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30年来の友人との間でついてしまった“経済格差”

今週は30年来の友人との間でついてしまった“経済格差”にお悩みの55歳の男性からのご相談。能力の差、努力の差、選んだ仕事の差、そしてなにより“運の差”(これが9割くらいかと思います)で、いろんな“差”がついてしまいますよね。そこでどう振る舞うべきなのか。まずはご相談文から。

フェル先生、いつも楽しく読ませていただいております。
55歳の会社経営者です。昔からの友人の付き合いについてご相談です。
大学時代からのもう30年以上の付き合いの仲のいい友人が3人います。
若い頃はみんなお金もなく、安い居酒屋で飲んだり、旅行も安宿で、それでも十分楽しかったです。
ところが50歳を過ぎて、それぞれの経済状況にかなり差が出てきました。
私は幸い事業がうまくいっていて、それなりに余裕があります。他の二人も社会的に成功していますが、一人だけ務めの会社の業績が悪かったり、まだ子供にお金がかかったりで、あまり余裕がないようなのです。それで困るのが4人で旅行や食事に行くときです。
「その店は高い」「ホテルなんて寝るだけだから安いとこでいい」と彼が言うと、結局みんな彼に合わせることになります。正直な話、最近これがちょっと面倒になってきました。
私ももう55歳です。残された人生を考えると、せっかく旅行するなら、いいホテルに泊まりたいし、美味しいものも食べたいです。私が多く払えばいいのですが、それも難しいのです。
前に「ここは俺が出すよ」と言ったら、「お前に奢られるほど落ちぶれてないよ」と言われてしまいました。笑っていましたが、たぶん本気だと思います。
最近では彼を誘わず3人で行けばいいのでは、と思うこともあります。
でも30年以上付き合ってきた友人を、お金がないという理由で外すのも違う気がします。別に彼のことが嫌いになったわけではありません。
昔からの友人とは、生活レベルが違っても合わせて付き合うべきなのでしょうか。
それとも旅行などは別と考えていいのでしょうか。
フェル先生のご意見を伺いたいです。

55歳 男性 会社経営 HONG

なるほどこれは難しい問題ですね。
でもよく考えてみてください。
あなた方4人の旅行、いちばんカネのない人が、実は全権を掌握している。
あなたを含めた3人は、もう少し良いホテルに泊まりたい。せっかくなら旨いものを食べたいと思っている。でも一人が「高い」と言えば、全員が渋々そちらに合わせている。冷静に考えると、かなり不思議な話ではありませんか。
もちろんカネが有る側が「俺たちはここに泊まるから、来たければ来い」とやるのは少し乱暴です。ですが毎回“予算の厳しい人”に全員が合わせる必要もないでしょう。
ご相談文にある「残された人生」という言葉。この感覚は非常に良く分かります。
あなたはまだ55歳ですが、60を過ぎると、更に「残された人生」について考えるようになるんです。特に私はバイクとサーフィンとスキーが趣味ですから、「あと何回このパフォーマンスで楽しめるのか」、と考えてしまうんですね。更に元気に旅行へ行けるのはあと何回か、好きなものを好き放題に食えるのはあと何回か。気の合う仲間と酒を飲んでバカ話ができるのはあと何年なのか……。そう考えると、ゼニカネ以上に時間の方が惜しくなってくるんです。
カネは失っても取り戻せる。でも時間は絶対に取り戻せない。
せっかく旅行へ行くのなら、泊まりたいホテルに泊まって、食べたいものを食べたいというあなたのお気持ちは痛いほど分かります。

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