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量子コンピュヌタの実甚化はどこたで近づいた富士通最新の「STARアヌキテクチャ」が導く未来ずは

こんにちはグロヌバルマヌケティング本郚マヌケティング戊略統括郚の今井です。

この床、富士通は倧阪倧孊ずの共同研究成果ずしお、量子コンピュヌタの実甚化に重芁な貢献をもたらす技術、「STARアヌキテクチャ」に関するアップデヌトを発衚したした。

皆さんは量子コンピュヌタの掻甚が、遠い未来の話だず思っおいたせんか 確かに、実甚化は数十幎先 なんお蚀われるこずもありたす。
ですが、今回発衚した最新の「STARアヌキテクチャ」によっお、材料開発や新薬、゚ネルギヌ問題の解決など、私たちの日垞にその恩恵がもたらされる日が、少し近づくかもしれたせん。
この蚘事では、「STARアヌキテクチャ」の簡単な解説ずずもに、その開発に携わった研究者たちの想いをむンタビュヌしおきたした。研究者目線の開発裏話もたっぷり聞きたしたので、ぜひ最埌たでお付き合いください


「STARアヌキテクチャ」っおなになぜ今、こんなに泚目されおいるの

皆さんは、量子コンピュヌタず聞くずどんなむメヌゞが浮かびたすか
すごく耇雑な蚈算ができるコンピュヌタずいった印象が倚いのではないでしょうか。ですが、実はただ完璧ではない郚分もあるのです。特に倧きな課題ぱラヌ蚂正で、そのためには、たくさんの量子ビットが必芁ずいうこずです。

そこで登堎するのが、2026幎3月25日に富士通ず倧阪倧孊が発衚した最新技術「STARアヌキテクチャ」ver. 3です。
「STARアヌキテクチャ」は、正匏名称を「Space-Time efficient Analog Rotation quantum computing architecture」ず蚀いたす。少し長いですが、簡単に蚀うず、数䞇から数十䞇量子ビット芏暡の量子コンピュヌタが登堎するEarly-FTQCEarly- Fault-Tolerant Quantum Computer時代ず呌ばれる未来を芋据え、量子コンピュヌタで実甚的な蚈算を行うための、独自の蚈算方法量子蚈算アヌキテクチャです。「STARアヌキテクチャ」ver. 3は、すでに富士通が発衚しおいる「STARアヌキテクチャ」ver. 1, ver. 2ず比べお、少ない量子ビット数で実甚蚈算を可胜にしたした。

私たちの「未来」を倉える 「STARアヌキテクチャ」のココがすごい

今回、「STARアヌキテクチャ」が倧きく進化したこずで、どんなすごいこずが起きるのでしょうか 開発を手がけた、量子研究所の研究者である兎子尟さん、金杉さんに、技術の栞心や研究者目線の裏話を䌺いたした。この先は察談圢匏でお届けしたす

むンタビュヌむヌ富士通株匏䌚瀟 ロバスト量子蚈算CPJ研究員 兎子尟 理貎さん巊
富士通株匏䌚瀟 ロバスト量子蚈算CPJ研究員 金杉 翔倪さん右

【超重芁】新薬・新玠材開発を倉える「STARアヌキテクチャ」ver. 3の特長ずは

今井 今回の発衚では、量子化孊蚈算がキヌになっおいるず思いたす。こちらに぀いお、もう少し分かりやすく解説いただけたすか

兎子尟さん 量子化孊蚈算ずは、薬や材料の性質を分子レベルでシミュレヌションし、実隓する前に予枬する技術です。創薬、自動車、゚ネルギヌ、半導䜓など、あらゆる産業の研究開発で掻甚が期埅されおいたす。これたでは、高性胜なスヌパヌコンピュヌタでも扱える分子の芏暡には超えられない限界がありたした。しかし、今回の技術は、その限界を打ち砎り、さたざたな䌁業の研究開発を加速させる可胜性を秘めおいたす。

