AIって、うちの会社の情報をどこから拾ってきているんですか?
このシリーズでは、GEO対策ツール「Genview」の商談やご利用者様からいただいた、リアルな質問を厳選してお届けしています。
再春館製薬所で学んだお客様第一の理念と、通販歴20年の経験をGEOの視点に落とし込みながら、お答えしていきます。
先日ご相談いただいたのは、あるBtoB企業(A社)の経営者様でした。A社はもともとカタログ印刷が主力の会社でしたが、2年前にクラウド型のカタログ管理SaaSへ軸足を移しています。ところがChatGPTに「A社は何をしている会社ですか」と聞くと、いまだに「カタログ印刷の会社」と紹介されてしまうそうです。「サイトにはSaaSのページもちゃんと追加してあるのに、なぜ古いままなんでしょうか」というご相談でした。
Q. AIは、企業やブランドの情報をどこから取得していますか?
大きく分けると2つあります。1つは自社サイトの中身、もう1つは、比較サイトやレビュー、業界メディア、SNSといった、自社の外側にある情報です。A社の場合、サイトにはすでにSaaSのページを追加していたので、話を聞きながら、まずはサイトの中身を一緒に確認してみることにしました。
Q. サイトにSaaSのページを追加したのに、なぜ古いままなんですか?
実際にサイトを見せてもらうと、たしかにSaaSの紹介ページはありました。人が見れば、「あ、SaaS事業もやっているんだな」と一応分かる作りにはなっています。
ただ、サイト全体で見ると、印刷事業の実績紹介・導入事例・会社沿革のページ数の方が圧倒的に多く、SaaSの説明は、追加された1ページのみでした。AIは、ページの量や露出の多さも手がかりにして、どちらが「今のA社」を代表する情報かを判断します。人が見れば気づける小さな追加でも、AI側からすると、印刷事業の情報量に埋もれてしまっていたわけです。
Q. 自社サイトを直せば、それで解決しますか?
サイトの中の話が見えてきたところで、もう一つ確認したいことがありました。サイトの外側では、A社はどう語られているのか、という点です。
調べてみると、業界メディアの過去インタビューや、印刷会社の一覧が載った比較サイトに、A社の名前が複数残っていました。一方で、SaaSサービスについて触れている外部の記事は、ほとんど見当たりませんでした。サイトの中身を直しても、外部での発信量がこのままでは、AIから見た情報の比率は、やはり印刷事業に偏ったままになります。
Q. AIによって、見ている場所は違うんですか?
ここまでの話を踏まえて、ChatGPT以外でも聞いてみました。結果は、AIごとにバラバラでした。
Perplexityのように、質問のたびにWeb上の情報を検索するタイプでも、答えは「印刷会社」寄りのままでした。これは、検索の精度が低いからではありません。むしろ精度が高いからこそ、Web上に量として多く存在する「印刷会社」としての情報を、優勢な情報源として拾ってしまうということです。探す力があっても、そもそも探せる新しい情報の絶対量が少なければ、結果は変わりません。一方Claudeのように学習済みの知識に頼る比重が大きいタイプは、学習した時点の情報がベースになるため、そこにSaaS転換の話が十分に反映されていなければ、なおのこと古い説明のままになります。
Q. 結局、何から手をつければいいんですか?
A社のケースでは、サイト内のページ構成を見直すことと、外部への発信を増やすことの、両方が必要でした。どちらか一方だけでは、AIから見た情報の比率はなかなか変わりません。
ただ、手をつける順番は、まずサイト側からにしました。理由は、外部メディアに新しい情報を発信・依頼するにしても、参照してもらう「今のA社」の説明自体が、サイトの中でまだ薄いままだったからです。土台となる説明を厚くしてから、外部への発信を増やしていく、という順番で進めています。
すべての企業が同じ順番になるとは限りません。サイトの中身はすでに十分厚いのに、外部の言及がほとんどない、という会社であれば、比較サイトやレビューへの露出を先に増やした方が早いはずです。まずは、自社が今どちらの状態に近いのかを確認するところから始めるのがおすすめです。
そして、その確認をするための一番最初の一歩は、結局のところ、実際にAIに自社のことを聞いてみることです。A社の今回の気づきも、そこから始まっています。サイトを直したかどうか、外部にどう書かれているかを推測する前に、まず自分でAIに聞いてみる。これが、GEO対策の一番はじめの一歩だと思っています。
弊社のGEO対策ツール「Genview」をご利用いただくと、設定したクエリ(質問文)に対して、各AI(ChatGPT/Geminiなど)での「言及・引用状況・参照URL」を正確に可視化(サイテーション追跡)できます。
「自社の現状を調べてみたい」「何から始めるべきか分からない」という方は、ぜひお気軽に無料相談をご利用ください。貴社のWebサイトがどう評価されているか、個別にご案内いたします。
なお、こうした生成AI時代の最適化は「GEO」のほか「AIO」「LLMO」とも呼ばれますが、いずれも「AIに正しく認識され、選ばれるための取り組み」です。「Genview」はこの領域全体をカバーしています。
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