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サブ4を目指していた頃の練習を振り返って分かったこと

「今日は走れないな」

サブ4を目指していた頃の私は、そんなことをほとんど考えていませんでした。

雨が降っている。

仕事で疲れている。

出張で家にいない。

時間がない。

今なら、走らない理由はいくらでも思いつきます。

でも当時は逆でした。

「どうすれば今日も走れるか」

そればかり考えていました。

4時間50分07秒だった2016年の富山マラソンから、3時間58分32秒で走った2017年の富山マラソンまで。

約52分。

前回の記事では、体重や体脂肪率を管理して「サブ4を走れる身体」を作ろうとしたことを書きました。

では、実際にどんな練習をしていたのか。

今振り返ってみると、特別な練習方法以上に大きかったのは、

「走ることが生活の一部になっていた」

ことだったのかもしれません。

「走れない理由」を考えなかった

当時の私は、

毎日走る

と決めていました。

そう決めた以上、

「今日は仕事が忙しかったから」

「ちょっと疲れているから」

「明日走ればいいか」

という選択肢を、できるだけ作らないようにしていました。

もちろん、毎日長距離を走っていたわけではありません。

短い日もあります。

ゆっくり走る日もあります。

それでも、

「今日は走った」

という事実を積み重ねることを大切にしていました。

仕事で宿泊出張へ行ったときも同じです。

出張だから走れない、ではなく、

「どこで走る時間を作ろう?」

と考える。

朝なら走れるか。

仕事が終わってからなら時間を作れるか。

出張先でもジョギングできる時間を探していました。

今考えると、

「よくそこまでやっていたな」

と思います(笑)。

でも当時は、それほど苦痛ではありませんでした。

サブ4という明確な目標があったからです。

走らないと、罪悪感すらあった

もちろん、本当に走れない日もあります。

天候が悪い。

体調が悪い。

どうしても時間が取れない。

そんな日は休みました。

でも――

休むと罪悪感がありました。

「今日は走れなかったな……」

と、一日が終わっても気になってしまう。

だから、翌日は走る。

私の記憶では、2日続けて休むことはほとんどありませんでした。

今の私なら、この考え方をそのまま勧めることはしません。

休養もトレーニングです。

体調が悪いときに無理をして走る必要もありません。

でも当時の自分には、

「毎日走る」というルールが、走ることを習慣にする強力なスイッチになっていた。

これは間違いないと思います。


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体組成計に乗るのが楽しくなった


そして、もう一つ。

私を走らせていたものがあります。

体組成計です。

前回書いたように、サブ4を目指すため、体重と体脂肪率を管理するようになりました。

使っていたのは、カラダ年齢も測定できるオムロンの体組成計。

走った日は体組成計に乗る。

最初は単純に、

「体重は何kgになったかな?」

という確認でした。

ところが、毎日測っているうちに、これが楽しくなってきました。

走る。



体重を測る。



数字が下がる。



また走りたくなる。


単純ですよね(笑)。

でも、この単純な繰り返しが私には合っていました。

50歳なのに「カラダ年齢32歳」


特に楽しかったのが、

「カラダ年齢

でした。

体重や体脂肪率などから、体組成計がカラダ年齢を表示してくれます。

走る習慣が続き、体重が落ちていくと、この数字もどんどん下がっていきました。

実年齢より若い数字が表示される。

すると、

「もっと下げられるんじゃないか?」

と思う。

そしてまた走る。

とうとう、実年齢50歳の頃に表示された数字が、

カラダ年齢32歳。

18歳も若い(笑)。

医学的に18歳若返ったという意味ではもちろんありません。

体組成計の指標の一つです。

それでも、毎日体組成計に乗って数字を見るのが楽しかった。

「今日は何歳かな?」

と、ちょっとしたゲームのようになっていました。

今振り返ると、

体重を測っていたから痩せたというより、変化が見えるから続けられた

のだと思います。

目標64kgまで、あと何kg。

カラダ年齢は昨日よりどうなった。

数字が小さくなることが、小さな成功体験になっていました。

そして、その小さな成功体験が次の日のランニングにつながっていました。

今も使っている体組成計の後継機はこちら👆👆👆

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当時は、身体も今より柔らかかった


もう一つ、今と大きく違うことがあります。

身体の柔らかさです。

当時は走ることが習慣になっていました。

身体を動かすこと自体が日常だったので、今より明らかに身体が動きました。

一方、59歳になった今。

オフシーズンになると運動量が減り、ストレッチさえしなくなる。

すると身体が硬くなる。

体重も増える。

身体が硬い。

身体が重い。


すると不思議なもので、

