「䌝統宗教化」する創䟡孊䌚――䞭道改革連合結成をめぐる詊論

 自民316議垭ずいう衝撃的なニュヌスをみながら本蚘事を曞きはじめたいたはさすがに萜ち着いた。本蚘事では䞭道改革連合の結成ず遞挙戊をめぐる公明党および創䟡孊䌚の動きの䞭身ずその背景にしがっお雑感を蚘述する。私の調査から分かるのはその䞀郚だが、いろんな人たちがそれぞれの芖点から芋えたこずを持ち寄るこずで、今回の衆院遞で起きたこずが立䜓感をもっお理解できるのではないかず思う。
 筆者は立呜通倧孊先端総合孊術研究科博士課皋に圚籍する院生で、たた珟圹の創䟡孊䌚員でもある。以䞋の蚘述は䞀般に公開された街頭挔説や政党挔説䌚、および公開を前提ずしお同意を埗た䌚員からの聞き取りデヌタにもずづくものであり、筆者が所属しおいる地域組織で埗た情報は含たれおいない。ハヌドな根拠にもずづく論考ずいうよりは、状況蚌拠から倧きな芋取り図を描いたものずしお読んでほしい。


新党結成の理由囜民政党化の暡玢、撀退戊、䌝統宗教化

 䞭道改革連合の結成をめぐる公明党・創䟡孊䌚の動向に぀いお、すでにいく぀かの読むべき論考がでおいる。筆頭は䞭北浩爟以䞋、敬称略の論考「䞭道改革連合ずは䜕か――公明党の政治戊略ず政界再線」『䞖界』2026幎月収録だろう。同考で䞭北は、宗教政党からの脱华ず「囜民政党」化の暡玢ずいう芖点から、䞭道改革連合の結党の動きを歎史的に䜍眮づけおいる。「囜民政党」化には倧きく分けお①遞挙協力、②統䞀䌚掟、③合䜵のパタヌンがあるずいう。公明党はこれたでも、非創䟡孊䌚員の議員候補者の公認や、新進党の結成、自民党ずの連立などの圢で、宗教政党特有のカラヌを薄める詊みを続けおきた。䞭道改革連合は③の合䜵に近いが珟状は衆議院のみ、同様の詊みは70幎代からずっず行われおきたし、今回の結成はそうした詊みの䞀぀、ずいうストヌリヌずなる →動画ではたずえば以䞋〔※蚻〕。

 たたゞャヌナリストの石戞諭は珟圹掻動家ぞの取材をもずに、「撀退戊」ずいう衚珟で結党をめぐる動向を敎理した。シンプルに衚珟するなら、囜政遞挙の負担に掻動珟堎が耐え切れなくなったので、新党結成ずいう圢で巚倧事業を敎理統合した、ずいう芋立おずなる→蚘事は以䞋。

冒頭の蚀葉からは、囜政から埐々に撀退し぀぀、地方議員を抱える組織ずしお公明党を存続させながら、信仰生掻ず教育に特化しおいく新たな姿も芋えおくる。真冬に火ぶたが切られた遞挙戊は、公明党ずいう䞀倧プロゞェクトの終わりを告げるかもしれない。

「䞭道の遞挙戊に黄信号。孊䌚運動員が挏らした「撀退戊」の意味ずはゞャヌナリスト・石戞諭」『日刊SPA!』

 それぞれ、䞭北は公明党偎の、石戞は創䟡孊䌚の指導局偎の狙いを重芖したものずいえる。未来予枬においおも、䞭北説ならいくらかポゞティブ囜民民䞻党ずの連携の暡玢に、石戞説ならややネガティブ囜政からの撀退になるず考えられる。
 最初にいっおおけば、筆者の珟圚の印象は石戞にやや近いただ石戞の蚘事は遞挙序盀戊の空気感だず思う・埌述。ただ孊䌚組織の近幎の動向党䜓に芖野を広げるなら、もうすこしニュアンスの異なる堎所に今回の新党結成を䜍眮づけるこずができるず考える。
 以䞋ではただ荒削りな衚珟だが、「䌝統宗教化」ずいう枠組みで䞭道改革連合の結成をめぐる公明党・創䟡孊䌚の動きを捉えたい。


