【人生設計】年を取るとおおらかになるのは単に脳機能が衰えたから?
年を取ると、人はおおらかになる。
よくそう言われる。
若い頃は怒りっぽかった人が、
年齢を重ねると
少し丸くなる。
細かいことを気にしなくなる。
他人の失敗にも寛容になる。
「年を取ると人間ができる」
そんな言い方もある。
でも、
ときどきこんな疑問が浮かぶ。
それは本当に
人格が成熟したからなのか。
それとも単に、
脳の機能が衰えているだけなのか。
医学的に見ると、
年齢とともに脳の働きが変わるのは事実だ。
記憶力は落ちる。
反応も遅くなる。
細かい情報を処理する力も弱くなる。
つまり、
若い頃より
いろんなことに気づきにくくなる。
そう考えると、
「おおらかになる」というのも
少し違う見方ができる。
細かいことが
見えなくなっているだけ。
気づく力が弱くなっているから、
怒るきっかけも減る。
ある意味では
鈍くなっている。
そんな可能性もある。
でも、
それだけでは説明できない部分もある。
長く生きていると、
いろんな経験をする。
成功も失敗もある。
人間関係で苦労もする。
理不尽なことにも出会う。
そういう経験を
何度も繰り返すうちに、
少しずつ分かってくることがある。
世の中は
思い通りにはならない。
人は
自分の期待通りには動かない。
怒っても
変わらないことが多い。
だったら
いちいち怒るのは
疲れるだけだ。
そういう感覚が
自然に身についてくる。
つまり、
おおらかさには
二つの理由があるのかもしれない。
一つは
脳の変化。
もう一つは
経験の積み重ね。
若い頃は
世界がまだ新しい。
だから、
いろんなことが気になる。
細かいことも
目につく。
理不尽にも
強く反応する。
でも年を重ねると、
その多くを
すでに経験している。
「ああ、またこのパターンか」
そう思えるようになる。
驚きが減る。
怒りも減る。
それは
鈍くなったというより、
慣れに近いのかもしれない。
僕自身も、
昔よりは怒らなくなった。
若い頃なら
腹を立てていたことでも、
「まあいいか」と思うことが増えた。
それが
成長なのか、
衰えなのか。
正直、
よく分からない。
でも一つ言えるのは、
少しおおらかになった方が
生きるのは楽だということだ。
理由が何であれ、
人が少し丸くなるのは
悪いことではない気がする。
