松江市の公開情報、議会・お金・計画を同一のフォーマットで可視化してみた
議会、財政、総合計画。三つのレポートを、別の形式で作ってきた。それを、施策という一つの単位の上で重ねてみた記録。
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これまでに作ってきたレポートは三つある。議会の動きを整理したもの、市のお金の流れを整理したもの、総合計画を整理したもの。
八つのテーマは、最初から三つに共通させてあった。同じ目盛りで並べなければ、比べようがないと思っていたからだ。
ただ、入口は三つのままであった。そのため、議会のレポートを読んでいるあいだは、予算や総合計画がどのように関連しているのかが分からなかった。分かれたものを頭の中でつなぐのは、結局のところ読む側の仕事になっていた。
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松江市の総合計画は、五つの基本目標に分かれている。その下に、十八の基本施策が並ぶ。
この十八を形にすれば、三つとも同じ並びに落ちる。議員の質問も、市長が施政方針で掲げた事業も、予算に計上された事業も、どれかの施策に属している。属さないものは、ほとんどない。
枠組みは最初から、同じ目盛りで並べるつもりで組んである。テーマから施策へと形を移すこと自体は、想定していた作業だった。
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一つの施策を開くと、どう並ぶのか。
農林水産業の施策の中に、スマート農業がある。市長の演説では、令和五年度に導入の促進、六年度に促進と定着への支援、七年度に補助の拡充が掲げられている。予算の側には、六年度に事業費が立ち、七年度にその額が増えている。議会の側では、五年度から七年度にかけて、何人もの議員が繰り返し問うている。補助の対象を担い手以外にも広げてほしい、という質問もあった。
同じ施策の上に、言葉と、言葉と、金額が並ぶ。どれが先に出てきたのかは、並びから読める。なぜそうなったのかは、並びからは読めない。
金額については、断っておくことがある。ここに並ぶのは、総合計画の実施計画に載った主な事業の予算だ。人件費や借金の返済を含む、会計ごとの予算とは範囲が違う。施策どうしで総額を比べる、という使い方はしていない。
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作り方の話を、少しだけ書いておく。
計画の進み具合をまとめた資料には、事業ごとに施策の番号がそのまま書かれている。だから予算の側は、その番号を鍵にして機械的に当てはめた。何を言っているのかを読み取る必要が、そもそもない。
議員の質問には、番号が書かれていない。どの施策の話をしているのかは、質した中身から判断するしかない。だから施政方針の事業と質問の突き合わせは、原文をもとに Claude に読み取ってもらっている。
読む必要のあるところと、ないところ。その線は、こちらが引いたものではない。資料の側で、先に引かれていた。
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三つを重ねて見えてくるのは、松江市が実際にどのような事業をしているのか、その詳細までだ。
これまでは、議会や財政という大きな単位でしか見えなかった。今は一つ一つの事業まで下りて、その分野で市が何をしてきたのかを追える。追えるのは、何をしてきたか、までである。
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質問だけを読んでいると、平たい。宣言だけでも、金額だけでも、同じように平たい。
一つの施策を、三つの面から同時に見る。それだけのことだが、平たかったものに厚みが出た。