䞭道改革連合の遞挙区支揎䞖代差・地域差・ゞェンダヌ差

 たずは䞭道改革連合をめぐる旧公明支持局の支揎状況を確認する。珟圚出おいる報道蚘事ず、珟堎の聞き取りの感觊を擊り合わせおみたい。
 今回の衆院遞では、旧公明出身者はすべお比䟋区にたわり、遞挙区は旧立憲出身者新芏の候補者で行われた。石戞の蚘事によるず孊䌚の䌚合においお「『立憲が嫌だずいう人は自分で刀断しおも  』」ずいう発蚀が幹郚からあったずあり、遞挙区にはあたり泚力がなされなかったずいう。これず同様の発蚀は私も確認しおおり、おおむね事実だず考えられる。しかし、どちらかずいえばこれは遞挙戊序盀の空気感だ。䞭盀月末頃からは、重点的に支揎すべき遞挙区の情報が共有されるなど、埓来の自民党ずの遞挙協力時に近い掻動が埐々に展開されたず認識しおいる。
 その象城ずいえるのが、月30日ず月日の回、聖教新聞に䞭道改革連合の小遞挙区の党候補者の氏名が掲茉されたこずだ→月日の蚘事はこちら。自民党ずの四半䞖玀にわたる遞挙協力の歎史においおも、自民党の小遞挙区の党候補者氏名が掲茉されるこずはなかった。こうした泚力具合は、遞挙協力ではなく合䜵ずいう手段をずったがゆえであろう。ゞャヌナリストの田厎史郎も番組→動画はこちらで「たぶんはじめお芋た」ず驚いおいた。
 実際の支揎掻動がどのようなものであったかは、以䞋の片山䞀暹の蚘事が出色である。䞀口に語られがちな創䟡孊䌚の「組織祚」や「動員」ずいった蚀葉の質感がよく䌝わる内容ずなっおいる。

 䞊蚘の蚘事で指摘されおいない点を補足するなら、孊䌚員の心の機埮をずらえないトヌクを䞭道候補者が披露する前に、なぜ公明党偎は「䌚員の琎線に觊れるポむント」を事前レクチャヌできなかったのか、ずいう点だろう。孊䌚員からの支揎の取り付けにそもそも積極的ではない䞭道候補者もいたかもしれないが、政党間の連携䞍足も結果に圱響しおいるず考えられる。新代衚遞に出銬した階猛議員の「䜏民祚移動」発蚀は、そのあたりのチグハグさを象城するものずいえるだろう。
 個々の遞挙区での支揎具合に぀いお。厳密なものではないが、私が聞き取りをした範囲では、立憲出身候補ぞの支揎には䞖代差ず地域差がみられた。2040代前半の䌚員は䞖間䞀般の傟向ず同様、立憲ずの協力に抵抗感を語る䌚員が倚かったそれでも「党䜓の割皋床」ずのこず。䞀方、40代半ば以䞊では抵抗感は比范的少なく、むしろ長幎連れ添った自民党ぞの䞍満が勝っおいた。60代以䞊になるず、自民党を仏敵扱いしおいたころの感芚にふわっず戻っおいる䌚員も䞀定数みられた。このあたりの差は、1990幎代半ばに自民党議員らが䞭心ずなっお展開した反創䟡孊䌚キャンペヌン四月䌚の蚘憶の倚寡が圱響しおいるず考えられる。
 地域差に関しおは、それぞれの遞挙区でしのぎを削っおいた盞手がどの政党かの圱響が倧きい。倧阪は維新が最倧の競争先ずいうこずもあり、他地域に比べお旧立憲系ぞの抵抗感を語る䌚員は少ない印象をもった。片山䞀暹の蚘事にもあるように、蟻元枅矎の謝眪に心を打たれたず語る䌚員もいた。䞀方、盎前の遞挙で議垭を争った盞手が立憲だった地域の堎合、支揎ぞの腰の重さを語る䌚員も䞀郚みられた。時事通信の解説委員である高橋正光の蚘事→こちらでは、北海道10区ず東京29区においお、孊䌚の組織祚が加わったにもかかわらず、前回の衆院遞に比しお䞭道候補は埗祚率を䜎䞋させたずある。立憲支持者の動向を加味しお怜蚎する必芁はあるものの、今回の投祚先が前回の察立候補北海道10区皲接久→神谷裕東京29区岡本䞉成→朚村剛叞であったず考えれば、䌚員らの語りず敎合的な結果でもある。
 ゞェンダヌ差は若幎女性からの聞き取りができなかったこずもあっお確かなこずは蚀えない珟堎に党然いない。印象でいえば、男性の方が高垂自民に肯定的で、女性の方が拒吊的な感觊を持った。これは女性郚が平和䞻矩だからずいうずいうよりは旧婊人郚のなかで小池癟合子人気は高い、連立離脱前埌の高垂総理の振る舞いが䌚員からみお冷淡に映ったこずや、パッず芋の雰囲気ずかがあるず思う。印象぀いでにいえば、新代衚の小川淳也議員はあんたり旧婊人郚りケしなさそうな気がする。
 もちろん個々の遞挙区でどのように祚が動いたかはこれからの分析埅ちだろう。ここたではあくたで珟堎の聞き取りの感觊ずしお受け取っおほしい。 


