おかあさん
おかあさん、なんでそんなにおこってるの?
おかあさん、わたしはダメな子なの?
お母さん、今日学校でイヤなことがあったんだよ。
お母さん、なんで全部ダメっていうの?
お母さん、病気なの?私、良い子になるから。
我慢するから。お母さんと離れたくない。
*
お母さん、私、虐められているんだよ。
お母さん、誰にも話せないんだよ。
お母さん、私、苦しいの。
自分の気持ちが分からないの。
お母さんの話を聞けなくてごめんね。
でも、もう聞けないの。聞きたくないの。
*
お母さん、あなたの為って言わないで。
私の為なら、どうしてこんなに生きづらいの?
誰の目を気にして言っているの?
お母さん、
私は、もう大人だから、自分でなんでも出来る。
思い通りに動かそうとしないで。
私の気持ちを無視しないで。
お母さんの不安で、呼吸がしづらくなる。
その不安で、私がどこにいるのか分からなくなる。
お母さん、もう、知っているんだよ。
お母さんも、ただの人間なんだよ。
*
お母さん、育児ってどうやるの?
なんで、教えてくれないの?
なんで、必要なときに助けてくれないの?
「かったん」
そう、私はお母さんになったよ。
こわい。
この命を守らなきゃいけない。
この子が何よりも大切。
こわい。
「おかしゃん」
初めて、私を全肯定してくれる存在に出会った。
いいの?こんなお母さんでいいの?
何にも出来なくてごめんね。
何にも教える事が出来なくてごめんね。
お母さんは、あなたに、世界の美しさを伝えたい。
それしか分からない。
どんなお母さんが、良いお母さんだなんて、
分からない。
見て。
空の色。風の優しさ。光が反射する露。
木々が揺れるその音を。
ほら。
山に雲の影が映ってるよ。
月の模様は何に見える?
どの星がいい?お母さんが取ってくるよ。
ありがとう。ありがとう。
他の言葉が、わからない。
お母さんを見てくれて。
お母さんの話をきいてくれて。
おかあさんと呼んでくれて。
*
お母さん、私はもう、知っているよ。
あなたも、私も、ただの人間であること。
そして、不器用ながらも、私を想っていること。
私も、お母さんには、器用にはなれないけど。
私なりの親孝行をさせて。
良い娘とは言えないだろうけど、
「ありがとう」
これは、本当の気持ち。
娘からもらった大切な言葉を、あなたに。
今日、やまびよりさんの記事を読んで、いろいろな感情が込み上げました。
少しお話をさせていただく中で、これは子ども目線の詩だと伺いました。
子どもへの虐待のニュースを目にするたびに、どうにかできないものかと考えます。けれど現実には、目の届く範囲で見守ることしかできません。
外からは見えない事情や、抱えているものがあるかもしれない。
声にならない声を持っている子どもや、その親もいるのだと思います。
どうすれば、子どもたちも、その家族も、少しでも安心して過ごせる社会になるのか。これからも考え続けると思います。
少し重たく感じた方がいたら、ごめんなさい。
溢れちゃいました。
それぞれが望む世界であってほしい。
そして、
その世界に、あたたかなまなざしが届きますように。