「走りに行こう」

という気持ちまで起こりにくくなります。

これは最近になって、強く感じることです。

走らないから身体が硬くなる。

身体が重くなる。

身体が重いから走りたくなくなる。

そして、さらに走らなくなる。

サブ4を目指していた頃とは、まるで逆の循環です。

半年前から準備していた自分と、3か月前から焦る自分

そして決定的に違うのが、

走り始めるタイミング。

サブ4を本気で狙っていた頃は、大会の半年以上前から逆算していました。

大会まであと何か月。

今の身体はどのくらい。

目標体重まであと何kg。

今の練習量で間に合うか。

半年という時間があれば、少しずつ身体を作っていくことができます。

ところが最近は、

「そろそろ走らないとな」

と思う頃には、大会まで3か月ほど。

そこで現実を見る。

今の体重。

今の走力。

残された時間。

そして思います。

「この状態から、この目標は無理だな……」

すると、

目標を下げる。

「サブ4は無理だから、サブ4.5で」

それも難しそうなら、

「5時間を切れれば」

そして最後には、

「とにかく完走できればいいか」

となってしまう。

目標を下げること自体が悪いとは思いません。

年齢や体調に合わせて現実的な目標へ修正することは必要です。

でも私の場合、

目標を下げたから練習への気持ちが弱くなったのか、練習への気持ちが弱くなったから目標を下げたのか。

自分でも分からなくなっていました。

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サブ4の「その先」が見つからなかった

本番2週間前に開催された金沢百万石ロードレース
金沢落選の悔しさも紛らすためにエントリー😅笑


そして、もう一つ。

おそらくこれが一番大きかったのだと思います。

私は2017年に初めてサブ4を達成しました。

翌2018年も3時間58分27秒。

2年連続でサブ4。

では次は、

3時間50分?

3時間45分?

3時間30分?

……そこまで目指したいとは思いませんでした。

不思議です。

4時間を切るまでは、

「絶対にサブ4を達成したい」

と思っていた。

ところが達成した瞬間、

その先に同じくらい欲しい目標を作れませんでした。

第5回でも書いた、

「達成することと、続けることは違う」

ということです。

今振り返ると、違いは「練習量」だけではなかった

サブ4を達成した頃と今を比べると、以前の方が走っていました。

身体も軽かった。

柔らかかった。

準備期間も長かった。

でも、それだけではありません。

一番違うのは、

「走りたい理由の強さ」

だったのではないかと思います。

当時は、

同級生に追いつきたい。

取り残されたくない。

サブ4を達成したい。

体重を64kgにしたい。

カラダ年齢をもっと若くしたい。


いくつもの小さな目標がありました。

だから、

「今日は走れない理由」ではなく、

「今日はどうすれば走れるか」

を考えていました。

今は逆です。

身体が重い。

身体が硬い。

今日は疲れている。

時間がない。

明日でもいい。


走らない理由が簡単に見つかります。

これは年齢だけの問題ではないような気がしています。

59歳の今、もう一度考えている

私は今年、金沢マラソン2026に挑戦します。

かつてのように、

「毎日絶対に走る」

という方法をそのまま再現しようとは思いません。

50歳の身体と59歳の身体は違います。

休むことも必要です。

無理をして故障すれば、元も子もありません。

でも、当時の自分から取り戻したいものが一つあります。

それは、

「できない理由より、できる方法を考えること」。

今日は30分走れない。

だったら10分なら?

外を走れない。

だったら室内なら?

速く走れない。

だったら歩いてもいい。

50歳の自分と同じことはできなくても、

59歳の自分にできることはあるはずです。

サブ4を達成した頃の練習を振り返って、今になって分かったこと。

それは、

結果を変えたのは、特別な1日ではなかった。

出張先でも走った日。

少ししか走れなかった日。

体組成計に乗って喜んだ日。

そして、

「今日はやめようかな」と思いながら、それでも身体を動かした日。

そんな何でもない1日の積み重ねが、

4時間50分07秒を、3時間58分32秒に変えた。

そう思っています。

そして59歳の今。

もう一度必要なのも、

いきなり42.195kmを速く走れる身体になることではなく、

「今日、少しだけやる」

を積み重ねることなのかもしれません。



次回


次回は少し角度を変えて、

「サブ4を達成した私が、今ならやらないと思う練習」

について書いてみようと思います。

毎日走る。

休むと罪悪感を感じる。

体重の数字を追いかける。

結果は出ました。

でも59歳になった今、あの練習をそのまま繰り返すかと聞かれたら――答えは「NO」です。

50歳の成功体験を、59歳の自分にそのまま当てはめてはいけない。

その理由を、次回書いてみます。

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