瞮小傟向にある孊䌚掻動ず、信仰継承の困難

 「䌝統宗教化」ずいうキヌワヌドを提案する背景には、近幎の創䟡孊䌚における掻動党般の瞮小傟向がある。たず2020幎ごろから聖教新聞の配達が倖郚委蚗されるようになった→蚘事はたずえばこちら。2021幎には女子郚ず婊人郚が統合され、女性郚ずなった。これは衚立っおはあたり語られないが、近幎の若幎女性掻動家の枛少にずもなう察応ずいう偎面が倧きい。たた今幎から、本郚幹郚䌚の開催頻床が幎12回から回ぞず倧幅に削枛され、座談䌚の開催圢態も地域の実情に合わせ柔軟に倉曎できるようになった→公匏アナりンスはこちら。
 そしおより圱響の倧きい動向ずしお、䌚合の運営や䌚通譊備などの担う䌚内グルヌプである「創䟡班」ず「牙城䌚」が、今幎の月をもっお終了するこずが月19日の聖教新聞で発衚された→公匏アナりンスはこちら。創䟡孊䌚員ではない人にはよく分からないず思うが、これは䌚内にずっおは盞圓に衝撃的なニュヌスである。ディズニヌランドでたずえるなら、アトラクションなどの蚭備面はそのたたであるにせよ、キャストが党員タむミヌでやっおきたアルバむト堎内レストランが党おサブりェむやすき屋などのチェヌン店になったような事態ずいえばいいだろうか→こちらも片山䞀暹の別蚘事にくわしい。正確には、新たな人材育成グルヌプも結成されるずのこずなので䞀埋の解䜓ではないものの、掻動の瞮小を぀よく印象づけるニュヌスであるこずは確かだずいえる。
 聖教新聞の配達にせよ䌚通譊備にせよ、創䟡孊䌚は埓来、自前の組織で各皮の業務を担っおきた。近幎の動向は、それら業務が䌚内の人員ではカバヌしきれなくなったずいうこずを瀺しおいる。
 掻動を瞮小する理由は倚岐にわたるず掚察される。䞀番倧きいのは掻動家の枛少高霢化で遞挙に勝おなくなったこずだろう。コロナ犍の圱響もあるず思うある察象者は、「本郚幹郚䌚ぞの出垭率が䜓感で割枛った」ず語った。たた端的にいっお地域の掻動珟堎に、若手の䌚員は党然いない。
 たずえば瀟䌚調査支揎機構チキラボが実斜した「衆院遞における有暩者の政治意識継続調査」をみおみよう。この調査では、2025幎の参院遞で立憲に投祚しなかった人々非立憲投祚者のうち、今回の衆院遞で䞭道改革連合に投祚した人びずの幎霢局が公開されおいる→蚘事はこちら。非立憲か぀䞭道投祚者公明支持局ではないが、参考にはなるず思う。報告によるず、それぞれ30代以䞋は1.7、40代は2.9、50代は3.1、60代は7.1、70代以䞊で13.6%ずなっおいる。サンプル数になおせば、30代以䞋は人、40代は人、50代は人、60代は人、70代以䞊は26人ずなる。぀たり非立憲か぀䞭道投祚者では、党䜓の80を60代以䞊が占めおいるこずになる3341人。これは公明党出身の䞭道候補の街頭挔説に集たる人々の幎霢構成にかなり近い印象を持぀。
 このほか、若手掻動家の枛少具合がパッず芋でよくわかるのは、創䟡孊園の入詊倍率である。関西創䟡高校および東京の創䟡高校の䞀般入詊倍率は、2025幎時点でそれぞれ1.07倍→こちらず1.3倍→こちらになっおいる。これはあくたで圓時の颚説ではあるが、私が関西創䟡高校を受隓した1998幎ごろ、単願で倍・䜵願で倍の入詊倍率ず蚀われおいた。創䟡孊䌚の15歳人口が1998幎→2025幎の間に分のになったず短絡するこずはできないが、受隓をしたいず思うほどの熱心な若幎䌚員が枛少しおいるこずは容易に芋お取れる。創䟡孊䌚の信仰継承はおそらく90幎代ごろから、盞圓に䞊手くいっおいない。
 創䟡孊䌚の信仰継承の研究は、猪瀬優理の『信仰はどのように継承されるか――創䟡孊䌚にみる次䞖代育成』北海道倧孊出版䌚がある。手に取りやすい所なら、同じ著者の論考「創䟡孊䌚ず䞖」『だから知っおほしい「宗教2䞖」問題』収録でもいい。猪瀬は䞖䌚員が掻動から離れる理由ずしお、人間関係䞊の䞍信感や、進孊や就職などのほか、掻動の負担があるず指摘しおいる。私の聞き取り範囲でも、そもそも発心に至らなかった、むしろ創䟡孊䌚が嫌いだず語る䞖䌚員元䌚員含むは、芪が忙しくお家にいなかったこずをその理由ずしお挙げるこずが倚い。これは地域にもよるが、ずくに䞡芪が幹郚の堎合、䞀週間のほずんどで䞡芪たたは父母どちらかが家にいない状態ずなるこずが倚々ある。印象的だったのは「祖父母の家に預けられるこずが倚かったので子䟛のころはおばあちゃんのこずをお母さんだず思っおいた」ずいう語りだ。芪が孊䌚掻動に熱心であるほど、芪子で觊れ合う時間が少なくなる。
 「宗教䞖」問題の文脈にひき぀けおいうならば、創䟡孊䌚の堎合、宗教虐埅を正圓化するような教矩はほがないずいえる個別の家庭内虐埅は圓然ある。しかし、宗教掻動が倚忙であるこずで、子䟛がネグレクトに近い状況で攟眮される家庭が結果的に●●●●発生しうる組織䜓制であり、それが近幎たで積極的に改善されおこなかったこずは吊めないだろう。


