なぜ初代スト3なのか。なぜ初代スト3だったのか。【前編】
2026年現在。スト3といえばサード。
スト3の三作目。サードストライクのことである。
現在でも一定以上の人気、プレイ人口を誇り、
定期的に大会も開催される。
ただし、それはサードに限った話である。
スト3の三作目。3-3。ナンバリングの名前がおかしいとかは
置いておいて、サード(以下3rd。一般的には、こう明記される。)
だけがいきなりヒットを飛ばしたはずもなく。
3-1(ニュージェネレ-ション)、3-2(セカンド インパクト)も、良作だった。
ファンがいきなり湧いて出てくるはずもなく、良作だったはずなのだ。
(最終的に3rdが、作品的地位を確保した時点で、
1作目2作目は、なかったもののような感じにはなっている。)
3rdは、カプコンらしく、改良されて出されてた三作目に当たり、
ガード中もブロッキングできる【赤ブロ】がシステム追加された他、
細かい変更点が目白押しで、1,2とは別物だと言われている。
また、
2nd(セカンドインパクト)で

ユリアン(ラスボスのコンパチ。壁を発生させる超必が秀逸。人気)
ヒューゴ(アンドレ。立ち技が強い当時新型のザンギタイプ。玄人)
が追加され、3rdで

春麗(スト2からの復活キャラだが別物。チートキャラ。人気)
まこと(女性空手家。投げハメ・超必がらみの超火力タイプ。人気)
トゥエルブ(化けて、コンパチになれる。ドッペルゲンガー。)
Q(通常技がゴミで、扱いにくい玄人キャラだが、単発火力は高い)
レミー(上中下段のソニックが撃てるわりに、超弱いガイル)
が追加され、人気キャラが増えた経緯もあり、急に人気が出た。
初代~2ndという意味では、上記2キャラの追加が大きく、
それなりの人気を博していた。
では、初代スト3はというと、正直、人気だったとは言えない。
大半の方はご存じの通り、
1991年に登場した【スト2】は、一大ブームを引き起こし、
社会現象になった。
すべてが憶測の机上の話だけであり、関係者の苦労は計り知れないが、
当時の状況下で、【スト3】を発表する重責は、想像に難くない。
スト2が、スト1の欠点を改善する方向性で
開発された経緯は、わりと有名であり、
無論それだけではないだろうが、似た方向性で
スト3が開発されたのではないかと推測はされる。
よって、早期に発表されていたスト3は、
【一向に発売されないタイトル】の一つになってしまうのである。
そんなタイトルは、山のようにあり、
気に留める必要もないのだろうが、
なんせ社会現象を引き起こした作品の続編である。
否が応でも、注目は集まるものである。
かくして、スト2ブーム中に、
SNKが餓狼2、サムライスピリッツ、餓狼スぺ、真サム、KOF94と
ウルトラヒットを飛ばす中、
マッスルボマー系、ヴァンパイア系はともかく、
ストリートファイターを冠する作品としては、
スパ2Xだったわけで、素晴らしい作品ではあるものの、
スト2に飽きている層からすれば、スト3が待たれていた状況である。
しかし、である。
スト3の行く先が定まらないまま、
カプコンは、CPシステムの在庫売り切りを皮切りに
ストZEROシリーズを先に発売することになる。
アニメ調のグラフィックや、一部チェーンコンボを導入し、
2以降は、オリジナルコンボを導入。
これはこれで、歴史に残る大作が世に放たれてはいる。
しかも、94年、カプコンは、X-MEN cotaを発売したのだが、
スト2の生みの親・西谷氏がカプコン公式ムックにて、
X-MEN cotaが、彼の心の中のスト3であると語っており、
氏の中では一つの答えが出ていたことがわかる。
それでも【スト3】は、発売されず、
ストリートファイター ザ・ムービーや
ストリートファイター バトルオンフィルムの実写作品、
西谷氏がアリカとして独立し、
ストリートファイターEXという3D作品(プレイ感は2D)
X-MENvsStreetFighter(X-MEN準拠のvs作品)
のほうが先に発売されてしまう。
そして満を持した【スト3】の発売となるのだが、
スト2ブームという【甘い汁】を吸いつくしていた展開に、
食傷感がシリーズを包み、
スト3の重責は、もはやどうしようもない上がり方になっていたのだ。
ついに発売されたスト3。
本文の最初に出てくる、人気キャラ ユリアン・ヒューゴ。いません。
人気キャラ チュンリ・まこと。いません。
実に地味な10キャラで始まったスト3。
それは世紀末と共に始まったゲームセンターの終焉ムードと
リンクする流れではあった。
ただ、1プレイヤーもしくは1ゲーム製作者としては、
スト3発売時に、
とんでもない衝撃があったのは間違いなく。
【?!?! 跳び蹴りが当たらない?!】
(次回につづく)
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