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Interview:【インフィニティリーグ2026】上杉隼哉(ブレイブハート郡山)

上杉隼哉選手は、プロ修斗新潟大会を主戦場にして活躍、今回のインフィニティリーグ参戦で東京初登場。アマ修斗の頃から試合は見ていたのですが、どんなキャラクターなのかわからない。首都圏の試合がなかったため、情報も集めにくい。他の選手が揃って「謎の選手」と評していた上杉選手にお話を聞くために郡山に行ってきました。言葉少なめですが、段々、話がつながっていきます。

"2026年は自分の年だと思っていて、格闘技で何かが起きる予感がしていました。自分のパンチが当たれば全員倒れる。自分はダークホースだと思っていますが、優勝して、上に行って、自分はRIZINに出たいです。"

上杉隼哉
(ブレイブハート郡山)
Instagram: https://www.instagram.com/zunya0226/
修斗:https://www.shooto-mma.com/fighters/?id=1807

インフィニティリーグ参戦の経緯

-- 今回のインフィニティリーグ参戦の経緯を教えていただけますか?

…経緯は…自分もよくわかってなくて…。代表に言われたときには、決まっていた、という感じで。

-- ご自身もよくわからない感じだったんですね(笑)。

4月の新潟大会(越後風神祭り)が終わってすぐに、オファーが来て。

-- 本当に、突然、お話が舞い込んできたということなんですね。

一番は、何故自分なのかな?とはなりましたね。

-- そのあたりは、ご自身ではどうお考えですか?

やっぱり、4月5日の試合内容なんですかね?(vs藤木戦)

-- これは私の個人的な印象ですけど、新潟大会で対戦した藤木選手の評価が前提にあって、その藤木選手をバシッとKOしたというのはインパクトがあったと思うんですよね。

うーん、そうですか。

-- あと、これも個人的な思いですけど、ドローにはなりましたが、強い、強いと評判の彬大選手と1ラウンドに記憶を飛ばすほど打ち抜いたというのも、凄く、印象的でした。

彬大選手は強かったです。rootsに出稽古にも行かせてもらって、一緒に練習したんですけど、本当に強かったです。

-- なるほど、噂通りの強い選手とわたりあったというのは、評価されるんじゃないでしょうか。ちなみに、もともとインフィニティリーグについてはご存じでしたか?

昨年のストロー級の大会を見て、初めて知りました。へぇ、こんなリーグ戦をやってるんだだって感覚で見ていました。

-- 代表に言われて突然決まったというお話でしたけど、ご自身は、すぐにやります!という感じだったのですか?

はい。

-- 2ヶ月に1回の試合はなかなかハードなので、減量やダメージを考えるとかなり大変なリーグ戦です。

減量は辛いですけど、まぁ、頑張って落とすんで。

-- 毎回、減量幅は大きい方ですか?

前回は、ちょっと重いところから落としたんですけど、今は、69kgくらいなので全然大丈夫です。節制して、練習しながら落としていくので、水抜きでたくさん落とさなくても大丈夫です。

-- それくらいのペースで落とせるのであれば、連戦もクリアできそうですね。

インフィニティリーグのメンバーについて

-- 他の参戦メンバーのことはご存じでしたか?

人見選手は知ってましたね。関根選手は出稽古に行ったrootsの選手ということで、知っていました。吉村選手と武田選手については、今回、インフィニティリーグに一緒に出ることになって知りました。

-- 吉村選手は前回がプロデビュー戦。武田選手は、主戦場がグラチャンだったので、まだそんなに情報がないかもしれません。初戦で当たるのが、その武田選手ですね。

もう、武田選手のGRACHANの試合も見てます。

-- おお、武田選手の印象はどうでしょうか?

前回の吉村選手の試合もそうですが、立つのが上手いなという感じで見ていました。吉村選手のようなレスラーから立つのはやっぱり凄いことなんで。

-- 武田選手は、もともとフルコン空手の選手ですけど、組みの強さを警戒する声が大きいですね。では、人見選手についてはどうでしょう?