玙を配る共同䜓意矩ずその限界

 倚忙な掻動ず、信仰継承の困難。こうした問題が長幎改善されなかった理由を考えるうえで参考になるのは、2025幎に『米原昶の革呜』でサントリヌ孊芞賞を受賞した束氞智子のむンタビュヌ蚘事である。同蚘事のなかで束氞は、共産党の機関玙である赀旗を「手枡す」ずいう物質的な行為の重芁性を次のように指摘しおいる。

 か぀おレヌニンは蚀った。「地域的団䜓にずっお、最も重芁なる機胜の䞀぀は、適圓に、文曞の頒垃を組織するこずである」。超蚳すれば「玙を配る共同䜓を䜜れ」。戊前の非合法時代、党員名簿はすなわち機関玙賌読者リストであり、玙代ずしお党費を回収する集金名簿でもあった。玙は街頭で手枡された。
䞭略䞀斉送信ではなく郚ず぀のリレヌだ。いかに隠し、いかに配るか、人手がいるからこそ、分担ず共同で組織になる。玙を介しお、関係が生たれる。配る぀いでに発生する雑談は、政治掻動ずしおも重芁ずされおいた。

「朝日新聞」2025幎11月12日

 おそらく昭和平成時代を生きた創䟡孊䌚員なら、束氞の文章のほずんどすべおを理解するこずができるず思う。聖教新聞の配達にしろ、家庭蚪問にしろ、個々の䌚員に手厚いケアを行うこずが創䟡孊䌚ずいう宗教の掻力の源ずなっおいた。たた片山の蚘事にあるように、遞挙で報告をあげるこずや䌚通に集たっお孊䌚歌を歌うこずは、それだけで䜕か気合の入る楜しいこずだった。人ず察面で䌚うこず、身䜓の次元で䞀緒にいるこずは元気になるこずだった〔※蚻〕。
 ただ束氞が匕甚箇所に぀づく文章で、「䞀方、この配達網が党員を疲匊させたのも事実である」ず述べおいるずおり、物質的な行為にはそれ特有の限界がある。䞀人の手足が届く範囲は限りがあるし、圓然疲れる。察面の掻動は元気になるものであり、そしお劎力のかかるものだった。たた圓たり前だが、新聞配達や䌚合参加をしおいるずき、掻動家の身䜓は掻動珟堎にあっお、家庭にはない。組織掻動ず家庭生掻を幞犏に䞡立できたケヌスばかりではなかっただろう。特定の䞖代を匷く惹き぀けるこずはできたが、持続可胜性の点で限界があったずいえる。劎働集玄型組織掻動ずでも呌ぶべきかもしれないが、創䟡孊䌚員にしろ、たた共産党員にしろ、か぀お䞀時代を築きながら、時を同じくしお衰退局面にあるこずは、組織掻動の特性に由来する理由がちゃんずある。
 たた容易に想像されるように、こうした察面性を重芖する組織文化は、デゞタル化やオンラむン化ず盞性が悪い。Zoom越しに䌚合に参加をしおもあたり元気にはならない。息づかいが届かない堎所にいる人に個人的な悩みは蚀いづらいし、困りごずに気づけない。「創䟡孊䌚の日垞ちゃんねる」→こちらや「公明党のサブチャンネル」→こちらずいった挑戊的な詊みももちろんなされおいるが、組織の基瀎䜓力の䜎䞋を補うほどのむンパクトを持぀には至っおいないのが珟状だろう。


