「続くかどうか」は分からない。40歳の僕が、期待しすぎずに新しい仲間を教える理由。
配達を開始する直前の夜中、突然激しい大雨が島を襲いました。
新聞が濡れないように一袋ずつビニールで保護する作業が急遽発生し、現場は一気にバタバタとした緊張感に包まれました。
けれど、そんなハプニングも手際よく対処し、今朝も無事に事故なく、怪我なく配達を終えることができました。
冷たい水を一口飲みながらシャワーを浴びた午前6時半、僕の心の中には静かな手応えがありました。
なぜなら今朝は、新しくチームに加わってくれる予定のスタッフさんに、実際の配達コースを教える「引き継ぎの初日」だったからです。
「期待」を手放し、「今できること」に集中する

新しい人は週に3日ほどの勤務になる予定です。
「毎日配れる人」であれば一番理想的ですが、週3日であっても真面目に届けてくれる仲間が増えることは、僕たちにとって喉から手が出るほどありがたい助けになります。
横についてコースを教えながら、僕の頭の中にはとても冷徹で、けれど温かい「経営者としての思考」が走っていました。
「この人は、本当に仕事を続けてくれるだろうか?」
「途中で『やっぱりキツい』と辞めてしまわないだろうか?」
正直、そんな不安が1ミリも無いと言えば嘘になります。
けれど、これまでの2年間で数々の人手不足やトラブルを乗り越えてきた今の僕は、相手に勝手な過度の期待をかけすぎない術を知っています。
相手が仕事を続けるかどうかは「相手の課題」であって、僕にはコントロールできません。
僕が今コントロールできるのは、**「明日も約束の場所で待ち合わせをして、丁寧に、わかりやすくコースのコツを教えてあげること」**だけです。
未来の起こるかわからない不安に意識を奪われてモヤモヤするくらいなら、目の前にいる新しい仲間に誠心誠意向き合う。
他人に期待しすぎず、自分の軸をブレさせないこの「科学者マインド」こそが、不確定要素の多い個人事業を軽やかに生き抜く最大の防具になっています。
「行く前のめんどくささ」は、ただのノイズ

そして今朝の配達を終えた僕には、この後「カフェでのアルバイト」が待っています。
「あぁ、今日はゆっくり家でダラダラしたいな、めんどくさいな」
頭の中で、いつもの幻のブレーキが鳴り響きます。
けれど、この「やる前の拒絶反応」は100%嘘っぱちであることを、僕はもう60回以上のジャーナリングで証明済みです。
現場へ行って体を動かし、仲間やお客さんと軽やかに喋り終えた後には、必ず「今日行って本当に良かった!」という最高の爽快感が待っている。
だから、行く前の憂鬱な感情なんて笑ってスルーして、とりあえず車に乗って現場へ向かうだけです。
明日もまた、淡々と教える

夏休みも後半戦に入り、福岡から帰省していた娘を見送り、またいつもの静かな日常が戻ってきました。
明日もまた早朝から、新しいスタッフさんと待ち合わせをしてコースを教えていきます。
不確定な未来に怯えるのではなく、目の前の1歩に全力を尽くす。
自分で選んだ心地よいしんどさに飛び込み、自分自身の器を耕し続けていく。
一部ずつ新聞をポストに届けるように。
明日も僕だけの確かな1ミリを、淡々と、丁寧に積み上げていきます。