人見選手は、怪我をする前から知っていたんですけど、強いなと思ってみていました。

-- 復帰後は、少しスタイルが変わってきましたね。

復帰してから、打撃オンリーではなく、組みとか、寝業も組み合わせているのが、ちょっと厄介だなという感じで。

-- 関根選手は、空手ベースで打撃の強い選手です。rootsへの出稽古で一緒に練習したことがあるんですか?

いえ、出稽古に行った時は関根選手はいなかったので、練習で手を合わせたことはないんです。

-- 関根選手といえば、元ブレイブハートの一條選手を打撃で圧倒した試合が印象的で、おそらく、あれがインフィニティリーグ参戦の決め手かなと思えました。

はい。自分的には、関根選手が一番打撃が強いかなと思ってます。身長が高くて、リーチも長いんで。入ってきたところに左を合わせるカウンターも上手いですよね。

-- では最後に、吉村選手の印象はいかがでしょうか。まだMMAの試合数が少なくて、参考になりにくいと思います。

やっぱり、レスリングが強いですよね。

-- 強いですよね。

でも、打撃と寝業はまだこれからなのかな、という印象でした。どうしても組んでくるとは思うんですけど、狙うならそこかなという感じで。

-- なかなか手強いメンバーを相手に1年近く戦うわけですが、相手にとって不足なしという思いでしょうか。

自分は、みんな凄く強いと思って想定しているので。打撃に関しては、関根選手を一番警戒していますね。でも全体的に考えると、やっぱり人見選手ですよね。打撃も強く、ステップインも速く、組みもできる。…うーん。まぁ、わかんないです!やってみないと、わからないです!

-- 上杉選手は、スケジュール的には、ちょうど良い感じのペースで組まれていますね。

試合間隔的には、良いですね。最後の二人のデータが一番取りたかったので、順番も、良い感じだなと思っています。

-- 上杉選手に風が吹いているのかも知れませんね。

2026年は自分の年だと思っていて。誕生日が2月26日で、なんとなく、今年は格闘技で何かおきそうだな…と思っていたら、インフィニティリーグが決まって。

-- ああ、なるほど、確かに2026年は、持っている年なのかも知れませんね。

全員フィニッシュするよって感じです。自信もあります。打撃に関しては自分のパンチがあたれば全員倒れると思いますし、組み技、寝業でも、全体的に見て、勝てるな!と思っています。まぁ、やってみないと正直わからないですけど。

-- 自信ありそうですね。

まぁ、最後に決まったと思いますし、自分はダークホースだと思ってるんで。みんな、どれくらい強いんだろうっていうのが一番ありますね。楽しみです。

-- 最後に、インフィニティリーグに向けた抱負のようなものをお聞かせ下さい。

全員からフィニッシュを狙って優勝して、そうしたら、ランキングには入れると思うんで、上に行きたいです。自分は、RIZINに出たいです。

-- 修斗の選手では珍しく、RIZIN志向がハッキリしていますね。

昨日、仙台大会があって、自分にオファーが来るのを勝手に待っていたんですよ。隣の福島県なので。でも、インフィニティのオファーが来たので、だったら、これに勝って、上に行って、RIZINへ行くぞって感じです。

-- 大きなチャンスだと思うので頑張ってほしいです。

一戦一戦戦って、全員勝てると思うので、楽しみにしていて下さい!

上杉隼哉とは?

MMAをはじめるきっかけ

-- 上杉選手を含めて、5人中4人がストライカー!と紹介してきたんですが、上杉選手のスタイルは若干、迷うところがあります。アマ修斗の時は、下攻めなど極めが強い選手なのかな、という印象もありました。

アマ修の時は、最初は打撃でいったんですけど、やっぱり怪我しちゃったんで、組みと寝業を強化していた感じです。極めも得意なパターンは何種類かありますし、ストライカーといわれるんですけど、いや、全部できるよ!という感じです。

-- シューターらしく、打投極ができるオールラウンダーということですよね。では、キャリアを振り返って欲しいんですが、そもそもMMAはいつから取り組んだのですか?

