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売ろうとしない方が売れる。医師モデルに学ぶ5つの対話ステップ

ビジネスの現場で、提案やセールスに苦しむ人は本当に多い。

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「どう伝えたら買ってもらえるだろうか」
「どんな言葉で押せば相手が首を縦に振るだろうか」

そんなふうに、「売り方」や「押し方」ばかりを考えてしまっていないだろうか。

(実は、私も昔はそうやって空回りした経験が何度もある…笑)

でも、最近あらためて確信していることがある。

本当に成果を出し続けている人や、顧客と深い信頼関係を築いているプロは、一切「売ろう」としていない。

彼らがやっているのは、セールスではなく「診療」なのだ。

わかりやすい例が「医師と患者」の関係だ。

病院に行ったときのことを思い出してほしい。

優秀な医者は、診察室に入ってきた患者に向かって、開口一番「この新薬、すごく効くので買っていきませんか?」なんて売り込みは絶対にしない。

まず何をするか。

「今日はどうされましたか?」と優しく話を聴く(ラポールと問診)。
患者の表情を見ながら、どこが痛いのか、いつから辛いのか、そして「本当はどうなりたいのか」をじっくり問いかけていく。

対話のステップを分解すると、見事なまでに5つの段階になっている。

1. ラポール:最初の対話で相手の現状や過去の努力を全承認し、安心感をつくる。
2. 問診:現状・理想の状態・そして「理想が叶った先にある感情」まで聴き切る。
3. 診察:本人が気づいていない「思い込み」と「現実のズレ」を可視化する。
4. 診断:表面的な悩みではなく、真のボトルネック(根っこにある問題)をズバリ指摘する。
5. 処方:「これなら自分にもできそう」という安心感とともに解決策を提示する。

売り込みに苦しむ人の多くは、「問診」を飛ばして、いきなり「処方(商品の説明)」を始めてしまっているのだ。

相手の「理想の先にある感情」を聴き切る前に、自分の提案を押し付けてしまう。

だから相手は身構え、「考えさせてください」と去っていく。

逆に、問診と診察を徹底的に丁寧に行うと、どうなるか。

診断を終えた時点で、相手からこう言われるようになる。

「森本さん、それ、どうやったら解決できますか?」
「ぜひ次の相談に乗ってください」

売るのではなく、診る。

説得するのではなく、相手の本当の声を聴く。

この「医師モデル」のステップに切り替えるだけで、顧客との関係性は「売り手と買い手」から「共創のパートナー」へと劇的に変化する。

あなたは今日、目の前の人の話を、どこまで深く聴けただろうか。

ではまた。 森本。

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