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軍師の流儀 第152話 返す目

名が分からぬことと、いなかったことは違う。

片桐且元は、目録の末尾に「水主一人 名知れず」と書き加える。
その一行を見た島左近は、信流の器が運んだものの正体を読み始めた。

茶器か。富か。道か。
それとも、天下からこぼれ落ちる者を受け止める器なのか。

名の届かぬ一人を残すことが、疑いで詰まり始めた天下に、もう一度道を通す。
静かな目録から、豊臣と博多、そしてこれからの流れを見つめる一話。

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