27歳ではじめました。

-- スタートは意外と遅かったんですね。

遅いです。

-- それまでは何かやられていたんですか?

小学生の時にレスリングをやっていたくらいで。…あとは、はい…。

-- …はい?……あとは?…ストリートファイト?

はい、戦うのが昔から好きだったんで。友達で集まって、スパーリング大会みたいなのはやっていましたね。

-- そこから本格的に競技としてのMMAに入ったきっかけはなんだったのですか?

RIZINを見に行ったら、凄いじゃないですか。あんな大きな舞台で。いいな、そこで、自分もやってみたいな、と思い始めて。でも、福島だし、ジムはないんだろうなって勝手に思っていたんです。

-- RIZINきっかけなんですね!

一番のきっかけが、朝倉未来選手と斎藤裕選手の2回目の試合で、それを見て、もう自分もやりたくなって。自分は結婚してるんですが、嫁さんがこのジムを探してくれて。試合が12月31日、大晦日だったんで、1月5日の営業開始にすぐ電話して、すぐ入会しました。

-- なるほど、RIZINで高まった気持ちを、奥様があと押してくれたんですね。

ジムには、斎藤選手のセコンドについている吉田(和行)さんがいて、その吉田さんが自分の先生となるなんて、なんか、縁があるな!みたいに感じてます。あとは、さっき来ていた方ももう一人の先生で、その二人に教えていただいて強くなりました。

-- 朝倉選手と斎藤選手の試合には、相当引かれるものがあったんですね。

元々、朝倉未来選手が好きだったんですが、対戦相手に修斗の王者として斎藤裕選手を知って、その試合のあとは、二人とも好きになりましたね。いや、カッコいいですね。

-- 斎藤選手にはそのお話をしたことはありますか?

いや、言ってないですね。ジムでセミナーをやっていただいたり、2,3回会ったことはあるんですけど。もともと、斎藤選手もジムにいた(パラエストラ福島時代)らしいんで、やっぱり縁があるな、って勝手に思ってます。

-- 斎藤裕モデルのmobstylesのパンツも穿いてますよね(笑)。

練習の時、いつもはいてますね。いつか、一緒に練習させてもらいたいなって思っています。

ジムには、クレベル戦の時の斎藤選手のコスチュームも

-- ジムに入会して、MMAの練習を始めてみてからはすぐに慣れましたか?

レスリングもやっていたので、タックルに関しては全然入れましたね。けど、寝業がわからなかったので、当時いた人たちに何回も極められて、それが悔しくて…。打撃に関しても最初はやられていたんで。とりあえず、最初の三ヶ月間は、変な動きをしないでディフェンスだけをしっかりするようにして、そこから極められなくなって、動きが良くなった感じですね。

アマ修斗時代

-- そこからアマ修斗にはすぐ出られたんですか?

1年経ってからですね。最初は70kgで出ました。本当はフェザー級で出たかったけど、相手がいなくて、70kgで出てます。

-- それが、越後風神祭りの時の試合ですか?

そうですね。SAI-GYMの坂井選手と対戦して、一本勝ちでした。

-- そのあと、アマは何戦くらいやりましたか?

10戦くらいやりましたね。

-- 全日本マチュア修斗選手権には…

出てないですね。北信越選手権の1回戦で、拳を折っちゃって…。本当は、そこで優勝して全日本に出て、プロになる…というプランだったんですけど、鼻も折っちゃって、結局棄権して。

-- それは、残念でした。プロ昇格はEXトーナメントでしたね。

はい、決勝が森本選手で、そこでも負けてしまって。

-- 森本選手の足関節が極まった試合ですね。大丈夫でしたか?

やられましたね…。足がバキバキって鳴りました。仕事もあるので、タップしたんですけど、1週間くらい痛かったです。

越後風神祭りでプロ修斗デビュー 第1戦 福元戦・第2戦 彬大戦

-- でも、それで実力が認められてのプロ昇格で、すぐに新潟大会で福元戦が極まってプロデビューですね。福元選手の試合はいかがだったですか?

