第2章①|書き続けていたら、少しだけ状況が変わってきました
前回の記事で「最終話」として一度区切ったあとも、もちろん生活はそのまま続いていました。
あの時は、体調のこともあって外に出て働くという選択は現実的ではありませんでした。人と関わることや、決まった時間に動くこと自体が負担になっていたからです。
そんな状況でも続けていたのが、ライティングの仕事でした。自分のペースでできること、体調に合わせて調整できること、なにより楽しくなった。それが一番大きな理由です。
でも、正直に言えば、それだけで生活が安定するわけではありません。収入は大きくありませんし、波もあります。それでも続けていたのは、完全に止めてしまうとゼロになるという恐怖感があったからです。
やっていたことは、特別なことではありませんでした。決まった時間にパソコンを開く。少しでもいいから書く。できる日は進めて、できない日は無理をしない。ただそれを繰り返していただけです。
それでも、続けていく中で少しずつ変化が出てきました。
まず、生活のリズムが整ってきました。起きる時間、作業する時間、休む時間。その流れが少しずつ安定してきて、「今日は何もできなかった」という日が減っていきました。
以前は、体調に振り回されて一日が終わることも多かったのですが、少しでも何かができる日が増えてきたことで、感覚が変わってきました。
自分が「止まっていない」という感覚です。
この感覚は思っていた以上に影響が大きくて、完全に何もできない状態から抜け出せたことが、自分の中では一つの変化でした。
もう一つの変化は、外に出ることへの抵抗が少しずつ減ってきたことです。
最初は、外に出るだけで疲れていました。人の多い場所に行くことや、誰かと会話すること、それだけでエネルギーを使い切ってしまうような状態でした。
でも、生活のリズムが整ってくると、短時間であれば外に出ても大きく崩れないことが分かってきました。
用事を一つだけ済ませる。近くまで買い物に行く。短時間だけ人と会う。そういう小さなことを重ねていくうちに、「少しなら大丈夫かもしれない」という感覚が出てきました。
ここまで来て、初めて思いました。
外で働くことも、完全に無理ではないのかもしれない、と。
「フルタイム」で働くという発想はありませんでしたが、
短時間であればどうか。その考えが出てきたこと自体が、自分の中では大きな変化でした。
ここまでの流れは、何か特別なことをした結果ではありません。
ただ、少しずつトライアンドエラーを繰り返してみて、
自分の状態が変わってきただけです。
ただ、この変化があったからこそ、次の行動に進むことができました。
次は、実際にどういう形で働き始めたのか、その選択について書きます。
