病院薬剤師、なぜ転職するのか
こんにちは。なもです。
今回は「なぜ転職しようと思ったのか」のお話です。
病院に薬剤師として就職して3年と少し。
今いる病院は急性期病院だ。
社会人として働いていれば、理不尽なことも嫌なこともたくさんある。
そんなことは当たり前で、それが嫌だから辞める、という話ではない。
どこに行ったって理不尽はある。
私ははっきり言って、人と関わるのは得意なほうだし、人間関係で問題を起こすことはほとんどない。
同僚はみんな良い人で、優しい。職場の人間関係には恵まれていると思う。
では、どこに文句があるのか。
課長、つまり部署のトップだ。
うちは、はっきり言ってトップの権力が強い。
私は、その関わり方にしんどさを感じている。
部下はトップを恐れて、意見を言わない。というか、言えない。
言いたいことを言える人たちは、不満を爆発させて軒並み辞めていった。
言いたいことを言っているのに、なぜ辞めるのか。
言ったところで変わらないからだ。
人を変えることは難しい。
ならば、自分の環境を変えるしかない。
結局、みんなそこに行き着いて辞めていく。
私が尊敬していた元上司も、これが原因で辞めてしまった。
うちのトップは、機嫌が良ければ面倒見が良い。
知識もあるし、話は長いが勉強になる。医師からの信頼も厚く、他部署とも十分にやり合える。そういう意味では、とても心強い存在だ。
では、機嫌が悪いときはどうなのか。
とりあえずキレる。
「それ、今報告する必要あるの??」
怖い。
報告・連絡・相談なんて、まともにできなくなる。
いや、確かに急ぎの案件ではないし、私はいつでもいい。
でも、それはあなたの機嫌を見計らって報告しなければならないのか?
そして報告を後にしたらしたで、
「どうしてもっと早く言わないのか」
疲れる。
これだけなら、正直どうでもよかった。
疲れるけれど、機嫌など無視して報告しておけばいいからだ。
自分が上機嫌なように振る舞えば、凍りついている空気も少し和らぐことを私は知っているし、それで怒られたことはない。
では、ほかに何があるのか。
やることなすこと、すべて否定されることだ。
とある病棟勤務の日。
病棟で新しい試みとして、薬剤管理サマリの発行をしてみたいと思った。
一応、課長の耳にも入れて、許可をもらわないとな。
すると、
「そんなことやって何の意味があるの。大したお金にもならない。やるなら勝手にやって、ほかの人を巻き込まないでね」
言い方……。
まあ、いつものことだ。
これくらいの反応には慣れているので、どうってことない。
勝手にやってやる。
そう思って、誰の力も借りられないなかで、病院で初めての一例を作り上げた。サマリ発行時には、主治医の許可も取った。
その内容を薬局内で症例報告にした。
すると、
「ふーん。これでどれくらい時間がかかったの。ほら、結構かかるじゃない。こんな点数しかつかないのに。ていうか、これ電子カルテにスキャンして登録が必要だよね? やってないよね?」
……などなど。
そんなこと知らないし、後からいろいろ言われても困る。
ああ、ここでは部下の挑戦を上司は何ひとつサポートしないだけでなく、やったことを褒めるどころか、すべて否定されるのか…。
私のやる気は、しっかり萎えてしまった。
怒りも湧いた。
教育という面で見ても、この指導は下の下だ。
そんなことくらい、若手の私でもわかる。
その後私は、系列の回復期・療養病院へ半年間研修に行くことになった。
こちらはというと、課長が神だった。
部下の挑戦を後押ししてくれる。
他部署と調整しなければならないところは、課長から「ここは聞いておくわ!」と言ってくれる。
少し経ってから、
「その後、進捗どう?」
「あ、ここがうまくいかないんです」
「確かにこれは悩むね……。あ、こうしてみたら?」
主体はあくまで部下。
でも、後ろに上司がいてくれるという心強さ。
部下と上司が一緒になって働くことの楽しさ。
比較対象ができてしまったのだ。
そして、
厳しくていい。でも、ちゃんと一緒に仕事をしてくれる上司の下で働いてみたい。
と思うようになった。
ほかにも転職の意思を決定的にした、安全上重大な懸念事項はある。
ただ、それは本当に大問題な案件のため、noteには書かないでおこうと思う。
そんなこんなで、私の転職の意思は固まったということだ。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
急性期じゃなくて、回復期・療養に異動すればいいのでは?
と思われる方もいるでしょう。
しかし、私はまだ急性期にいたいのです。
回復期・療養も勉強になるのですが、扱う薬が違いますから…。
そしていつかは、がん、緩和または支持療法の認定を取りたいなと考えているため(緩和は療養でもできるの可能性があるのですが、ほかは症例が集まりにくいです)まずは急性期にいたいという気持ちです。