とにかく自分のコンディションが悪すぎて。緊張もしてたんですけど、減量も失敗して、持病のヘルニア…腰痛もひどくて。試合なので、負けは負けなんですけど、そういうのがあって、本当に動きが悪かったですね。

-- 力を出し切れなかった試合だったわけですね。

リカバリーもうまくできなくて。しょうがないですね。まぁ、そこまでしっかりやるのがプロなので、自分が悪いです。

第1戦 福元戦

-- その次が、彬大戦ですね。

彬大選手は組み力が強くて、トップを取られた時のバランス感覚がめちゃくちゃ良くて。

-- そのあたりは評判通りの強さだったんですね。

さっきの練習で相手をしてくれてたのが2階級上で、それくらいの相手でも、余りテイクダウンを取られることがないし、すぐ立てるんですけど、同じ階級の人に何度もテイクダウンを取られて、強いな、と思いながら戦ってました。彬大選手は、本当に強いんで、これから絶対出てくる選手だと思いますね。

-- でも、先に当てたのは上杉選手で1ラウンドは取った試合でした。

打撃には自信があるので…うーん。
…話が戻ってしまうんですけど、(デビュー戦となった)福元選手との試合で負けてしまって。あの試合は、ああしよう、こうしようということも特になくて、全部を出して戦うっていう考え方でやったんですけど、いざ試合になったら緊張しちゃって、自分の良いところを全然出せずにあっさり負けてしまって。

-- 確かに、福元戦は完敗という印象でした。

それで、彬大選手との試合では、最初にまず自分から手を出すように考え方を変えたんですけど、それが当たりました。あれで記憶が飛んだっていう話で、そこで終わってくれれば良かったんですけど。パウンドを打ってたんですけど、中に潜られて打てなかったのが、やっぱり上手かったですね。ドローでしたけど、やっぱり、自分の打撃は通用するなっていう感覚があって、そこから自信がついてきました。

第2戦 彬大戦

佐々木郁矢戦

-- そのあと、12月にGFG青森大会で、佐々木郁矢選手と対戦でしたね。大ベテランの実力者です。

最初、相手が決まってなかったんですけど、佐々木選手と決まったぞって言われて調べたら、え、元チャンピオン?ってなりました。佐々木戦は研究もして、狙いを定めて練習して、それがはまってKO勝利でした。それで、藤木選手との試合でも、打撃も、組みも、寝業も、全部勝てると自信を持ってやれましたね。

-- その試合では、完勝だったと思いますが、経験としても良いものが得られましたか?

ありましたね。その試合から自信がついて。打撃は通じると思ったし、セコンドの声がちゃんと聞けるようになったのも、佐々木選手との試合からでした。彬大戦の時までは、声が聞こえると、そっちの方向いちゃったんですよね(笑)。セコンドの方を向いちゃって。

-- それはなかなか珍しいかも知れませんね(笑)。

何やってんだろうって思って、これはやめた方が良いなって。冷静に耳で聞くようにして。

-- その辺の変化は、何かきっかけがあったんですか?

それまでの試合が1敗1分けで、なんとしても勝ちたいと思っていたんですけど、負けたらしょうがないという感じで自分の強みを出していこうと冷静に戦うこともできました。そうしたら、セコンドの声も聴けるようになって、フィニッシュも、指示されたとおりに出して倒せました。

-- 佐々木戦で待望の一勝が手に入って、彬大戦に続いて自信になったんですね。

自信がつきましたね。大きかったです。出稽古に行った時に、やっぱり関東の選手は強いというイメージがあるんですけど、手合わせしても打撃は全然行けるな、という手応えもありました。それで、藤木戦も自信を持って臨めました。

