背番号8〜先輩から受け継いだ想い〜
娘が高校2年生になった春。
2学年上の先輩たちが卒業し、
チームは新しい体制になりました。
新キャプテンは
1学年上の先輩。
このチームには
ひとつ暗黙の了解がありました。
キャプテンと
エースナンバーの10番は両立しない。
例年はどちらかを選ぶのが
当たり前でした。
でもその先輩は
迷わず決めました。
キャプテンと10番、両方を背負う。
もしキャプテンだけを選んでいたら
10番は娘になっていたと思います。
その話を聞いたとき、
娘は少しほっとした顔をしていました。
エースナンバー。
責任も
プレッシャーも大きい番号です。
娘がいただいた背番号は
8番
でした。
尊敬する先輩の番号
8番は
1学年上の先輩がつけていた番号でした。
クラブチームから来た先輩で、
サッカーセンスが抜群。
娘がとても尊敬している先輩でした。
その先輩は
アメリカでサッカーをするため、
アメリカの大学へ進学することが決まっていました。
本当に
サッカーが好きな先輩でした。
新人戦
新チームになって最初の大会、
新人戦。
その試合を
その先輩が見に来ていました。
そして娘に
こう言ったそうです。
「私の番号を受け継いでくれたんだね。
本当に嬉しい。」
娘を労うように
優しく声をかけてくれたそうです。
7月にアメリカへ旅立つまで、
その先輩は後輩たちの試合に
何度も顔を出してくれました。
手書きの横断幕まで
用意してくれていたそうです。
短い時間の中で生まれた
先輩と後輩の絆。
素敵な先輩たちだなと思いました。
激しいポジション争い
2年生になると
新しい後輩たちも入部してきます。
この年は
クラブチームからの入部が多く、
ポジション争いは
さらに激しくなりました。
怪我人の多い3年生は4名。
2年生は
4名ずつしかメンバーに残れない。
入れ替えも激しく、
チーム内の気持ちが
少しずつバラつき始めていました。
それでも
新人戦 4位
総体 3位
リーグ戦 3位
そして最後の選手権も 3位。
怪我人の多い
大変な一年でした。
それでも
あの子たちは折れませんでした。
中学のチームメイトとの
対戦
娘は
中学時代のチームメイトとも戦いました。
そのチームは
全国大会への切符を手にしていました。
全国に行けなかった
上位チームが出場できる大会
裏関東大会。
娘たちは
ベスト8まで勝ち上がりました。
とてもいい経験になった
大会だったと思います。
卒業
そして3年生の卒業。
納会は
笑いの絶えない時間だったそうです。
大変な一年だったからこそ
最後はそんな時間になったのだと思います。
背番号
背番号は
ただの数字ではありません。
そこには
先輩から受け継がれる想い
仲間と過ごした時間
チームの歴史
すべてが詰まっています。
娘が背負った
背番号8。
きっとその番号にも
たくさんの想いが
込められていたのだと思います。

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