【体験談込み】いま、高専へ行くか悩んでいるあなたへ
「高専って、やっぱりロボットや機械が大大大好きなオタクが行く場所なのかな……」
「一般高校に行って普通に大学受験を目指したほうが無難なのかな……」
結論から言います。「特にロボットが好きじゃない」としても、高専は最高の選択肢になり得ます。
僕自身、中学時代に「これといった技術やロボットが好き」という情熱は全くありませんでした。それでも高専を選び、ストレートで卒業し、大学編入という道を選びました。
なぜ僕が高専を選び、どうやって生き残り、どんな未来が開けたのか。ネットの綺麗な表面上の情報ではない、「リアルな本音」をすべて書き残します。
1. 数学・理科が好きで暗記が嫌いなら、傾斜配点は最強の武器
僕が高専を選んだ理由はシンプルです。 「数学と理科が得意で、国語と社会がとにかく嫌いだったから」。
中学の暗唱課題では最後まで残されるほど暗記が苦手でした。古文や漢文、歴史の暗記に時間を取られるのが苦痛で仕方なかったんです。
そこで目につけたのが、高専入試の「傾斜配点」でした。 多くの高専では、数学や理科の配点が他の教科の1.5倍(あるいは2倍)に設定されています。つまり、国語や社会で点が取れなくても、数理でドカンと稼げれば、自分の本来の偏差値よりも格段に上の学校に合格できるんです。
「得意」を最大化し、「苦手」を無効化する。この戦略で僕は高専へのチケットを掴みました。
2. 「女子比率」と「留年」のリアルな実態
入社前と入社後のギャップについても、正直にお話しします。
① 女子って本当にいないの?
「男だらけ」のイメージが強い高専ですが、学科によってかなり違います。
化学系・生物系:男女比 6:4(意外と女子が多い!)
電気・電子系:男女比 7:3〜8:2 程度
「クラスに女子が一人もいない」ということは珍しく、学科を選べばイメージ以上に賑やかです。
② 留年ってそんなに多いの?
「高専はすぐ留年する」と聞いてビビっている人も多いでしょう。 実際のところ、学校側も結構な救済措置を用意してくれています。 普通に授業に出て、課題やレポートを頑なに出さないといった極端なことをしなければ、基本的には大丈夫です。留年してしまう人は、専門分野へのやる気が完全にゼロになってしまった人がほとんどでした。
3. 【超重要】「暗記数学」のまま入ると高1で潰れる
ここが高専生活で最も伝えたいアドバイスです。
中学時代に「自分は数学が得意だ!」と思っていた人でも、公式を丸暗記して乗り切ってきたタイプは高1〜高2の段階でほぼ確実に潰れます。
高専の数学(大学数学)は覚えることが多すぎて、暗記で対応しようとするとキリがありません。重要なのは「公式の証明よりも、まずはイメージで捉えること」です。
「この公式はどういう動きや現象を表しているのか?」
「概念としてどういう意味なのか?」
この感覚を日頃から持っておく癖をつければ、土壇場で公式を忘れても、その場で導き出すことができます。電気系などの専門科目でも求められるのは「暗記」ではなく、「簡単な公式から解を導き出す思考プロセス」です。
4. 一般入試の「受験の猛者」と殴り合わずに国公立大学へ行く方法
高専の隠れた最大のメリットが、卒業後の「大学編入」というルートです。
普通高校から難関国公立大学を目指す場合、共通テストや二次試験で全国の「受験の猛者たち」と血みどろの戦いを繰り広げる必要があります。
しかし、高専からの大学編入(特に推薦入試)なら話は別です。 学校や学科にもよりますが、「クラス内で上位20%以内の成績」を維持していれば、東京農工大学などの名門国公立大学への推薦をもらえるチャンスがあります。一般受験の苛烈な競争に比べれば、日々の成績をコツコツ積むだけの編入推薦はよっぽど再現性が高く、楽なルートと言えます。
さらに「もっと上の学歴が欲しい」と思えば、編入後に大学院入試でステップアップすることも可能です。わざわざ高倍率の高校生向け大学入試で殴り合う必要はない、というのが僕の持論です。
5. 最後に:甘い気持ちならやめろ。でも、覚悟があるなら最高の環境
ここまでメリットを中心に書いてきましたが、最後にあえて厳しいことを言います。
半端な気持ちで高専に入学することは、絶対におすすめしません。
専門分野にどうしても興味が持てず、中退していく人を何人も見てきました。先生たちも高校のように手取り足取り面倒を見てくれるわけではなく、「留年?1年くらいやり直せば?」というスタンスです。
また、特に女子の皆さんには深く考えてほしいです。 15歳から男子だらけの環境に入り、工学系を選ぶということは、その後の大学編入先でも、就職先の職場でも、ずっとその環境が続くということです。このギャップや雰囲気に馴染めず苦しんでいる女子生徒を、僕は現実として何人も見てきました。中学生には重い決断かもしれませんが、ここだけは覚悟を持って選んでほしいです。
まとめ
数理が得意で暗記が嫌いなら、高専は最強の環境
テストは「暗記」ではなく「イメージと導出」で勝負する
大学編入を使えば、受験戦争を回避して国公立大へ行ける
ただし、将来の環境と専門性への覚悟だけは持っておくこと
高専は、ハマる人にとっては「大手企業への強いパイプ」も「国立大学への近道」も手に入る、最高のショートカットルートになります。
自分の得意・不得意、そして将来の覚悟と照らし合わせて、後悔のない選択をしてください。応援しています!
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