見出し画像

日本バスケ協会のバスケゴール設置計画は頓挫。ドジャースは地域に68ヶ所 野球場を作った。その差は?

Bリーグ 仙台89ERSが地域で取り組んでいるバスケットゴール設置プロジェクトをご存知ですか。(上の写真)

仙台のNINERS HOOP

仙台89ERSは、自治体や地域企業、地域団体と連携して「バスケットゴール設置プロジェクト」をNINERS HOOPの一環として進めています。これは誰もがアクセスできる場所に、バスケットゴールを設置し、地域でバスケに触れられる機会を増やす取り組みです。年2ヶ所の設置を目標に活動中です。バスケに関心ある人口を増やさないとね。

ふれあい公園 仙台86ERSのHPより

仙台89ERS バスケットゴール設置場所は現在4ヶ所

  1. 宮城県仙台市泉区  2025年7月12日
    将監ふれあい公園(バスケットゴール)仙台市内での第1号ゴールとして完成。住宅街の公園内です。

  2. 宮城県利府町 2024年4月1日
    利府町 ぺあくる 3x3バスケットコート 利府町内の中央児童センター広場(一体名称「ぺあくる」)

  3. 宮城県亘理町 贈呈式2024年11月23日
    鳥の海公園 3×3バスケットコート

  4. 宮城県南三陸町 完成セレモニー2024年9月28日   
    ベイサイドアリーナ前 3x3バスケットコート

ぺあくる中央児童センター HPより

横浜BC B.HOPE Goal Project

横浜ビー・コルセアーズも、コートを離れ、地域に根ざした活動を展開しています。Bリーグが展開するプログラムと連携し、「B.HOPE Goal Project ~目標で広がる地域の未来~」を活動中です。横浜市内の京急黄金町駅の高架下に2025年に1基設置。

その他のクラブ 15ヶ所

秋田ノーザンハピネッツ 
大仙市協和市民センター(和ピア)・協和公民館
福島ファイヤーボンズ
sauna&spa green 須賀川
日和田ショッピングモールフェスタ
千葉ジェッツ
八千代台近隣公園
柏市高田緑地
富山グラウジーズ
富山城址公園芝生広場西側
旧NHK 富山放送会館跡地
シーホース三河
狩野公園グラウンド
安城市総合運動公園
滋賀レイクス
社会福祉法人誠光福祉会 えんゆうの里(一般開放エリア)
大阪エベッサ
吹田市立青少年クリエイティブセンター
堺市浜寺公園
島根スサノオマジック
松江市 花冠の里 と ひがし香南台南緑地
ライジングゼファー福岡
志免町総合福祉施設シーメイト多目的広場

作って終わりでは無く、上手く利用されているかどうか、そこが大切です。是非とも、皆様も行かれて。

松江市 HPより

Bリーグの B.Hope

Bリーグ全体としても、地域とのつながり・普及活動の一環として B.Hope(ビー・ホープ)という共通プロジェクト を行っています。これは各クラブが地元の方々とスポーツ文化や交流を広める活動で、バスケゴール設置B.HOPE GOALもその一つとして位置づけられています。
B.HOPEは 、クラブ・選手・ファン・地域・パートナー企業の方々を巻き込んで、共にSDGsの実現を目指したアクションを推進していきますとのことです。


2016年 JBAのバスケゴール100ヶ所増設プロジェクト

日本バスケットボール協会JBA(当時 川淵会長)は、2016年に今後の日本バスケットボール界の発展を期し、中長期計画としてJBS2016(Japan Basketball Standard 2016)を策定しました。そのJBS2016 計画における目標の一つとして、JBA創設100周年にあたる2030年までに、日本全国100ヵ所にバスケットゴールを新たに設置することを掲げていました。
2018年 (当時 三屋裕子会長)には「バスケットゴール増設プロジェクト」 を再び掲げ、2030年に全国100カ所への設置を目標に活動していました。しかし、その後の進捗は、現在まで確認出来ません。年次報告書にも記載無し。当初計画では、2020年までに目標全国10ヶ所設置。2030年100周年に100ヶ所の予定でした。
JBS自体が2021年(当時 三屋裕子会長)にJBS2021 計画に改定された。2025年6月にもJBS2025 計画に変更されており、「進捗評価=数値目標で管理公表する仕組み」にはなっていない。内容は責任を追求されない表現の記載ばかりになりました。
JBAのバスケゴール増設は、頓挫した。残念。

この取り組みは、NFLのプレイ60プログラム、NBAのCaresプログラムなど、アメリカのスポーツ界で見られる同様の取り組みを彷彿させましたが。。

なぜ、JBAは失敗したのか

野球場やサッカー場を作るハードルの高さからすると、バスケゴール設置は大変容易に思える。スタジアム建設と比べれば、バスケゴール設置は圧倒的に小規模・低コストです。
しかし、JBAは2016年の計画開始以来、バスケゴールを作れなかった。
原因の一つは、設置そのものではなく、恐らくその後の「責任」問題でした。
バスケゴール設置に必ず発生する責任とは
・誰が管理するのか(自治体?JBA?地方協会?地元愛好団体?)
・事故が起きたら誰が責任を負うのか
・老朽化・破損時の修繕費は誰が出すのか
・騒音・近隣トラブルへの対応は誰がするのか

前列のない面倒な仕事

経験の無い自治体などにとっては、
「安く置けるが、長く管理責任を背負う設備」になってしまった。これはサッカー場・野球場と違い、日本では、正式施設として予算化・条例化されていない中途半端な設備・遊具となる。たぶん、この問題解決方法を、JBAは誰も追わない無責任な組織でした。本気の当事者がいない。例えば、JBAが一括バスケゴール保険に入る策があるけど。

