20歳、私はスナックのママになった。
18歳で車の免許を取った。
初めて乗った車は、
ダイハツ・ミラ。
懐かしい。笑
車を手に入れたことで、
私の夜遊びはさらに加速した。
いや、
夜遊びはその前からしてたんだけど。笑
車があると、
どこへでも行ける。
毎日毎日、夜遊び。
もうスナックで働いている時間さえ、
「もったいないな」
と思うようになってきた。
遊びたい。
とにかく遊びたい。
そんな感じで、
働いてたスナックを辞めた。
18、19歳の2年間は、
色んな飲み屋で働いたり、
ぶらぶらしたり、
とりあえず遊んでばっかり。
今考えても、
18、19歳が人生で一番楽しかった。
そんな私が20歳になった頃。
父親から、
「地元でスナックを自分でしてみないか」
と提案された。
可愛い娘を目の届くところに置いておきたかったのかな?笑
……え?
私が?
スナックのママ?
当時の私は、
何も考えていなかった。
「別にいいよー」
くらい。
今思えば、
恐ろしい。
20歳でスナックのママ。
今の私だったら、
絶対やってない。
「いやいや、無理でしょ」
ってなる。
でも、20歳の私は違った。
何も考えていなかったから、
できたんだと思う。
父親は大工の棟梁だった。
最初のお店は居抜きだったから、
大掛かりな改装をしたわけではない。
必要なところを父親が手直ししてくれて、
私はそこでスナックのママを始めた。
そして、お店を始めて5年くらい経った頃。
また父親が言い出した。
「土地を買って、
新しく店を作って移転しよう」
と。笑
銀行から融資を受けて、
父親が返済していく。
私はその店を借りる形で、
父親に家賃を払っていた。
しかも、少し多めに取られてた。笑
そして新しいお店は、
外側だけはできていたけど、
中には何もなかった。
そこから父親が一から作った。
カウンターを作って、
キープ棚を作って、
何もなかったところから、
少しずつお店になっていった。
大工の棟梁だった父親だからこそ、
できたこと。
そして私は、
そこでまたスナックのママを続けた。
自分のお城?居場所ができた。
今振り返ると、
20歳でスナックのママって、
やっぱりすごい。
経営のことなんて何も知らない。
先のことなんて考えていない。
ただ、
「やってみよう」
それだけだった。
でも、
若いってすごい。
何も考えていないからこそ、
飛び込めることもある。
そして私は、
20歳から15年近く、
スナックのママを続けた。
47歳になった今の私なら、
絶対にあの頃と同じことはできない。
でも、あの頃の私だったからできた。
人生って、
そのときは何も分からない。
何十年も経ってから振り返って、
「私、よくやったな」
って自分を褒めてやりたい。笑
私にとって、
20歳からの15年近くは、
まさにそんな時間だった。