藤木龍一郎戦

-- 今年4月の藤木戦ですね。試合が決まった時、これは面白くなるだろうなと思いました。

藤木選手は、スクランブルが強くて、寝技も上手いですよね。組んでくるのはわかってたんですけど、それも全然対応できると思っていて。

-- 楽しみだと言いつつ、僕は生で見られなくて申し訳ありません(笑)。でも、ツイキャスで見てたんですけど、思った通り良い試合でした。

狙ったとおりの試合ができました。カーフをもらっちゃったんですけど、そこから距離を修正してジリジリ詰めながら、いつ行こうかなと思ってました。そこで、速い攻撃を出せという指示が出ていたので、その通りに飛び込んで打ちました。

-- 良い勝ちっぷりでした。

やってやったぜ!という気持ちはありましたね。家族もみんな見に来てたんですけど、それまで家族に勝った姿を見せたことがなくて。絶対、勝ってリングのコーナーに上ってガッツポーズする!というシミュレーションをしてたんですけど、それが実現できて良かったです。

-- 本当にこの試合がインフィニティ参戦を決めたと言うくらいのインパクトがありました。

上杉隼哉選手のファイトスタイル・ジム・練習環境

上杉選手のファイトスタイル

-- 今のところ、上杉選手が一番情報が少なくて、対戦相手もファンも、まだまだどんな選手なのかわからないところがあります。改めて、ご自身の強みというと、なんでしょうか。

打撃は自信がありますね。

-- フルスイングでブンブン振り回すタイプではなく、鋭い、キレのあるタイプですよね。

それはよく言われますね。一発で斬る、みたいな。自分のパンチがあたれば全員倒せると思うので、やはり自信があります。

-- それは、このジムで身につけた力なんでしょうか。どちらかというと、ブレイブハートは伝統的に組み技の強い選手が多くて、上杉選手のように打撃の強い選手が生まれたのは少し意外な印象です。

そうですね。このジムは組みの強い選手が多いですね。今は、プロ枠でやっているのは自分だけなんですけど、アマチュアはもちろん基礎からやって、フィジカルと寝業がないと勝てないということで、そこは集中して教えられます。プロに上がってからストライカーになるかどうかは、その人によるのかな…。

-- 練習環境で言うと、ブレイブハートは支部がたくさんあります。その各ジムを行ったり来たりという感じなんですか?

いや、自分はここ(郡山)だけですね。出稽古も行かないですし、葛西選手とか来てくれることもありますけど、あんまりないです。

-- そうなると、練習相手には困らないですか?

今、ジムでは、自分が一番強いので、打撃でガチスパーをやっちゃうと、みんな怪我をしたり倒れてしまうので、そこは加減しながらという感じです。打撃でいうと、自分は兄と弟が格闘技をやってるんですが、弟が打撃が強いので、試合前になると、ちょっと練習に付き合えって言って、練習してます。

-- アマ修斗で上杉という名前を見ましたね…表彰された体の大きい方ですか?

いや、それは、兄貴ですね。北信越選手権で一応優勝しました。兄貴はどちらかというとレスラーで、寝業が強いので、良い練習相手になりますね。

兄弟・家族・仕事

-- ご兄弟はその3人ですか?

いえ、その下に3人いて、6人兄弟です。上の3人が格闘技をやっています。

-- 6人兄弟は多いですね。でも、体を張って練習に付き合ってくれるのはありがたいですね。ご両親も格闘技は応援してくれるんですか?

試合も良く見に来てくれるし、応援してくれていますね。減量になると赤身の肉を差し入れてくれたり。

-- 上杉選手ご自身も結婚されていて、お子さんもいらっしゃるんですよね。お仕事もあって大変でしょう。

仕事は、建築の会社を経営…というレベルではないですけど、株式会社で、兄貴と一緒に住宅のリフォームの足場組み立て、塗装など建築の仕事をしています。

-- お仕事は忙しいと思いますが、自分で経営されているとなると、少しは都合もつけやすいのでしょうか。

試合に関しては、自分で休みを決められるので、平日の試合でも出られるんですけど。普段は、朝から夜まで仕事をして、家のこともあって、毎日ジムに行くのは…。練習は他の人よりも少ないかも知れません。

-- 仕事があって、ご家庭があって、皆さん、そこのバランスは苦労されていますが、本音を言えば、もう少し練習をしたいというころでしょうか。

いや、もうちょっとやりたいですね。

-- お子さんがいらっしゃると特に大変だと思いますが、格闘技に関しては、奥様のご理解はある方ですか。

あります!