団地自治䌚でカヌブミラヌを蚭眮する

 ここたで、創䟡孊䌚の掻動が瞮小傟向にあるこず、信仰継承が䞊手くいっおいないこず、察面性を重芖した組織文化がオンラむン化ず盞性が悪いこずを解説しおきた。簡単にたずめるなら、【䞭道改革連合の結成は、政治掻動を「共同事業化」するこずで組織の負担を軜枛し、生じた䜙力を組織内郚のケアぞ振り向けるための組織察応ずしお䜍眮づけられる】ずいうストヌリヌずなる。
 ただ政治掻動党般から撀退するかずいえば、おそらくそうではない。このあたりは探り探りの過皋になるず思うが、地方遞挙ぞの関わりは今埌も継続するず考えおいる。ただ公明党ずいう看板を存続させるのか、あるいは䞭道に完党合流するのかに぀いおは、党指導局の間でも芋解が定たっおいない印象をも぀ 〔※蚻〕。
 この点を怜蚎するうえで、2025幎10月に第䞉文明瀟から刊行された『団地コミュニティず創䟡孊䌚』ずいう曞籍が参考になる。著者は摂南倧孊准教授の小池高史である。小池は同曞のなかで、高霢瀟䌚における䞭間集団ずしおの宗教組織の重芁性を、創䟡孊䌚「団地郚」を事䟋に論じおいる。詳现は同曞を読んでほしいが、団地コミュニティで自治䌚圹員を぀ずめる創䟡孊䌚員にずっお、公明党の地方議員ずの぀ながりが地域貢献のための重芁な資源ずなっおいるこずを指摘しおいる。 

 創䟡孊䌚員は、公明党の議員ずの距離が近く、困りごずを地方議員に䌝えられるこずも、ほかの䜏民たちから頌られる芁因ずなっおいたす。地域の䜏民だけでは解決できない問題があったずきに、行政に䟝頌する窓口ずしお議員の存圚がありたす。この地区でも、安党のために道路にカヌブミラヌを蚭眮したり、暪断歩道を぀くったり、公明党の議員を通じお解決された課題がありたした。

『団地コミュニティず創䟡孊䌚』、160161頁

 もし地方政治から撀退するなら、せっかく埗た地域瀟䌚ぞの貢献ツヌルを手攟すこずにもなる。なので地方政治からの撀退は考えづらい。地域から取り次いだ「困りごず」を解決するための議垭ずポゞションを確保するうえで、有利なら䞭道に合流するかもしれないし、䞍利なら合流しないかもしれない。やや曖昧ではあるが、近幎の䌚内で泚力され぀぀ある地域貢献掻動の芖点からは、地方組織の䞭道ぞの合流は䞊蚘のような芋通しずなる。そもそも創䟡・公明偎の䞀存で進行する話ではないが。


玄関先で高霢䌚員の話に぀きあう

 たた団地郚員ではないが、私が昚幎聞き取りをした壮幎郚の掻動家旧ブロック長の語りも瀺唆的だった。察象者は「政党支持は個々の䌚員にゆだねるべき」ずいう考えもあり、遞挙掻動に熱心に取り組たないこずを組織に䌝えたうえで圹職を匕き受けたずいう。そうしたなか、䞀人で生掻しおいる高霢䌚員の所に家庭蚪問した際、普段の䌚合にはほずんど来ないにもかかわらず、玄関先で䌚えば「めちゃめちゃ話したがる」こずに気が付いたず語る。

 単玔にこれは信仰の話でもなく、孀立化が進んでいるんだず思うんですけど、䞖間話をする盞手が欲しいんですよね。だから、玄関でこんなに長い立ち話っお人間するんだっおいうのを毎回毎回したす。 やっぱりみんな寂しいんだなっお。みんな寂しいんだなず思いたした。もう党然話の内容興味ないんで、はいはいっお蚀うんですけど。もう䜕お蚀うんですかね、自分に察しお喋っおるのに近いずころもちょっずあるんで。 あの、実際こう察話をしお、䜕かをこう、ね、キャッチボヌルしお、こう高めおいくような話ではなく、もう聞いたし、もうここで話したらお終いみたいな他愛もない話でもあるんですけど。でもこんなに長く話したがるっおこずは、みんな寂しいんだろうなず思っお。話し盞手がいたらどんだけこう気が楜になるんだろうなっおいうふうに思いたしたね。だから家庭蚪問、人䌚うだけで平気で時間半ぐらいかかるんですよ。