目標管理

JBS2016では明確な数値目標を掲げましたが、事業経験不足のJBA自身が「本気でプロジェクトを行う設置主体」ではなかった。
JBA:理念・目標を掲げる
設置実務:自治体・企業・地域団体まかせ、都道府県バスケ協会まかせ
進捗管理:なし
KPI評価:なし
年次報告:なし
杜撰な「真剣に追う人がいない目標」だった。透明性も無し。
これが最大の失敗理由でしょう。プロジェクト管理がデタラメでした。

ゴールが消える

途中から「数値目標」自体が、協会の組織的リスクになった。そこで2021年のJBS2021以降、JBAは明らかにJBSの内容を変えています。
・「100か所」という具体的表現が消える
・定量KPIより「方向性・体制・持続性」を強調する内容へ
・全体的に実行結果を問われにくい表現へ移行

これは偶然ではなく、達成状況を説明できない数値目標は、協会幹部にとってリスク 。だから、未達が可視化されるより、言及しない方が安全という判断が働いた可能性が極めて高いです。
よって「失敗」と公式には言わないが、事実上フェードアウトした場作り政策と見るのが現実的です。まさしく、ゴールが消えた。

JBA主導による全国一律モデルは失敗したが、たまたま最近、危機感を持ったクラブ社長主導による場作りモデルに移行し、成功し始めた。全国で約20ヶ所完成。活用しましょう。

バスケットボールゴール増設は、
「簡単だから進む施策」ではなく、「誰が最後まで責任を持つかを決めないと進まない施策」だった。そして、JBA理事会はいつまでも責任主体にならず、数値目標を追う仕組みPDCAも作らず、結局、未達を説明しない方向へ舵を切ったと思われます。
バスケで日本を元気にする前に、自分たちが、覚悟と責任感を持った元気な社会人・本気の当事者になる必要がありそうです。

千葉ジェッツHPより
流石ジェッツ・オリジナル

ドジャースは地域に68ヶ所野球場 75周年に75ヶ所

MLBロサンゼルス ・ドジャースは、地域に68ヶ所、野球場を作ったそうです。それが野球を広く地域に普及させ、ファンとドジャース・ブランドを作ったとドジャース球団社長。
Dodgers Dreamfieldsは、LAドジャース財団(ピーター・オマリー元会長設立)が主導するコミュニティ支援プロジェクトのひとつで、地域の野球&ソフトボール場を建設・再整備する取り組みです。
2003年から実施されているプロジェクトで、「野球とソフトボールのプレー機会を増やす」だけでなく、安全で集えるコミュニティ空間づくりとして、利便性の高い場所に、設置されています。22年間で68ヶ所の Dreamfields を、企業や自治体と共に建設・改修してきました。
財団による投資は 2,000 万ドル以上、160 万人以上の青少年と家族が利用しています。
ドジャースLA移転 75 周年の2033 年までに75ヶ所完成 を目標としています。財団の進捗管理も素晴らしい。JBAとは違いますね。
野球・ソフトボールの「遊び場」だけでなく、子どもたちが安全に集える場。健康に身体を動かせる場。コミュニティとして輪が広がるという空間づくりを目的にしています。場作りを実践して、野球でLAを元気にする!
 指導者による青少年向けYouth Baseball/Softball プログラムが無料で実施されているそうです。地元の若者たちは無料のスポーツクリニックに参加し、投球練習や運動を行い、チームプレーの大切さを学びます。

起工式 財団HPより

まさしく、野球でLAを元気にした!そして、ワールドシリーズ2連覇達成。超元気にした!

結語 当たり前の米国 日本の成功例は

アメリカ全体では「5、6万基レベル」のバスケットボールゴールが存在すると推測されています。圧倒的なインフラの差が日米にあリました。
これは日本とは異なり、公園・学校・自治体・州がバスケットゴールを当たり前のインフラとして扱っている結果です。

そもそものバスケのベース・土台が違い過ぎましたね。日本はアクションが大変遅れていました。2025年9月に就任された新会長の遂行力に期待しましょう。JBS2026?

レアな日本でも、100ヶ所設置へ!
2023年12月地方自治体 神戸市は、「神戸ストークス」の西宮からの本拠地移転にあわせ、市のバスケットボールの振興を図るため、 バスケットゴールがある公園を2026年までに約50から100に倍増しますと発表した。
完成の際には、「神戸ストークス」と連携したイベントの開催や情報発信等により、設置箇所の周知や競技への関心を高めていくことで、利用を促進していきます。とのこと。
3年間で50基。経験豊富な行政サービス(神戸市)が動けばすぐ出来る。JBAは、2021年夏に神戸市役所に、バスケットゴールの作り方を習いに行けば良かった。2021年夏、国の土地払い下げが決定し、取得した神戸市とNTTグループによるGライオンアリーナ建設計画が開始した時に。
夢のアリーナと同じ手法で、バスケゴールもやってしまった。主体にならず、掛け声だけの場作りのJBA。

お読み頂きありがとうございます。
誰も書かないコトを書くをモットーにnoteしています。

新学期が始まります。
子供の頃、書き初めで、今年の抱負・目標を書きなさいと言われた記憶があり。社会に出ると、目標設定より、実は進捗管理がより重要だったと気付かされます。PDCAサイクルとオーナーシップ。

那覇市に二つはありました。
ワールドカップ開催記念ゴール
ご近所 いつも多くの利用者がいます、
アルバルクがスポンサーになればいいのに

本気の当事者とは↓

日本バスケ協会にはこんな大問題があります↓


いいなと思ったら応援しよう!