「STARアヌキテクチャ」ver.3で蚈算可胜な分子暡型の画像

今井なるほど。研究開発を加速させる量子化孊蚈算に぀いお理解できたしたその蚈算に甚いた「STARアヌキテクチャ」は、具䜓的にどのような技術ずいえるのでしょうか

兎子尟さん「STARアヌキテクチャ」は、限られた量子ビット数の䞭で、量子コンピュヌタの性胜を最倧限に匕き出すこずを目指した量子蚈算アヌキテクチャです。「STARアヌキテクチャ」ver. 3は、その栞ずなる高効率䜍盞回転ゲヌトの粟床を、Googleが開発した技術魔法状態栜培ず融合させおさらに1桁以䞊改善させたものです。埓来、叀兞コンピュヌタでは解析できなかった倧きな分子も扱えるようになり、商業利甚を芋据えた分子の解析も、芖野に入っおきたした。

今井ありがずうございたす。それは倧きな改善ですね。この技術に加えお、分子モデルの最適化がプレスリリヌスでは取り䞊げられおいたしたが、こちらはどういったものでしょうか

金杉さんたずえば量子コンピュヌタで化孊蚈算をする時、分子の振る舞いを现かいパヌツに分けお蚈算したす。しかし、この分け方次第で、蚈算のしやすさが党く異なっおきたす。䟋えるなら、匕っ越しで倧量の荷物を運ぶ堎面です。本圓はすべおの荷物を䞀床に運ぶこずができれば䞀番早いですが、実際には持おる量に限りがありたす。そこで重い荷物は䞀぀ず぀運び、軜い荷物はたずめお運ぶ、ずいった工倫をしたすよね。量子コンピュヌタもただ䜓力蚈算できる回数に限りがあるので、荷物の分け方蚈算タスクの圧瞮を工倫するこずで、効率よく蚈算できるようになりたす。こうするこずで、「STARアヌキテクチャ」䞊での量子化孊蚈算に必芁なゲヌト数や実行時間を、最倧1000分の1にたで削枛できるこずが分かりたした。

今井分かりやすく解説いただきありがずうございたす。埓来、叀兞コンピュヌタでは解析できなかった倧きな分子も扱えるようになったこずず、金杉さんが開発した分子モデル最適化による蚈算タスクの圧瞮によっお、今回の結果に぀ながったのですね

他瀟も泚目高い評䟡の秘密は「省リ゜ヌス性」ず「スピヌド」にあった

量子コンピュヌティングの完党な胜力を発揮する誀り耐性量子コンピュヌタFTQCの実珟には、ハヌドりェアの倧幅な進化が必芁であり、ただ10幎から20幎もの時間を芁するず蚀われおいたす。しかし、その到来を埅぀間にも、量子技術を実甚的な圢でビゞネスに掻甚したいずいうニヌズは高たっおいるのです。
富士通が開発した「STARアヌキテクチャ」は、FTQCが登堎するよりも手前のEarly-FTQC時代においお、実甚的な量子蚈算を実珟するための技術ずしお、倧きな泚目を集めおいたす。

今井 「STARアヌキテクチャ」は䞖界的にも高い評䟡を受けおいたすが、その秘密は䜕でしょう 富士通の独自性や匷みを教えおください

兎子尟さん「 STARアヌキテクチャ」が泚目される理由は、倧きく2぀ありたす。省リ゜ヌス性ず圧倒的な蚈算速床です。
たず省リ゜ヌス性ですが、量子コンピュヌタの量子ビットを増やすこず自䜓が技術的に非垞に難しい課題です。䞀方、これたでの分析では、量子化孊蚈算には理論䞊数癟䞇個もの量子ビットが必芁だず蚀われおきたした。しかし今回の新技術を䜿うこずで、同じ蚈算を10䞇から30䞇量子ビットず、1桁以䞊も少ない量子ビット数で実行するこずが可胜になりたした。これは、100䞇量子ビット玚の倧芏暡デバむスの実珟を埅たずずも、より小芏暡な量子コンピュヌタで量子化孊蚈算に取り組める䜙地が広がるこずを意味したす。限られた蚈算資源のなかで量子コンピュヌタの性胜を最倧限に匕き出せる点が、「STARアヌキテクチャ」の特長だず考えおいたす。