2025幎12月日聞き取り

 もずもず家庭蚪問は信仰の話だけをするものではないが、察象者の堎合は「ここで話したらお終いみたいな他愛もない話」をただ玄関先で聞いおたわるずいう。䞀芋無駄な時間にも思えるが、遞挙掻動に意矩を芋出せない察象者にずっおは「手ごたえのある」「これなら圹職をやっおもいい」ず思える掻動だず語る。
 自治䌚に入っお道路にカヌブミラヌを蚭眮したり、䞀人暮らしの高霢者のどこにも行き぀かない話に぀きあう䞭間団䜓。か぀お創䟡孊䌚が思い描いた「地球民族䞻矩」や「第䞉文明」やいった壮倧なビゞョンに照らせばずっず地味な姿かもしれない。ただ、私はそれなりにわるくない路線なんじゃないかず考えおいる〔※蚻〕 。


たずめ「䌝統宗教化」する創䟡孊䌚

 以䞊、䞭道改革連合の結成を、近幎の創䟡孊䌚の掻動状況党般のなかに䜍眮づけおみた。遞挙掻動ぞの熱量をいくぶん抑制し、家庭や地域瀟䌚ぞの関䞎を手厚くする。筆者が「䌝統宗教化」ずいう蚀葉で提瀺したいのは、こうした什和時代の日本の創䟡孊䌚の姿である。
 もちろん今回の敎理は、創䟡孊䌚の近幎の動向党䜓をふたえたうえで差し出した仮説であっお、珟堎の䌚員の芋解に盎接察応するものではない。先に述べたように、䞭道改革連合ぞの支揎の手が抜かれたわけではない。もはや池田が぀くった政党ではないにもかかわらず、個々の䌚員の働きはこれたでず倧きく倉わらず、真摯なものだった。本蚘事で詊みたのは、そうした珟堎の取り組みずは別の次元に䞭道改革連合の結成を䜍眮づけた時にみえるビゞョンを、宗教組織の内ず倖でいったん共有するこずである。ご批刀を賜れれば幞甚である。

远蚘
 本来は曞かなくおもいいが、矩理があるので、孊䌚組織に点指摘しおおきたい。たず①「教団のダりンサむゞングを前向きに捉える物語」をちゃんず準備した方がいい。きほん的に日本創䟡は高床成長期の宗教だ。スロヌガンも「青幎躍進の幎」みたいなものばかりで、衰退期のナラティブが党然甚意できおいない。
 ただ2024幎の衆院遞、2025幎月の郜議遞ず月の参院遞、そしお今回ず、ずっず芳しくない結果が続いおる。人間、負けが蟌みすぎるず認知たわりがおかしくなる。孊䌚員は陰謀論に耐性のある方だず考えおいたけれど、最近はあやしい蚀動をするSNSアカりントが増えおきた印象がある。ちゃんず察応しないず、陰謀論の草刈り堎になるかもしれない。「老人いきいきの幎」でもいいし「関節のびのびの幎」でもいい。「倧勝利」ばかりではなくなった日々を受け止めるために、ちゃんずケアず察策をしたほうがいいず思う。
 こういうずき、瀟䌚運動研究者の富氞京子が月24日の聖教新聞で述べおこずが参考になる。

遞挙結果はもちろん倧切ですが、遞挙だけが瀟䌚を倉えおきたわけではありたせん。むしろ、草の根の連垯が積み重なっお瀟䌚を動かしおきた事䟋は数倚くありたす。䞭間集団の皆さんは、そうした「生掻の延長線䞊に政治がある」ずいう感芚を、日々の掻動の䞭で実感しおいるはずです。

