見出し画像

下町音楽夜話 Reloaded 653「過渡期の2014年、今後に期待しよう」

■■■本稿は下町音楽夜話653「過渡期の2014年、今後に期待しよう」(2014年12月27日)に加筆修正したものです■■■

今年も一年が短かった。毎年どんどん短くなっていくような気がする。毎年その年の最後には一年を振り返るような内容になってしまうが、昨年の最後、第601曲を書いた時のことが明々と思い出せる始末だ。アナログ回帰に関してはもう何年も書き続けているが、今年もどんどん発売枚数を増やしているということだから、実に嬉しい限りである。このまま、アナログがメインのメディアになるとは思っていないが、少しはホームオーディオの魅力が再認識されればよいのにと思わなくもない。先日、店舗用に買ったHDDオーディオプレイヤーの設定をしていて、やはり良い音で鳴ることに感動した。来年は極力PCオーディオで済ませることを避け、しっかりスピーカーから音を出して楽しむことを心がけようと思う。

とにかく、個人的には激動の一年だった。3月で29年間勤めた区役所を退職し、4月から半年間キャリアカレッジに通い、新たな仲間もできて楽しい日々を過ごした。8月には株式会社を設立し、10月に2人の社員を迎え入れた。11月に店舗物件を取得して、来年1月末には念願のカフェ開業となる。オールプレスの開業やブルーボトルの進出もあって、清澄白河がコーヒー好きの町として注目されるなか、清澄白河駅から徒歩4分、清澄通り沿いの平野一丁目のビルの2階に、常時良い音が流れているカフェを作っているのだ。残念ながら大量のアナログ・レコードを持ち込めるほど大きな物件が手に入らず、店舗に置く枚数は限定されてしまうが、一般的な店舗で使うようなスピーカーではなく、しっかりと床置きの中型JBLで鳴らすことにした。今年は準備の年だったので過渡期としか言いようがないが、これからはもっとしっかり音楽を聴くことができるだろう。嬉しい限りである。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

話が逸れた。今年は自由人だったのでもっとライヴに行けばよかったという後悔の念が無いわけではないが、一応ボブ・ディランやジェフ・ベック、ボストンといったあたりは楽しめた。ついに地下室の音源がCD6枚組でリリースされたこともあり、旧音源の発掘が続くボブ・ディランが今年最も印象に残った人となってしまった。

実際に聴いた量が最も多いのもボブ・ディランだったように思う。70代とはいえ、現役でライヴ・ツアーをやっているのだから頭が下がる。4月のライヴのセットリストに関してはグチの一つも言いたくなるものだったが、生で観られたことを有り難いと思うべきなのだろう。ポール・マッカートニーは手術だけして帰っていったが、全くもっていつまでも元気な爺さんたちが頑張っているから、こちらも少しは頑張ろうという気にもなる。本来は体調が悪くて退職したわけで、隠居すべきだったのかも知れないが、もう少し現役でいるかと前向きになれたのは、やはり音楽の影響も大きいのだ。

同じ音楽趣味でも、その時その時で興味のあるものは移ろって行く。メディアにしても、ここ数年は10インチ盤にご執心だったが、今年は久々に7インチ盤の整理にも着手し、心から楽しめた。比較的安価であることもあり、気になるものがあれば躊躇なく買ってしまうのだが、ロクに針を下ろさないまま仕舞い込んであるものが結構な数あるのだ。7インチのオートチェンジャーを購入したこともあり、少し時間をかけて整理しながら聴いてみたいと思う。

LPに馴染んだ耳で聴くと、7インチはやはり音圧が高く感じられる。シングルとしてヒットしようと頑張っているように聞こえる元気のある音なのだ。メリハリのある音というよりは、懐が深い音といった感触か。溝に刻まれている情報量の多さを、LPよりもリアルに感じることも事実だ。プレイヤーや針を換えたりしながら比較するのも面白い。如何せんシングル曲だ。売れることを目指して制作されているだけに、粒ぞろいとまでは言わなくとも、聴けるものが多いことが嬉しい。

昨年の師走も急遽決まった都知事選の影響で猛烈なバタバタ感があったが、今年も師走の解散総選挙で年の瀬ギリギリまで落ち着かない世情だった。来年はカフェの開業など、自分を取り巻く環境も大きく変わるが、それでも落ち着いた年にしたいという願いはある。もう何年も落ち着いた日々には縁のない仕事のしかたをしてきたため退職に至ったわけで、少しは落ち着いて自分の人生を見つめ直す良い機会が得られたと思う。過渡期とはいえ、2014年は少し自分の人生を楽しむことができたと思いたい。やはり、たった一回の人生だから、思い切り生きたいではないか。せっかくだから、2015年は本腰を入れて楽しむことにしよう。カフェを立ち上げて少し落ち着いたら、様々なイベントをやってみたいとも考えている。いつも良い音が流れているカフェ・トゥルノントゥ、是非遊びにきてください。それでは、よいお年をお迎えください。


■2026年の独り言■
激動の2014年が終わりまできましたね。開業準備も順調に進んでいた時期ですねぇ…。開業直前は凄いバタバタでしたけどねぇ…。


いいなと思ったら応援しよう!