【エッセイ】立ち直れない落選という残酷な結果【現実を受け入れる】
3月に入りましたね。
本日の大分市はとてもお天気も良くて、お出掛け日和です。
が、わたくしは引きこもって、こうやってnoteを執筆しております。
丁度2月下旬は3件の公募の結果が発表されることになっていました。
どこからもなんの連絡もないことから、優秀賞や最優秀賞なんて大それた結果ではないことは余裕で分かっていましたが、せめて佳作になんとかねじ込めていないかと淡い期待を持っていました。
はい、全滅です。
特に日本語検定協会に応募していたエッセイは、かなり推敲を重ねに重ねて、構成なども完璧にしたつもりでした。だからこそ、日本語検定協会のホームページで結果を確認して現実を突き付けられた時、全身から力が抜けました。
これだけやっても駄目なのか。私の実力って、ホント底辺。そんな私が何を書いたって、誰の心にも響かないよ。
元来がネガティブ思考ですし、鬱やってますし、見事に精神は奈落の底に堕ちていきます。
この日の夕食は生姜焼きで、お肉は既に仕込んであったのであとは焼くだけです。
それなら、虹夫さん自分で出来るよね。
虚無状態でお風呂を済ませ、入眠剤を服用して、早々にお布団に潜りこみました。
お薬が効いてきてぼんやりしているところに、虹夫さんが帰って来ました。既に就寝している私を心配して、でもいつものように私と一緒に食事をしたくて「起きてよー」と懇願してくる虹夫さん。
ごめんね、今日はそんな気分にはなれないんだよ。
薬の影響もあったものの、虹夫さんはすぐに私の異変に気が付きました。そもそも私の病気やトラウマも全部理解した上で一緒になってくれた人です。
「何かあった? お願い、話して。話してくれないと、僕もどうしたらいいか分からないよ」
放っておいてくださるだけでいいのですが、そう言ったところで引き下がらないのが虹夫さんだということは私も把握しています。仕方がないので、布団に座った姿勢のままで「また落選した」と蚊の鳴くような声でやっと応えました。
すると虹夫さんは優しく抱きしめてくれて、何度も背中をさすってくれて、「何度でも書けばいいよ。大丈夫。何かの拍子で誰かの心に刺さる時がくるから」と励ましてくれました。
優しいなぁ、本当に優しい。でも、声が出ない。ありがとう、くらい言いたいのに、魂が抜けたみたいに全部が虚しい。
虹夫さんの懇願に負けて夕食は作って、缶ビールでの乾杯までは付き合ったけれど、そこまでが限界。片付けはやってくれるという虹夫さんに甘えて、私は再び布団の中へ。
でも、眠れません。何度も何度も目が覚めて、悔しさと虚しさを悲しさで時々暴れたくもなりました。
翌日はどうしても休めない大事なお仕事の委託を受けていたので、がっつりと17時まで勤務。
その休憩時間にも、2件の公募での落選を確認しました。
もう本当に私駄目なんだわ。応募するだけ無駄なんじゃね?
仕事が終わって虹夫さんが迎えに来てくれても、やはり口が利けない状態。
放心状態の私に、虹夫さんが話しかけてきます。
「昨日からhanaちゃんの声、まともに聞いてないよ?」
まぁ、口を開いてないもの。仕事中はきちんと上長さんや社長さんと挨拶したり報告や指示を伺ったりしたけど。
そう考えると、私は虹夫さんには素で甘えてしまってるんだろうな。不機嫌を振り撒いて、心配をさせてしまってる。良くないな。
「RちゃんのSNS見た?」
唐突に虹夫さんに聞かれ、まだ見ていなかった私は無言でスマホを取り出す。
そこにはRちゃんが、別のお友達の誕生日をお祝いするメッセージに画像が添えられていました。
そのメッセージはちょっと難しくて、「〇〇くん(お誕生日の方)に目が行かない画像にした」とあります。
主役に目が行かない画像? 主役以外にも何人か映り込んでいるけれど、どういうこと?
画像の隅々まで視線を走らせて、思わず「ぶっ!」と全力で吹き出してしまいました。
主役の〇〇君の左側、見切れるように暖簾をくぐるスギーさんが立っていて、その頭髪が暖簾に引っ張られるように画像からはみ出てしまっています。まるでそもそもの頭髪がないかのように、美しく輝いていたのです。
以前から生え際が危うくなっていると本人も言っていたので、余計にツボにはまってしまいます。
ちょ、やめて。昨夜からの深刻な落ち込みを、スギーさんの面白画像で笑わせないでぇー!
思いがけない愉快な画像に苦しそうに笑う私に、虹夫さんは「良かった。笑ってくれて」と。
ごめんなさい、ご心配をお掛けしました。
改めて夕食の乾杯で、前夜からのことを謝罪しお礼を言いました。
虹夫さんからは、一度公募から離れてはどうかを提案をされました。
「書くことはやめられないのは分かっている。だからSNSやnoteで日常を書くのはこれまで通り続けるのはいいと思う。でも、誰かの評価を得るために書くのは暫く休んだら? 何年か前から応募してるみたいだけど、特にこの1年は頑張ってたやん。それなら、これからの1年は少し休む。何か面白そうな公募があれば挑戦するのもいいけど、躍起になって頑張らなくてもいいと思うよ」
書くこと自体を否定しないでいてくれるだけ、ありがたい思いです。本気で私を心配してくれているのが伝わってきます。
その夜、公募リストをまとめているノートを開いて、3件の結果欄に『落選』の文字を記入しました。
まだ3月、4月、5月と8月に結果発表が待っている公募があります。そのすべての結果欄に『落選』と書くことになるのは容易に想像が出来るけれど、挑戦を一時的に休むのだと思うと気持ちが少しだけ軽くなりました。
否定はしない。純粋に応援してくれて、労わってくれる。
書く世界のことは分からないから、無闇に「やめろ」とも言わない。
そんな人が旦那さまで、本当に良かったな。
勿論「落選」という現実は残酷に胸を抉るし、自信を喪失してしまう。
一時的に気力も奪われてしまう。
まさに今、その状態。
それでも隣に寄り添ってくれる人がいるなら、まだ頑張れそうな気がする。
勿論、時間を掛けながら。
あ、でも私もう50歳だよ。時間を掛けてる暇なんてないんだけど!
と、取り敢えず今年は残りの結果を待つだけの1年にしよう。
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