子どもの話VS海外旅行の話なの?
高校からの友だち三人組でずっと仲良くやってきた。そのうち1人は子どもを持たない選択をした。そのとき私ともう1人は「子どもの話は共通の話題ではないし、この集まりではしないようにしよう」と決めた。
私はもともと「○○についてどう思う?」的な話題が好きなので、子どもの話がなくても一向に困らない。MBTIでいうところのN型的な思考がバリバリにあるので、現実の話より妄想の話、違和感や本質について追求したいタイプ。しかしもう1人の子持ちの友達はゴリゴリのS型。事実や具体を重視するタイプ。その子にとって近況とは子どものことであり、「最近こんなことがあって」の話の中に子どもがでてくるのは自然なことだった。
そこに気づいてからは無理に子どもの話題は排除せず、2人だけの会話が続いてしまったら話題を変えることで調整してきた。これまで三人で楽しく話してきたんだし、これからも子どもの有無で関係を変えたくなかった。その意識をみんな持っていたからこれまで続いてこれたと思う。
しかし、最近ちょっと違う流れを感じてきている。子どもを持たない選択をした友だちが、海外旅行の話をグループラインでよく持ち出してくるのだ。もちろんなにを話しても自由なんだけど、海外旅行の話をして盛り上がれるメンバーはここにはいない。去年はアメリカを横断し、今年は北欧に行くとのこと。子育て界隈ではなかなか耳にしない話題であるので、めずらしくて面白くはあるんだけど、ここで私はもう一人の子持ちの友だちのことが気になってしまう。
彼女はもともと自由な気質の人で、子どもを持つつもりはなかったのだ。夫氏の意向やタイミングが重なり、結果的に子どもを持つことになったが、その後もしばらく子ども優先の生活に葛藤しているのが伝わってきた。
旅行の話、聞くのつらいんじゃないかな…?
でもこちらが子どもの話を遠慮してるから旅行の話を遠慮してくれ、は変な気もする。子どもの話も海外旅行の話も、どちらもただの近況報告なのに、なんか、なーんか、ポーカーの試合のように強い手札を見せ合うような空気になっちゃうのはなんなんだ。
……みんな自分の選択や自分の人生がこれでよかったと思いたいんだよな。きっとそれだけ。自分の幸せを確認したいあまりに、相手への配慮が薄まって、ただの近況報告が無意識のうちに攻撃になってしまっている。
煮詰まった私は子育ての話も旅行の話もぶった斬るクラッシャーとして動くことにした。
三人ともお笑いが好きだという共通点があるので、子どもの話や旅行の話が始まったらM1や最近気になる芸人の話題にすぐ変える。流れは無視する。お笑いの話は平和である。
私も人のことがしょっちゅう羨ましくなる。自分の人生になんの確信もない。しかしその不安が幸せの誇示や攻撃になっちゃうのはもったいないと思うんだよな。どんな立場でも、みんな人生がんばってると思うから、余計なことは言わずにお互い盛り立てていきたい。
だってさ、似た立場の相手としか仲良くできないとしたら、子持ち同士でも共働きか専業主婦かとか、子どもの人数構成とか、同じ要素が増えるほど分かり合えて、違うと仲良くできないことになっちゃうじゃないか。そんなのは寂しすぎる。その人の本質とは全く関係ないと思う。
みんな持ち物は違うけど、べつになにを選んでも尊いのだから仲良くしよう……笑
私の小規模な平和への祈りです。
