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【疑問】年を取ると、“許せない人”が増える理由

若い頃は、
そこまで気にならなかったことが、
年を取ると妙に引っかかるようになる。

言い方が雑な人。
平気で失礼なことを言う人。
責任を取らない人。
人を利用する人。
感じはいいのに中身が薄い人。

昔なら
「まあ、いろんな人がいるよね」
で流せたのに、
年齢を重ねるほど、
“許せない人”が増えていく。

これって、
ただ性格が悪くなったとか、
頑固になったという話だけではないと思う。

もっと大きいのは、
人を見る精度が上がってしまうことだ。

若い頃は、
まだわからない。

感じのよさに騙されるし、
勢いに飲まれるし、
「この人すごいのかも」と思ってしまう。

でも長く生きると、
だんだん見えてくる。

この人は責任を取らない。
この人は弱い相手にだけ強い。
この人は都合が悪くなると逃げる。
この人は結局、自分しか守らない。

こういうことが、
表情や態度や言葉の端々から、
わかるようになってくる。

つまり、
許せない人が増えたというより、
見抜ける人が増えたんだと思う。

もうひとつある。

年を取ると、
残り時間を意識し始める。

若い頃は、
多少遠回りしてもいい。
多少嫌な人に付き合っても、
まあ経験かなと思える。

でも、
年齢を重ねると違う。

「こんな人に、自分の時間を使いたくない」
という感覚が強くなる。

これがかなり大きい。

時間って、
若い頃は無限にあるように感じる。

でもある年齢を過ぎると、
急に現実になる。

だからこそ、
雑な人間、
信用できない人間、
空気を悪くする人間への耐性が落ちる。

これは自然だと思う。

しかも、
年を取ると、
自分もそれなりに傷を負ってきている。

理不尽な目にも遭う。
利用もされる。
裏切られる。
無駄な我慢もしてきている。

その積み重ねがあるから、
昔なら流せたものが、
もう流せなくなる。

これは、
心が狭くなったというより、
「もう同じ傷を増やしたくない」
という防御反応なんだと思う。

ただ、
ここで気をつけないといけないこともある。

許せない人が増えすぎると、
今度は自分の世界が狭くなる。

全部に腹が立つ。
全部が嫌になる。
誰にも期待しなくなる。

ここまで行くと、
自分のほうが濁ってしまう。

だから必要なのは、
誰でも許すことじゃない。

ちゃんと見抜いた上で、近づかないこと。

これで十分なんだと思う。

年を取ると、
許せない人が増える。

でもそれは、
人間に絶望したからじゃない。

むしろ逆で、
「自分の時間と心を、もう雑に扱わせない」
という感覚が強くなったからだと思う。

それはある意味、
人生の後半に必要な、
かなりまともな感覚なのかもしれない。

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