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子どもの頃の縁日は、もっと賑やかだった。



何十年ぶりになるだろう。
幼い頃に暮らしていた町の、大日如来の縁日に足を運んだ。

町内の人たちは、親しみを込めて「お大日さん」と呼んでいる。

子どもの頃の記憶に残っているのは、所狭しと並ぶ露店と、人、人、人。
夜になると、アークライトの独特の匂いが漂い、胸が高鳴るような賑わいだった。

けれど、時代は変わった。

今は近所のお年寄りがまばらに集まり、舞台で奉納される神楽を静かに楽しんでいる。

かつて夢中で遊んだ神楽舞台裏は、いつの間にか駐車場になっていた。

少し寂しい気持ちになりながら歩いていると、駐車場の片隅でキイチゴを見つけた。
その小さな実だけは、あの頃と何も変わらず、子どもの頃の記憶をそっと呼び戻してくれた。

最近、こんなふうに昔の思い出をたどることが増えた。

そういう年齢になったのだろう。
そんなことを思いながら、ひとり、静かに笑みがこぼれた。







LUMIX G99 / LEICA 15mm

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