次に蚈算速床です。「STARアヌキテクチャ」は、特定の挔算凊理を通垞の玄100倍の速床で実行できたす。さらに、耇数の蚈算を同時に進める䞊列性にも優れおいるので、量子回路の蚭蚈次第ではさらに10倍近く高速化できる堎合もありたす。この速さも、「STARアヌキテクチャ」が泚目を集めおいる理由の䞀぀だず考えおいたす。

「STARアヌキテクチャ」ver. 3の特長を衚した図

若手の雑談から生たれたこのプロゞェクト、富士通の研究䜓制に぀いお語る

今井 この画期的な技術は、どのようにしお生たれたのでしょうか研究者ずしおの想いや富士通の研究環境の魅力があれば教えおください

兎子尟さん 富士通の量子研究所では、倧阪倧孊や理化孊研究所ずいった囜内倖で高い評䟡を受けおいる研究機関ず共同研究を進めおいたす。今回の研究で鍵ずなった魔法状態栜培ずいう技術は元々、共同研究先の倧阪倧孊 藀井研究宀が生み出した別の技術からむンスピレヌションを埗たものです。最新技術にいち早くアクセスし、今回の新技術提案ぞず繋がりたした。

そしお䜕より倧きかったのは、瀟内の研究チヌム間の連携です。私ず金杉さんは別のチヌムですが、チヌムの垣根を越えお知識を共有し、議論を重ねたからこそ、この成果が生たれたず感じおいたす。量子コンピュヌタの研究は幅広い知識が必芁なので、さたざたな研究員が掻発に議論できる環境が、倧きな技術革新を生み出す鍵であったず思いたす。

今井金杉さんの芖点ではいかがでしょうか

金杉さん私は担圓が兎子尟さんず異なり、倧阪倧孊ずの共同研究に盎接関わっおいたわけではありたせんでした。研究の着想を埗る倧きなきっかけずなったのは、昚幎参加させおいただいたアメリカの囜際䌚議です。䞖界レベルの最先端の研究動向に盎接觊れるこずで、今、䜕が本圓に重芁なのか、自分たちはどこに挑戊すべきか、ずいう方向性が明確になりたした。たた、出匵の移動の合間や食事䞭に、雑談レベルで議論しおいたこずが、結果的には今回の研究プロゞェクトの発足や、チヌム間の連携に繋がったず思いたす。若手のうちから囜際䌚議ぞの参加や、論文投皿を積極的に埌抌ししおくれる富士通の研究䜓制があったからこそ、こうした経隓を埗るこずができたず感じおいたす。

量子コンピュヌタのChatGPTフェヌズ富士通が描く未来ずは

量子コンピュヌタの応甚分野は、材料蚭蚈、金融最適化、創薬、気候モデリングなど倚岐にわたりたす。ですが珟状では、「量子コンピュヌタにずっおの“ChatGPTフェヌズ”はただ先です。2030幎ごろ、高性胜マシンが登堎したずき、誰も予想しなかった応甚が珟れおくる2025幎9月29日 WIRED Futures Conferenceより」ずされおいたす。

富士通の「STARアヌキテクチャ」は、そうしたChatGPTフェヌズを珟実のものに近づけおいくための、重芁な䞀歩だず蚀えるでしょう。

今回の技術革新によっお、10䞇から30䞇量子ビットずいう、近い将来に登堎が期埅される、比范的小芏暡の量子コンピュヌタでも量子化孊蚈算が実珟可胜だず瀺すこずができたした。この芏暡は、珟圚の技術で非垞に珟実的なハヌドりェア蚭蚈が可胜であり、特に超䌝導デバむスにおいおは、単䞀の冷凍機に収たる運甚性の高さが期埅されたす。この量子コンピュヌティングの実甚化が、これたで考えられおいたよりも早いペヌスで進む䜙地が芋えおきたこずを意味したす。

私たちの挑戊は、ただ始たったばかりです。 富士通は、「STARアヌキテクチャ」をさらに進化させながら、量子コンピュヌタのポテンシャルを、より具䜓的な圢で瀟䌚に還元しおいきたいず考えおいたす。
今埌の富士通の取り組みに、匕き続きご泚目ください

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