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おかあさん

おかあさん、なんでそんなにおこってるの?
おかあさん、わたしはダメな子なの?

お母さん、今日学校でイヤなことがあったんだよ。
お母さん、なんで全部ダメっていうの?

お母さん、病気なの?私、良い子になるから。
我慢するから。お母さんと離れたくない。

お母さん、私、虐められているんだよ。
お母さん、誰にも話せないんだよ。

お母さん、私、苦しいの。
自分の気持ちが分からないの。

お母さんの話を聞けなくてごめんね。
でも、もう聞けないの。聞きたくないの。



お母さん、あなたの為って言わないで。
私の為なら、どうしてこんなに生きづらいの?

誰の目を気にして言っているの?

お母さん、
私は、もう大人だから、自分でなんでも出来る。
思い通りに動かそうとしないで。
私の気持ちを無視しないで。

お母さんの不安で、呼吸がしづらくなる。
その不安で、私がどこにいるのか分からなくなる。

お母さん、もう、知っているんだよ。

お母さんも、ただの人間なんだよ。

お母さん、育児ってどうやるの?
なんで、教えてくれないの?
なんで、必要なときに助けてくれないの?

「かったん」

そう、私はお母さんになったよ。
こわい。
この命を守らなきゃいけない。
この子が何よりも大切。
こわい。

「おかしゃん」

初めて、私を全肯定してくれる存在に出会った。
いいの?こんなお母さんでいいの?

何にも出来なくてごめんね。
何にも教える事が出来なくてごめんね。

お母さんは、あなたに、世界の美しさを伝えたい。
それしか分からない。
どんなお母さんが、良いお母さんだなんて、
分からない。

見て。
空の色。風の優しさ。光が反射する露。
木々が揺れるその音を。

ほら。
山に雲の影が映ってるよ。
月の模様は何に見える?
どの星がいい?お母さんが取ってくるよ。

ありがとう。ありがとう。
他の言葉が、わからない。

お母さんを見てくれて。
お母さんの話をきいてくれて。

おかあさんと呼んでくれて。

お母さん、私はもう、知っているよ。
あなたも、私も、ただの人間であること。

そして、不器用ながらも、私を想っていること。
私も、お母さんには、器用にはなれないけど。
私なりの親孝行をさせて。

良い娘とは言えないだろうけど、

「ありがとう」

これは、本当の気持ち。


娘からもらった大切な言葉を、あなたに。



今日、やまびよりさんの記事を読んで、いろいろな感情が込み上げました。
少しお話をさせていただく中で、これは子ども目線の詩だと伺いました。

子どもへの虐待のニュースを目にするたびに、どうにかできないものかと考えます。けれど現実には、目の届く範囲で見守ることしかできません。

外からは見えない事情や、抱えているものがあるかもしれない。
声にならない声を持っている子どもや、その親もいるのだと思います。

どうすれば、子どもたちも、その家族も、少しでも安心して過ごせる社会になるのか。これからも考え続けると思います。

少し重たく感じた方がいたら、ごめんなさい。
溢れちゃいました。

それぞれが望む世界であってほしい。

そして、
その世界に、あたたかなまなざしが届きますように。