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サブ4を達成して分かった。「達成」がゴールではなかった

「次は、何を目指そう?」

2018年の金沢マラソン。


3時間58分27秒。

前年の富山マラソンに続き、2年連続でサブ4を達成しました。

ずっと目標にしていた「4時間を切る」を2年続けて達成したのだから、本来なら次の目標を決めればいい。

3時間55分。

3時間50分。

あるいは、もっと先へ。

でも不思議なことに、私の中には、

「次はもっと速く」

という気持ちが湧いてきませんでした。

サブ4を達成するまでは、あんなに分かりやすかったのに。

次に何を目指せばいいのか、分からなくなっていました。

「今年も走るんだろうな」

2019年。

もちろん、マラソンをやめようと思ったわけではありません。

「今年は走らない」

と決めたわけでもない。

ただ、

「金沢か富山のどちらかは走るんだろうな」

という漠然とした気持ちだけがありました。

ここまで何年もフルマラソンを走ってきた。

2年連続でサブ4まで達成した。

だから、

「まさか、ここでやめるわけにはいかないだろう」

そんな空気を、自分自身で勝手に感じていたのかもしれません。

誰かに「走れ」と言われたわけではありません。

それなのに、

「今年もフルマラソンに出るのが当たり前」

になっていました。

今思えば、この頃から少しずつ、

「走りたい」から「走らなければ」

に変わっていたような気がします。

金沢落選。そして富山へ


2019年も金沢マラソンに申し込みました。

しかし、結果は落選。

そこで富山マラソンにエントリーすることにしました。

前年までなら、大会が決まるかなり前から走っていました。

サブ4を達成した2017年、そして2018年。

大会の半年ほど前にはすでに練習を始め、

体重を落とし、

体脂肪を落とし、

「4時間を切る」

という明確な目標に向かっていました。

でも2019年は違いました。

金沢に落選。

富山に申し込む。

そして参加料を入金して、

「お金も払ったんだから、そろそろ走らないとな……」

そんな感じで、ようやく練習を始めました。

そこに、

「絶対に○時間で走る」

という目標はありませんでした。

サブ4を狙っていた頃とは、明らかに違いました。

走ってはいる。でも、何のために?

もちろん練習はしました。

ただ、今振り返ればかなり無計画でした。

今日は何km走る。

この時期までにこのペースで走れるようにする。

体重をここまで落とす。

そんな具体的な目標もほとんどありません。

タイムを気にすることもなく、

ただ走る。

大会にエントリーしたから走る。

「練習している」というより、「練習しなければならないから走っている」。

そんな状態だったのだと思います。

前年までの私は、

「サブ4を達成したいから走る」

でした。

2019年の私は、

「マラソンに出るから走る」。

たったそれだけの違いですが、

今になって思うと、とても大きな違いでした。

富山マラソン2019


そして迎えた富山マラソン。

前日にランナー受付へ向かいました。

会場には、

「富山マラソン2019 ランナー受付」

の大きな看板。



毎年のように見るマラソン大会の光景です。

でも、サブ4を狙っていた前年までとは、自分の中にあるものが違いました。

「絶対に4時間を切る」

という緊張感もない。

「自己ベストを更新したい」

という高揚感もない。

とにかく42.195kmを走る。

そんな気持ちだったように思います。

そして結果は――

4時間19分46秒。

前年の金沢マラソンは、

3時間58分27秒。

約21分、遅くなりました。

2年続けて切った4時間を、あっさり超えました。

マラソンに奇跡は起きない

もちろん、

「もしかしたら本番になれば走れるんじゃないか」

という気持ちは、どこかにあったと思います。

一度サブ4を達成している。

しかも2年連続。

身体が覚えているんじゃないか。

大会になれば、なんとかなるんじゃないか。

でも――。

そんなに甘くありませんでした。

このとき、改めて分かったことがあります。

マラソンに奇跡は起きない。

そして、

練習はウソをつかない。

練習した分だけ必ず自己ベストが出る、という意味ではありません。

どれだけ練習しても、当日の天候や体調によって思い通りにならないことはあります。

でも逆は、なかなかありません。

準備していないのに、本番だけ都合よく身体が動いてくれる。

そんなことはない。

2017年、2018年のサブ4は偶然ではなかった。

同時に、

2019年の4時間19分46秒も偶然ではなかった。

どちらも、それまで自分がやってきたことの結果だった。

そう思います。

でも、練習不足だけだったのだろうか

ただ、今振り返ると、もう一つ感じることがあります。

この頃には50代も半ばに差しかかっていました。

身体の変化。

疲れ方。

回復するまでの時間。

そして、気持ち。

明らかに以前とは何かが違ってきていました。

それを、

「練習不足だから」

の一言だけで片付けていいのだろうか。

今ならそう思います。

サブ4を目指していた頃は、

「絶対に達成したい」

というものがありました。

それがなくなったとき、

自分が思っていた以上に走る理由も弱くなっていました。

身体が先に衰えたのか。

気持ちが先に変わったのか。

たぶん、どちらもあったのでしょう。

「達成」の次に必要だったもの

サブ4を達成するまで、私はずっと、

「目標を達成すること」

がゴールだと思っていました。

でも実際に達成してみて分かりました。

本当は、その先が大切だったのかもしれません。

目標を達成したあと、

「次に何を目指すのか」

を考えること。

私はそれをしませんでした。

だから、

「走りたい」から、

「今年も走らないと」

に変わってしまった。

マラソンだけの話ではないのかもしれません。

仕事でも、

資格でも、

ダイエットでも、

ずっと欲しかったものを手に入れた瞬間、

次の目標を見失うことがあります。

達成することと、続けることは違う。

2019年は、それを初めて実感した年でした。

そして2020年

「これから、自分は何を目指して走るんだろう?」

答えが見つからないまま、2020年を迎えました。

ところが、その年。

世界中の日常が大きく変わります。

新型コロナウイルス。

大会は思うように開催されなくなり、金沢マラソンもオンライン開催となりました。

ただでさえ薄れ始めていた私の走る気力は、

ここからさらに下がっていくことになります。

サブ4を達成した2017年、2018年。

あの頃には、

「絶対に4時間を切りたい」

という理由がありました。

でも、それを失った私は、

いつの間にか、

「何のために走るのか」

さえ分からなくなっていました。

そしてタイムは、

4時間台から5時間台へ。

さらに、その先へ――。

あなたは、目標を達成したあと、

次の目標を見失った経験はありませんか?



次回

4時間50分→3時間58分。

1年間で52分縮めたとき何を変えたのか

次回は、その頃のことを書いてみようと思います。

2019年富山マラソンの完走メダル
第五回の大会でした😊

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