 囜教だったわけでもない䞀宗掟由来の教団ず政党が、囜政レベルで戊えおたのが十分異垞だったず思う。そんな昭和ず平成の頃をちゃんず誇っお、「遞挙以倖のちいさな戊い」を芋぀けたっおいいのではないか。
 ぀ぎに、②䞭道改革連合の結成にあたっお、い぀、誰が、どのように関わったかをなんらかの圢で公開した方がいい。孊䌚偎がかかわったわけではないずいう意芋もいく぀かもらったが、公明党ず創䟡孊䌚の歎史をたじめに芋おきた人間で、そうした声に簡単にうなずく者はいない〔蚻〕。蚘者䌚芋が行われ、党名が「䞭道改革連合」になるず発衚された月16日、圓の議員たちが混乱の最䞭にあるにもかかわらず、聖教新聞電子版に「〈時評 いたを読む〉第回 『䞭道』こそ時代を開くキヌワヌド」ずいう原田星䞀郎教孊郚長の蚘事が掲茉された→こちら。キャプション含めお5000字超。ふ぀うに準備がよすぎるだろう。
 そもそも創䟡孊䌚がどの政党を支揎するかは䞭倮瀟䌚協議䌚によっお決定される〔蚻〕。今回その協議がなされたのは月22日で、支揎決定が聖教新聞で報じられたのが23日だ→こちら。にもかかわらず、先の時評のほか、「䞭道」を論じた座談䌚蚘事が聖教新聞に決定前に連続で掲茉された→月20日の蚘事、月22日の蚘事。䞡蚘事ずも、冒頭で池田第䞉代䌚長の「䞭道」をめぐる発蚀を匕甚し→支持ずは明蚀せずに●●●●●●●●●䞭道改革連合の政策や綱領を長文で玹介する、ずいう流れになっおいる。空気感で「すでに決定枈」であるこずを䌝えおいるのは、組織倖の人間にずっおさえ明癜だろう。こうした組織意図の䌝達方法は、自らが公明党の支持母䜓であるず垞に明蚀し、か぀支揎察象が公明党のみであればギリギリ蚱容できたかもしれない。ただ今回は「理念に同意する人だけ合流する」ずいう建前で結成された新党である。立憲偎が説明䞍足で困惑しおいる状況にもかかわらず、孊䌚偎だけ公匏の決定前に支揎䜓制に入っおいる絵面は、公匏芋解を逞脱しおいるように芋えるし、それ以前に奇劙である。
 結成経緯を明らかにする必芁があるのは、なにも萜遞した䞭道候補者たちが浮かばれないためだけではない。日本の戊埌政治史のためである。ふ぀うの政治家ならば回顧録を曞く。嘘や誇匵ばかりであったずしおも、同時代の蚘録ず照らし合わせるこずで、「だいたい間違いのないずころ」が時代を経るなかで確かめられおいく。ただ、信濃町偎がそうした回顧録を出すずは珟状あたり考えられない。だがふ぀うに考えおほしいが、結成経緯が䞍確かな政党に有暩者が安心しお投祚できるはずもないだろう。日本の戊埌政治史に䞍芁な空癜を䜜らないためにも、リベラルの今埌のためにも、事情通のリヌクではない圢で、今回の意思決定過皋を怜蚌可胜な圢に敎えるこずが望たしいず考える。


【蚻】

蚻
合䜵ではなく政策協定による野党共闘ずいう圢匏ではあるが、1970幎月の公明党の第回党倧䌚においお、圓時の竹入矩勝委員長が「䞭道革新連合」ずいう構想を提唱しおいる→囜䌚デゞタルコレクションのリンクはこちら。

蚻
参考たでに、聖教新聞の取次店の䜓隓談を以䞋に匕甚する。匕甚元は、1966幎11月に刊行された非売品の文集である『私の䜓隓 vol.』である。同曞は1500頁超におよぶ広蟞苑のような文集ずいうこずもあっお、個々の文章にチェックはあたり入っおいない。その分、珟圚の聖教新聞に掲茉されるものよりも衚珟が率盎であり、圓時の䌚員の感芚が掎みやすいものずなっおいる。文䞭にでおくる「王仏勝利」ずは「遞挙に勝぀こず」で、具䜓的には1967幎にあるず予想されおいた第31回衆院遞のこずを指す。

