見出し画像

AIスタートアップのFLUXが目指すテクノロジーインテグレーションの形。TI部創設の裏側

FLUXは「日本経済に流れを」をミッションに掲げ、AI時代における企業のベストパートナーとして、AIトランスフォーメーションを推進するスタートアップです。

その中でエンタープライズ企業のAI戦略を中心に、事業変革に必要な戦略立案から実行・改善までを支援するサービスが「FLUX Insight」です。FLUX Insightでは生成AIを用いた業務プロセスの改善支援や、テクノロジーを用いて経営改革を行っていくようなプロジェクトなど、エンタープライズ企業のAI推進をテーマに様々なプロジェクトを手掛けています。

この度、FLUX Insightを提供するDXソリューション本部内に、新しくTI(Technology Integration)部と呼ばれる組織が立ち上がりました。今回はTI部設立の背景から意義、また今後の展望について 執行役員 兼 DXソリューション本部 副本部長の松岡と、TI部 部長の渡邊が語りました。

実用的なAIソリューションを提供するために。社内で利活用したユースケースをお客さまにも展開していく

―― まずは渡邊さんのこれまでのキャリア遍歴を教えて下さい。

渡邊:ファーストキャリアでは、アプリケーションエンジニアとして10年ほど勤務していました。そしてキャリアの幅を広げたいと思い、ベイカレント・コンサルティングに転職。そこではセキュリティのワーキンググループの設計等を担当していました。

その後、国内だけでなく、グローバルな経験を積みたいという思いから、ゲオホールディングスに転職します。CISOとしてグローバル情報セキュリティ室を立ち上げ、海外のITガバナンスの確立等を推進してきました。

そうした経験を通じて感じたのは、事業成長において内製化がひとつのキーポイントになるということです。そこで内製化を一事業の中だけでやるのではなく、他社にも提供したいと思い、2025年10月にFLUXに入社しました。

―― 様々な選択肢がある中、最終的にFLUXを選んだ理由、また現在どのようなことを担当されているのか教えて下さい。

渡邊:FLUXはAIに強みを持っているため、自身のキャリアに合っていると感じたこと。また、FLUXは事業推進にコミットしているということが、FLUXを選んだ理由です。

ここまで事業推進にコミットしている会社は、私が見ていた中では他にはなかなかありません。私自身はもともと事業に携わりたいと思っていましたので、事業推進にコミットしているということが、入社の大きな決め手でした。入社後すぐ、TI(Technology Integration)部を立ち上げるということで始動。

FLUX Insightでは様々なAIソリューションをお客さまにご提供していますが、世の中には数え切れないほどのAIプロダクトがある中で、試せていないものも多くあります。そんなAIプロダクトを積極的に試して、最適なものをお客さまに提案できる組織づくりに現在取り組んでいます。

DXソリューション本部 TI部 部長 渡邊

―― どういった背景から、TI部を立ち上げることになったのでしょうか?

松岡:私がFLUXに参画し、AI活用を含め、テクノロジーを手段としてお客様の課題解決を行うTX (Technology Transformation) 部をDXソリューション本部の中で立ち上げました(前回記事参照)。

そして現在は戦略立案から業務変革、技術実装など、支援範囲が多岐に渡っており、今後は様々なAI企業とのアライアンスも検討する必要性が出てきています。ただ、私たちはプロダクトを販売する事業ではありません。

必要に応じてプロダクトを活用したコンサルテーションを行い、お客様の課題解決をすることが、我々のミッション。そのため、いかにそのプロダクトを社内で利活用できるかがポイントで、社内ではクライアントゼロ(0番目のクライアント)と呼んでいますが、私たち自身がまず社内でプロダクトを活用したユースケースをつくり、お客さまに展開していくことが求められます。

コンサルタント自身がプロダクトを利活用して、生産性の高い支援業務を行うことも重要であるからこそ、あえてコンサル組織であるDXソリューション本部の中にTI部をつくり、AIの利活用を促進していきたいと考えたことが背景です。

そもそも、AI領域においては「本当にそのAIは使えるのか」ということが世の中の経営課題としてあるように感じています。また、PoC疲れもあり、いかに実用的であるかが求められる中、DXソリューション本部としてはまずクライアントゼロでも社内で実践していくこと。目に見える形で提供するためにも、まずは社内でやってみて素早くPDCAを回していくことが大切だろうと考え、TI部設立に至りました。

デモを2営業日で用意。生産性向上だけでなく、生産性向上自体を役務提供していくことが重要

―― 現時点でTI部として具体的にどういったことに取り組まれているのでしょうか?

渡邊:私が入社して早々あったのは、とある企業からの「AIエージェントで業務を代替していきたいので、まずはデモを用意してほしい」という相談でした。そこでTI部では2営業日でデモを用意して提供

2営業日でデモを用意するというスピード感もあってか、コンペに参加していた他社は辞退。最終的にFLUXが受注できたことは、TI部ならではのバリューを発揮できたからだと感じています。

そして、現時点ではChatGPTやGeminiなど、すでにあるツールの最新状況をいち早くキャッチアップして社内で使いこなせるようにすること。また、ルールや注意事項を整理して、そのままお客さま先へと提供できる体制をつくることを目先のミッションとして動いています。

実際にビジネスの現場でAIツールを活用するとなると、情報漏洩を防ぐために隔離環境で使えるようクラウドとの接合といった環境準備が必要です。そうした環境準備を素早く行えるように進めています。

