私の顔の「邪魔者」だったほくろが、人生の引き寄せ磁石に変わった話
昔から、自分の顔にある「左目の下のほくろ」が嫌いだった。
鏡を見るたびに、真っ先にそこに目がいってしまう。コンシーラーで必死に隠そうとしては、時間が経つとヨレて余計に目立つ。友達から「泣きぼくろ、色っぽくていいね」なんて言われても、お世辞にしか聞こえなかった。私にとってそれは、ただの「顔のノイズ」でしかなかったのだ。
そんな私が、ある雨の日の午後、スマートフォンの画面で偶然見つけたのが、ある心理テストだった。
「あなたのほくろはどこにありますか?」
「またよくあるやつか」と思いつつ、手持ち無沙汰だった私は、何気なく「A:目元」の診断結果をタップした。
人相学において、目元はチャンスや人との縁を見極める力を表す場所。そして、ここにほくろがある人は「強運を呼び込む磁石タイプ」なのだという。
『自分から必死に追いかけなくても、仕事のチャンスや収入アップにつながる話が向こうからやって来ることも少なくありません。』
画面に並ぶその文字を見た瞬間、心臓がトクンと跳ねた。 「嘘でしょ。私、そんなに強運だったっけ?」
最初は半信半疑だった。だって、これまでの人生で宝くじが当たったこともなければ、棚からぼた餅のような大金が舞い込んできたこともない。けれど、静かに自分のこれまでの道のりを振り返ってみると、ある奇妙な共通点に気がついた。
私の人生の転機は、いつも「向こうからやってきた話」で動いていたのだ。
新卒で入った会社が肌に合わず、ボロボロになって辞めた20代半ば。絶望していた私に、「うちの部署で人手が足りないんだけど、手伝ってくれない?」と声をかけてくれたのは、数年連絡を取っていなかった大学の先輩だった。その転職を機に、私のキャリアは一気に好転し、収入も安定した。
今のフリーランスとしての仕事もそうだ。必死に営業活動をしたわけではない。たまたま趣味で発信していたSNSを見たという人から、「こういう仕事をお願いできませんか?」とダイレクトメッセージが届いたのが始まりだった。
私はずっと、「自分には主体性がない」「流されて生きているだけだ」と自分を責めていた。主体的にガツガツ動けない自分はダメな人間なのだと。
けれど、あの心理テストは、私のその生き方を「強運を呼び込む磁石」という言葉で、まるごと肯定してくれたのだ。
「私、チャンスを必死に追いかけなくてよかったんだ。やってきた運を、ただ素直に受け取る準備をしておけばよかったんだ」
そう思った瞬間、コンプレックスだった目元のほくろが、まるで自分だけの「幸運の受信アンテナ」のように思えてきた。
もちろん、診断結果にはこうも書かれていた。
『ただし、その幸運を生かせるかどうかは行動次第です。気になったことには積極的に挑戦してみましょう。』
磁石が引き寄せた砂鉄を、そのまま放置しては意味がない。引き寄せられたチャンスに対して、「面白そう!」と一歩を踏み出す勇気だけは、自分で用意しなければいけないのだ。
それからの私は、鏡を見るのが少しだけ好きになった。 メイクの時、あんなに必死に隠していた目元のほくろを、最近はあえてコンシーラーで隠さないようにしている。むしろ、「今日も良い仕事を引き寄せてね」と、心の中で小さく話しかけるくらいだ。
もしあなたにも、顔のどこかにほくろがあるなら。 あるいは、今回の診断で「どこにもない=幸運を見抜く直感タイプ」だったとしても。
それは決してただのマークではなく、あなたがこれまでの人生をどう生き、これからどうやって豊かさを手に入れていくかを示す、静かな道標なのかもしれない。
私の顔の「邪魔者」は、今では私の一番愛おしい「お守り」だ。今日もこの小さな磁石を携えて、私は私の元にやってくる幸運の気配を楽しみに待っている。
読んでいただき、ありがとうございました🌸
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