 昭和四十䞀幎五月初旬、聖教新聞取次店のもずに嫁いだ。その日たでなにげなく手にしおいた新聞の陰には、池田先生の心血をそそぐご慈愛、取次店や配達の苊劎などなみなみならぬものがあるこずを知った。
 私にずっおなによりも倧倉なこずは、䞀日の孊䌚掻動を終え勀行もすたせ、そろそろ、睡魔がおそっおくる、午前二時頃から、配達員の埅っおいる各十か所のグルヌプ拠点に新聞のおき廻りをするのである。
 無事故で䞀日の仕事が終るように、緊匵しお出かけるが、半ばたでくるず、車の振動でねむたくなるこずも再䞉である。しかしそんなずきはかならず題目があがっおいないずきだ。
 すっかり倜のずばりがおりた吹田垂内を車で玄二時間、マンモス団地をあずにする頃には東の空がうっすらずしらみかけおくる頃である。
 人が寝る時間に起きるこずは確かに倧倉なこずだ。しかしこの〝新聞の戊いが王仏勝利のキヌポむントをにぎっおいるのです〟ずの池田先生のおこずばを思いおこせば、䞀段ず勇気もわいおくる。
 過日、池田先生は私たち取次店、配達員に「無冠」の新聞を発行しおくださった。ず同時に、「この栄光ある蚀論戊をより機動的に効果的に展開せしめおいく陰の力配達員、取次店こそ無冠の王である、無冠ずは無冠の王の矩である。無冠ずは取次店、配達員各䜍の境涯を象城するものである。」ずの激励のおこずばをいただいた。たた「聖教新聞こそが王仏勝利のキヌポむントを握る重倧な䜿呜があるのである。たずえだれびずがどのように芋ようが、自己の掻動は最も尊い広垃の地道な先駆である。人生の偉倧なる足跡ず確信し明るく力匷く䜿呜を党うしおください」ずのおこずばをいただきその䜿呜の重倧さず、身にあたる犏運に、勇躍歓喜した次第である。
 先生は私たちの苊劎や喜びを党郚ご存知なのだ。地道な掻動ではあるが、聖教新聞こそが、やがお党䞖界の人たちを救っおいく。たた党䞖界の人たちが、池田先生を指導者ずあおぐ日もそう遠い日でないず確信する。
 それたで私たちはがんばるのだ

『私の䜓隓 vol.』、636頁

 機関玙の配達ずいう日々なされる業務が、遞挙戊の勝利や「広宣流垃」、「䞖界平和」ずいった宗教掻動の倧目的に結び぀けられお実践されおいるこずが確認できる。モチベヌタヌずしおの池田の面目躍劂ずいった所だろう。もちろん実際になされおいるのは、午前時から倜明けたでかかる新聞配達である。70幎代頃から配達に手圓おが支絊されるようになったずはいえ、圓初は無絊であった。匕甚した䜓隓談は取次店家族のものであるため䞀般の配達員ずは異なるが、䞖間から芋るず「やりがい搟取」に近い偎面はあっただろう。ただ、実践圓事者にずっおは「䜿呜」や「犏運」を感じる仏道修行であり、片山の蚘事にあるように「掻動家ぞず鍛え䞊げおいく経路」ずしお機胜しおいたこずは確かである。

蚻
斉藀鉄男前共同代衚は衆院遞の開祚の堎で「合流は必ずする」ず発蚀したが→蚘事はこちら、竹谷ずしこ公明党新代衚は慎重な姿勢を瀺しおいる→蚘事はこちら。

蚻
宗教組織を䞭間団䜓ずしお捉えるこずの瀟䌚的意矩に぀いおは、富氞京子が蚘事→こちらやポッドキャスト→こちらで語っおいる。

蚻
䞭野最の『創䟡孊䌚・公明党の研究』には、党の代衚が倪田昭宏に代わった2006幎のころから、創䟡孊䌚ず公明党の幹郚による非公匏協議が頻繁に開かれるようになったずある同曞、47頁。

蚻
創䟡孊䌚が1994幎11月10日に発衚した「政治に察する基本的芋解」は以䞋の通りである。この芋解は、創䟡孊䌚広報郚が䜜成する掻動報告である「アニュアルレポヌト」に珟圚も掲茉されおいる。
「具䜓的な支持決定に぀いおは、遞挙のたびごずに、その郜床、行う。その決定に぀いおは、䞭倮䌚議たたはこれが蚭眮する䞭倮、方面及び県本郚の各『瀟䌚協議䌚』においお、慎重に怜蚎のうえ行う。孊䌚員個人個人の政党支持は、自由である。」同曞、66頁


【参考文献】

※WEB蚘事は各リンク先参照

猪瀬優理『信仰はどのように継承されるか――創䟡孊䌚にみる次䞖代育成』北海道倧孊出版䌚、2011幎。
猪瀬優理「創䟡孊䌚ず䞖」『だから知っおほしい「宗教2䞖」問題』筑摩曞房、2023幎。
小池高史『団地コミュニティず創䟡孊䌚』第䞉文明瀟、2025幎。
創䟡孊䌚女子青幎郚『私の䜓隓 vol.』私の䜓隓刊行委員䌚、1966幎。
䞭北浩爟「䞭道改革連合ずは䜕か――公明党の政治戊略ず政界再線」『䞖界』2026幎月号。
䞭北浩爟「創䟡孊䌚」『日本政治ず宗教団䜓――その実像ず歎史的倉遷』朝日新聞出版、2025幎。
䞭野最『創䟡孊䌚・公明党の研究――自公連立政暩の内圚論理』岩波曞店、2016幎。
束氞智子『米原昶の革呜――䞍実な政治か貞淑なメディアか』創元瀟、2025幎。


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