよく出してたと思うのだが、本作は違う。
ロックのハッピー&爽やかエンドに涙すらした。
そもそも何があったの?何をそんなに怒ってるの?親父は本編に一切絡んでないけどどーすんの?だった牙刀もいい感じに決着した。
当時の構想がどこまで生きてるのかはわからないが、驚くほど全キャラ気持ちよく着地した。
ストーリー中には旧キャラも多めに出てくるのも注目のファンサ。
狼たちの宿命の闘いの結末は、元気にバーンナックルと叫んでいた当時の餓狼キッズたちにぜひ見届けてほしい。
●EOSTモード
アーケードとは別のドラマが楽しめる(進めると解禁されるミニエピソードや名所解説含めて)のでこれはこれで世界観に浸るには面白いのだが…ゲームとしては物足りない。
へぇ!ソロゲーモード搭載してるんや!
スト6のワールドツアー絶対意識しとるよな!
せざるを得んよなぁ!と思って見てしまうと、全然足りない。
むしろ「格ゲーの家庭用で追加される一人用モード、こんな感じだったなぁ」と思い出した。
これに関してはスト6がやりすぎである。スト6が悪い。
ボリュームに関して、キャラ別にEDを目指すものなのでこの程度でむしろよいと思う。やり込みたいキャラだけサウスタウン+やればいいし。
モブファイターをわざわざ用意してるけど少ない。何度も出てくるから余計に悪目立ちする。
そのくせ、ストーリーに絡むのに通常のプレイアブルキャラ達もモブ敵として立ちはだかるのもおかしくなる。それがアリなら名無しのモブ要らなくないか。
これは個人的な好みだが、格ゲーでスキルセットやら装備するのが面倒くさい。
初心者救済のプラスのスキルならわかるが、そもそもマイナススタートなのもいただけない。
キャラゲーとしては見る価値アリ、ゲーム性としはちょっと…な印象。
とはいえ、オフ専プレイヤーにはほどよい作業かもしれない。
●格ゲー部分
(私は万年にわか中級者なのでシステムやキャラバランス云々は語れません)
前作MOWを順当に進化させたシステムで、なかなか面白い。実際に触るまでは難解だったけど…
ジャストディフェンスが気軽に狙えて気持ち良い。思ったよりも受付が易しい。つい狙いたくなる。決まるとゆっくり演出になる避け攻撃も狙っちゃう。
SNK格ゲーとしても、KOF14→15→今作と確実に進化している点は素直に評価と期待したい。
ちょっと気になるのは、「26年ぶりの餓狼!」を謳っているのに、基本的に前作MOWの続編なので世代によっては「あれ?俺の知ってる餓狼じゃない」ってなるところ。謳い文句に偽りはないんだけども。
2ラインバトル一応搭載されてるのはノスタルジック勢には嬉しいところだが、なぜか「一応あるよ」程度。フツーにやってたら、2ラインの選び方もわからないレベル。
2ラインとはいかないまでももっと演出的にスウェー攻撃みたいのを入れてほしかった。(スト6がやっちゃった)
2ラインシステムがウケるかと言われれば正直恐ろしいが、やはりもはや餓狼感には欠かせない存在である。
●オンライン
マッチングまわりがベータテストより製品版はかなり快適になってた。すごい。
しかしここでもスト6には劣ると感じざるをえない。プレイ人口の差もあれど…
●JUKE BOX(BGM)
歴代ギースBGM聴き放題なのが良すぎる。
龍虎やKOFの餓狼関連も拾っているよくばりセットだ(しかもKOF15みたいな解禁作業不要)
ギースのテーマはゲーム史に残る超名曲。鉄板は「しょうゆ」だが、初代アレンジの「ちゅうして」も良い。
メロディ部分がほぼギターになってるKOF14もカッコイイ。
しかしほとんどギースが出る度に新アレンジが作られる愛されっぷりは異様である。ひとキャラのテーマ曲でこんなにアレンジが多いのはゲーム史において他に知らない。
今作の新アレンジ(End of the Last Nightmare)も不気味さと貫禄ある悪夢感を出してます。良い。
初代のキャラセレBGM好きなので、BGM設定でキャラセレBGMを3人よれば文殊の知恵にすればアガります。
●その他
・カラーエディット、あまり最近の格ゲーには無かったので面白い。色ではなく柄があるのも良い。
・キャラセレ画面で下に全身図が並んでるの、昔の個性的なレイアウトを思わせて良いですね。これは餓狼というよりキン肉マンマッスルグランプリ(AC版)に似てるけど…
・ギースがCVが変わらずのコング氏なのはありがたいが、流石に老け感が気になってしまった。特に回想シーン。
・ガナッチ、ファンになりました。
◎まとめ
ファンには絶対やってほしい餓狼完結編。
SNK格ゲーとしても進化を感じる一本だが
恐るべき同期・スト6と比べて劣る点が気になってしまうのが不遇でもある