-- 東京の試合が続くことになって大変かと思いますが、ご家族からサポートがあるのはありがたいですね。

「何者か」になりたい

-- 修斗に限らず、MMAの試合は見ますか?

RIZINは見ますね。RIZINは、いわゆるエンタメ枠みたいなのがあるじゃないですか。自分はエンタメ性が全然ないので、そういう枠で出ている選手が、せっかく大きな舞台に上がっているのに、後手に回るとか、ちょっと意味がわからないですね。クソ!と思うところはありますね。絶対俺の方が強いぞ!という思いはあります。

-- 修斗のバンタム級は、世界王者の永井選手、環太平洋王者の川北選手を筆頭に、インフィニティリーグがあって、Lemino修斗でもサバイバートーナメントもあって、活気づいています。気になる選手はいますか?

意識はしてないですけど、中島選手。あの子は強いんで。見てますね。

-- 現在、サバイバートーナメントに出ている中島陸選手ですね。

自分も、一度、うっすら試合のお話が上がったんですけど、自分がプロデビュー戦で負けたばかりで気持ちが落ちてる時で、とりあえず考えておきます…っていう感じで、そのままに。

-- 今だったらオファーを受けている?

受けてますね。いや、あの子は強いです…。身長も高くて、セットが速くて、本当に強いですね。陸選手、そのままトーナメント優勝しちゃうと思います。今の王者、永井選手との試合が見てみたいです。

-- 上杉選手がリーグ戦で勝ち上がって行けば、いずれ、陸選手とも戦うこともあるかも知れませんね。

自分が上がっていけば、ですね。今は、全然そんなこと考えていませんが、上がっていけば、意識することもあるかな、と思います。まずは、今は目の前の4人のことしか考えていないので。

-- 改めてきっかけについて伺いますが、RIZINでの斎藤裕vs朝倉未来2に触発されて、最初からプロになるつもりで、MMAを始めたんですか?

はい。そうです。

-- それで、ジムを見つけて、入会して、アマからプロへと順調に進んでいますね。

プロ格闘家って凄いじゃないですか。「プロなの!?」みたいな感じになるじゃないですか。昔から、自分の何が凄いという感じで生きてきたわけじゃないので、自分は、そういう「何者か」になりたかったんです。

-- なるほど。

得意とするなら「戦い」だったんで、その道でプロになれば、何者かになれるかもしれない、という感じで目指してやってきました。

-- では、まさに、今、その何者かになっているわけですね。

そうですね。夢の一つがかなった、ということなので、あとはやるだけです。

-- 非常に楽しみにしています!頑張って下さい!!

おわりに
ちょっとだけ、補足したい。言葉少なめで、ポツポツと話す感じの上杉選手。正直、インタビュー中は、なかなか核心に迫るような、踏み込んだお話はあまり聞き出せなかった。

ご自身の会社の経営、現場でのお仕事に加え、かわいいお子さんが3人いるご家庭を抱えて、選手としての活動に専念しきれない状況。首都圏のジムのように、多彩な練習相手が豊富にいるわけでもない。
そんな制限的な状況でも、今回のインフィニティリーグというチャンスを掴み、そこから「何者か」に成り上がろうとするハングリー精神は、環境優位に驕っている関東の選手も飲み込むかもしれない。
ご本人も語っているように、やってみないとわからないところはあるけれど、早く試合が見てみたいという気持ちは大きくなった。

-- 試合というより、戦いがすきですか?
「……好きですね。戦うのは好きです。」

ファイターとして大事な言葉も聞けた。

そんな上杉選手の体には、クレヨンしんちゃんなどマンガやアニメがモチーフのタトゥーが入っている。
そのギャップが、ちょっと面白いでしょ?

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