また、FLUXではお客さまの支援をする中で溜まっていったAI活用の知見をベースに大規模言語モデルであるFLUX Japanese LLMを開発しました。公開時点ではベンチマークで1位のスコアを獲得し、最高水準の日本語性能を実現した大規模言語モデルになっています。今後はよりプロジェクトで活用していけるよう、FLUX Japanese LLMの強化にもTI部では取り組んでいます。

執行役員 兼 DXソリューション本部 副本部長 松岡

―― FLUX内にはすでにエンジニア組織があるわけですが、TI部がDXソリューション本部内にあることの意義をあらためて教えて下さい。

松岡:クライアントゼロ、すなわち社内でまずAIの利活用をするというこのアクティビティ自体を、そのまま顧客にも提供するためです。つまり、生産性向上のためだけでなく、生産性向上自体を役務提供しようという考えだからです。

だからこそ、TI部に所属するメンバーはコンサルティングもできるエッセンスが必要であり、実際に渡邊も一部プロジェクトに入っています。

また、TI部のもうひとつのテーマは、AIコンサルができる人材の育成です。実際にすでにTI部にはDXソリューション本部のコンサルタントが一部異動しているのですが、コンサルティング部門とTI部をコンサルタントが行き来することで、テクノロジーリテラシーは向上しますし、コンサルタント視点でどうAI活用していくかという発想が生まれるなど、相互作用が生まれていきます。

つまり、ただの間接部門ではなく、役務提供で売上を生み出すということ、さらにより高い価値を提供できる人材を育成することの2つの側面から直接的、間接的に事業成長に寄与するプロフィットセンターをTI部は目指しています。

また、こうした100名規模のコンサルティングチームにTI部門のような組織があるというのは、他ファームではなかなか見られません。しかし、先ほどの2営業日でデモを用意したエピソードもそうですが、TI部があることでFLUXの価値提供スピードは確実に向上していくと考えています。

渡邊:私自身、前職でもR&Dとガバナンスとセキュリティという特殊な組織を持っていたので、R&D要素が強いこの部署で働けるのは非常に楽しく思いますし、実際にお客さま支援に役立ち、売上もつくっていくプロフィットセンターにしていきたいと考えています。

TI部によって価値提供の幅を広げていくことで、FLUX全体の事業成長に貢献したい

―― 今後、どういったユースケースをつくっていきたいと考えていますか?

渡邊:お客さま先で活用できるAIソリューションというのは限られているのが実情です。やはり、AIを活用していくためには、セキュリティやガバナンスが重要で、いかにお客さまの機密情報を外部に漏らさないかをケアしなければいけません。

便利だけどリスクがあるという状態ではなく、エンタープライズ企業でも安心して活用できるAI環境構築をまずは進めていきたいと考えています。

松岡:実際にお声がけいただく案件は高度なものが多く、たとえばオンプレ環境で使えるLLMを試したいというお客様もいらっしゃいます。そこでまずは我々がクライアントゼロで検証して、実現性がある環境を構築することでお客様に提案できるケースをいろいろと増やしていきたいと考えています。

―― 渡邊さんは入社してまだ2ヶ月ですが、FLUXの中にTI部があることの面白さはどういった点に感じられていますか?

渡邊:お客さまに何かを提案する前に、社内でまず試せるデモ環境をつくれるということがTI部の価値だと思いますし、ユニークで面白い部門だと感じています。特に入社して驚いたことでもあるのですが、FLUXでは「こんなことをやりたい」と考える前に、もうすでにその状態になっているということが日常茶飯事で、そうしたスピード感がFLUXの特徴です。

実際にTI部の組織の型も、入社してほぼ2週間で決まったのですが、2週間で組織をつくるというのは私のキャリアの中でも初めての経験でした。そうしたスピード感の背景にあるのは、もともとFLUXが自分たちで事業を立ち上げてスタートした会社だというのが根底にあるのだと感じています。そのため、常にどう事業を成長させるか、いかに事業推進を早くするかというマインドが根付いている環境。

だからこそ、みなコラボレーティブであるため、TI部の価値を発揮しやすい環境だと思いますし、どうTI部の価値を最大化させていくか非常にワクワクしています。

―― 最後に、あらためて今後の展望をお聞かせ下さい。

渡邊:当然人的リソースは増やしていきたいのですが、現状はまだコストセンターとなっているため、まずはしっかりと利益に貢献できる型をつくっていきたいと考えています。

また、コンサルタントの提案の幅やスピード感、質を高めていけるよう、社内外でいつでも活用できるデモ環境を提供していき、DXソリューション本部のみならず、FLUX全体の事業成長に貢献できるよう、成果を出していきたいと考えています。

松岡:TI部は開発部ではなく、名前の通りテクノロジーインテグレーションを行っていく部門です。いろいろな機能を持った、世の中には事例がないような組織体制をいまつくっている段階のため、もちろん難しいこともあります。

だからこそ、自分たちでどうあるべきかを考えて行動し続けること。またFLUXでは、バリューのひとつとして “Leverage the Team” と掲げていますが、TI部はコンサルテーションの幅を広げる部門であるからこそ、TI部と他部署が連携して、お客さまへの価値提供の幅を広げていきたいと思っています。

おすすめの採用ポジションはこちら

FLUXの全ての採用情報はこちら

いいなと思ったら応援しよう!